46話 ちょっと雲行きが、、
はぁ、なんでこんな暗くなってから外を歩かないといけないんだよ。さっさと宿に戻って寝よう。俺は少し急ぎ足で宿に向かって歩いていた。なんか、さっきマーレの部屋を出るときに1度呼び止められた。「これを持って行って。」としか言われなかったが、石のようなものを渡された。何なのか分からなかったから素直に「なんですか?これ。」と言ったが、「必要な時が来ればわかるわ。」としか言ってくれなかった。実に不親切だ。はぁ、テイリアスはさっさとホルペルでどこかに行ったし、俺だけまた置いてけぼりだよ。なんか、夜だからだろうけど、静かだな。ウドルフの雰囲気が嫌いなわけじゃないし、あのにぎやかさも好きだけれど、なんていうかこう、ザ、自然って感じも好きだしまた良いんだよな。暗いのはマイナス点だがな。お、あそこに白い煙が、、って、なんか匂いがするな。これは、、銭湯だな。行ってみるか。俺は銭湯に寄ってから宿に戻った。俺が戻った時はやはりみんな寝ていた。めちゃくちゃ部屋が暗かった。
「ショウさーん?」うぅ、遠くから誰かの声がする。「ショウさーん!朝ですよー!」アリスか。俺は重たい体を起こして重たい瞼を開ける。ちょうどその時部屋の扉が開いた。「あ、起きたんですね。もう朝ごはんができたので呼びに来ました。」アリスはエプロン姿でそう言うとまた扉を閉めて行った。ふむ、、今日はなんだろうな。いつもアリスとアイシャがとてつもなく美味しい朝ご飯を作ってくれるから朝もしっかり起きられるんだよな。魚や肉はニルティアが調達してくれるから俺はほぼ何もしていない。まぁ、川が近くにあるとニルティアが熊のように魚を獲って帰ってくるんだけど。前にその様子をアリスと見に行ったけど、何というか、壮絶だった。俺はゆっくり起きて部屋を出る。「あ、ショウ。おはよ。」「おはよ。」反射で俺は返事をした。、、ん?幻覚かな。今アイシャが挨拶をしてくれた気がする。「何?」アイシャに言われた。「いや、本当にアイシャかなって。」「は?なにそれ。」あ、本物だ。「いや、思い過ごしだったみたい。」「はぁ?」アイシャは背を向けてキッチンに戻っていった。それにしてもこの宿、キッチンまであるんだよな。なんか計らいを感じる。ありがたいけど。「たっだいまー!」ドアがバーン!と言って開き、ニルティアが大きな魚を抱えていた。俺はドアの開く音に驚いて肩が浮いた。「ニルティア、もう少し静かにドアを開いて。壊れちゃう。」指摘するとこ少し違くないかアイシャ。「まぁまぁ、今日は大物だよー!!さっき通りすがりの人に近くに川がないか聞いておいてよかった~。」まぁ、50cmくらいはありそうだな。よくそんな大物仕留めたな。「でも、服を濡らしちゃだめですよ。」アリスが出てくる。「あ、ごめん。夢中になりすぎて川に飛び込んじゃった。」いや、どんな風に夢中になればそんなになるんだよ。「、、お風呂にお湯張るから待ってて。」アイシャがある個室のドアを開けた。なんかあそこには浴槽と水が(お湯も)出ないシャワーヘッドがあるらしく、魔法の使える人がタンクにお湯をためる必要があるのだ。もちろん俺は魔法の使える2人に頼めるわけもないので使っていないが。、、、だからって風呂に入っていないわけではなくて、エルフ村の銭湯のようなところに昨日は行った。だから大丈夫だ。、、何が大丈夫かは分からないけど。「てゆうか、ニルティア。」アイシャが戻って来た。「ん?どうかした?」ニルティアが耳の毛づくろいをしながら返事した。「いや、なんか天気荒れそうだけど大丈夫だった?」あぁ、確かに曇り始めたな。さっきまで晴れてたのに。「あ、ほんとだ。さっきまで晴れてたのにな。まぁ、もう外に出る予定はないし、大丈夫でしょ。アイシャありがとー!」ニルティアはアイシャに飛びついた。「こら!私まで濡れるじゃん!」アイシャは必死にニルティアを引きはがした。「えー、ケチー。」「いや、ケチとかじゃないから。」アイシャが手を横に振った。否定の意思だろう。「まぁ、ちょっと濡れちゃったんだし、、。」ニルティアは何か言いたげだ。「はぁ、わかったよ。」アイシャがエプロンを外した。「ほら、入るよ。」アイシャはアリスに両手を合わせてから浴室に向かって歩いて行った。「やたっ!」ニルティアが飛び跳ねながらアイシャを追いかける。「なんか、微笑ましいですね。」アリスが2人を見ながら言う。「まぁ、そうだな。アイシャは少しいやそうだったが。」「まぁ、同じパーティーの仲間ですから、なんとなくこうなることは分かっていたでしょう。」まぁ、正直俺も予測していた。だって、ニルティアはいつも濡れたら感覚が鈍るからとすぐに着替えるようにしていた。でも今日は結構粘っていた。まぁ、何かするのかなとは思っていた。もちろんこれは付け足しの推理ではなく、最初からしていた推理だ。バン!!とまたドアが開かれた。もう、今度はな―「皆さん、逃げて、、、くだ、、さ、、、、い、、。」ドアを開けたのはルイだった。そしてすぐにその場に倒れた。背中には複数の矢が刺さっていた。
さて、続きが気になりますよね?(圧)まぁ、自分も書きたくてうずうずしています。これからもしっかりとショウの人生を書いていきます!!では次の話で!




