表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

34/69

32話 どちら様?

 「なんか王都から守護要請が来てたから大人しく来てみたけど、、まさか本当に防衛が必要だったとはね。王都の奴らの勘が久しぶりに当たったようだね。」肩まである銀髪をくるくるいじりながら俺たちを見る。「あぁ、私は、、」「ティアさんですよね?」アリスが言った。声が弾んでいるな。「あぁ、よく知っているね。」「そりゃもちろんです、、魔法使いならみんな憧れる大賢者様ですから!」「大賢者、、か。そうやって呼ばれるときもあったな。」?なんか違和感があるな。「”あった”って、今は違うんですか?」あぁ、話しかけてしまった。「大賢者の1人が魔族に寝返ったからね。そのせいで大賢者3人とも嫌われてしまった時があってね。今はそうやって呼ぶ人は少ないようだ。」「えっ。」アリスが口を押える。それを見てティアは少し微笑んだ。「大丈夫よ。私はそんなことに腹を立てたりしないから。」まぁ、優しい人なんだろうな。「そーれーで、、魔法使いなら分かるよね?ヴァレンスが出た、ということは?」「テイスハイサーが近くにいるかもしれない。」なんだその理屈。意味不明なんだが?「そっちの人が意味不明って顔をしているね。ヴァレンスはね、自然発生しないんだ。テイスハイサーが作り出した魔物だからね。」なるほど。理解した。「つまり、、」ティアは瞬時に魔方陣を展開し、そこから無数の光、アイシャのアロブドのようなものを大量に放った。「無詠唱、、ほんとにできる人いるんだ。」アイシャの感嘆の声が聞こえた。無数の光の矢は、ある一点で全てはじかれた。「全く、人がせっかく自分の魔物の鑑賞しに来たのに、余計な邪魔をされたわ。」「久しぶり、テイスハイサー。」ティアが微笑む、、この人の微笑みが怖すぎる。「はぁ、誰のアロブドかと思えば、ティアだったのね。どおりで鋭いわけ。」テイスハイサーが腕を上げると、1本の矢が腕に刺さっていた。「おや、今回は当たったようだね。」「はぁ、相変わらずめんどくさい性格。」「それが売りだから。」「はいはい。」テイスハイサーは闇に消えていった。「まぁ、ここでドンパチやるのもよくないからね。」ティアは俺たちのほうを振り向いた。「なんだか、テイスハイサーと仲が良いようでしたが、、。」「あぁ、あいつとは因縁があってね。内心は今すぐ殺したかったけど、」ティアの魔力が激しくなり、全身が震えた。「今殺しても面白くないからね。」ティアが歯を見せて笑う。いや、そんなに笑って言うことじゃないですよ。そんな物騒な台詞(セリフ)。「あと、魔族に寝返った大賢者は、今はグロメントの1人のはず。」人類が敵にいるのか。「え?でも、、」言いかけたアリスの口をティアが抑えた。「とりあえず冒険者協会に案内してもらおうかな。」「え?あぁ、いいですよ。」アイシャが歩き出した。なんでアリスの口を押えたんだ?俺もみんなの後ろをついていこうとしたとき、ふと後ろから視線を感じた。振り返ったが何もいない。「ショウ、置いていくよ。」アイシャがどんどん先に行ってしまう。、、たぶん興奮しているな。ティアという大賢者が近くにいることでだいぶテンションが上がってきているのだろう。まぁ、大賢者って、称号はかっこいいよな。俺も剣聖とか、剣豪とか、そんなかっこいい称号とか肩書が欲しいわ。「ショウ、君の感覚は正しいよ。」ティアに耳打ちされた。俺の感覚が正しい?どういうことだ?まさか本当に誰かいたのか?まぁ、もう振り向かない。さすがに2回振り向くと警戒していると捉えてもう来ないことがあるからな。これは昔刑事ドラマで見た。ドラマの中で『犯人は必ず現場に戻って来る。』というフレーズを何回聞いたことか。もう数えられないな。、、その時間を勉強に回していれば、もっと楽に単位が取れたのかもしれないな。まぁ、もうこの世界で生きると決めたし、もう勉強もしなくていいでしょう!いやぁ、気が楽だな。

 俺たちは門をくぐってしばらく歩き、冒険者協会に着いた。「ここです。」アイシャがティアを見ながら言う。「へぇ、久しぶりに来たけど、変わってないな。」「前回はいつ来たんですか?」アイシャが聞いた。「んー、そんな正確には覚えてないけど、大体10年前かな。」10年?いや、待て、その容姿でまさか500歳とか言わないよな。なんかエルフ族ってそんな感じで毎回読者を裏切ってくるじゃん?「えっと、おいくつか聞いてもいいですか?」アリスが言った。あぁ、よかった。俺が聞いたらただの変態だからな。アリスが聞いてくれて助かった。「そうだねぇ、600あたりから数えるのをやめたからなー、、今は何歳なんだろ。」あぁ、予想が当たってしまった。なんだか嬉しくないな。「なんか、600歳には見えないって顔してるね。」ティアに指摘されて我に返る。「いやいや、そう思うのは普通だし全然怒ったりはしないよ。」よかった。「入りましょうか。」アイシャに言われた。ティアがいるから丁寧語なんだろうな。いつもは呼び捨てで語尾もてきとーだからな。なんか違和感あるけど。

 「、、カウンター誰もいないの?」中に入るなりティアが言った。「今は王都で会議中のようですね。」「なるほど。だからか。」ティアはピンときたような素振りを見せる。「ここはたしか、2階が個室かな?」よく覚えてんな。10年前のことなのに。「上に上がってゆっくり話そうか。」ティアに先導されて俺たちは階段を上った。あれ?さっきまで俺たちがティアを案内していたはずなんだが?おかしいな。

えーと、投稿したエピソードの再編集が出来ない現象について、運営の方にも調査していただきましたが、原因は分からなかったとのことでした。迅速な対応に感謝しております。しかし、、、これからほぼ確実に修正点を見つけたら毎回エピソードを消して書き直す(コピペですけど!)ということをしなければいけなくなりましたね。だからなんだ、という話ではあるんですが、毎回更新した瞬間に試しに見ていただけている方には申し訳ないな、と思ってしまうんですよね。自分の心理的な要素です、はい。何はともあれこれからも書いていきますのでよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ