30話 これからの予定?
俺は窓から差し込む日光で目を覚ました。あぁ、いい朝だ。こう言ったゆったりとした朝は大学生のときには確実になかった。何故か、それはとっても簡単だ。俺は大学に入ることはできたが、なかなか学習についていけず、家にいるときはずっと勉強していたからな。なにせ、俺は落第間近の大学生だったからな。あぁ、勉強しなくていいっていいなぁ、。だって、ゴブリンを狩っていればそれなりな生活はできるし、仲間だっているし、、。あぁ、また眠たくなってきた。俺の瞼が閉じようとしたその時、「ショウさーん!クリスさんが来ましたよー!!」と下から大きな声が聞こえてきた。あぁ、クリス、、。クリス!?俺は文字通り跳び起きて、急いで着替えて階段を駆け下りる、、、俺は階段を下り始めてすぐに踏み外して転げ落ちた。あー、痛い。「しょ、ショウさん!?大丈夫ですか?」アリスが気づいて駆け寄ってくる。「うん、なんとか。」うん、なんとか受け身を取ったからな。本当にギリギリだった。「朝からすまないな、ショウ。」クリスも寄って来た。「いえ、大丈夫です。」俺は起き上がって立ち上がった。「ショウ、昨日の男がしっかり情報をはいてくれたからそれを共有しておきたいのだが、、。冒険者協会に来てくれるか?」「もちろんです。」「じゃあ行こうか。」クリスに連れられて、俺たちは宿を出た。なんか、俺より先にみんな起きていたのか。朝が早い人ばっかりだなぁ。
「さて、何から聞きたい?」冒険者協会の2階の個室に入って、椅子に腰かけるなり、クリスが聞いてきた。いや、何も知らないので0からお願いします。「何も知らないので1からお願いします。」アイシャが言った。アイシャは”1から派”か。俺は”0から派”だ。まぁ、どうでもいいか。「まぁ、何も知らないだろうからな。1から話そう。まず、ショウたちが初めてのガデル奪還作戦で遭遇したロイルと言う男たち、そして以前冒険者協会に来ていたフードを被った男、あれは全て同じグループのようだ。集団の名前はギルマダー。まぁ、これは初耳だったな。やはり冒険者を殺すことを目的としている集団らしい。」クリスは懐からメモのようなものを取り出して俺たちに見えるようにする。ふむ、これは、、、相関図のようだな。「これは昨日の男から聞き出した組織の構造だ。」へぇ、結構聞き出せたんだな。やはり親玉のような奴が一番上に1人いるな。そしてそこから枝分かれして、4段目にロイルがいるな。そしてその一つ下に昨日の男か。へぇ、、。「結構複雑ですね。」アリスがメモに視線を落としながら言う。「まぁ、これをすべて丸暗記、というわけにもいかないだろうし、正直これは覚えないでいいと思う。構造を知っていたとしても結局敵ということに変わりはないのだから。」それはそう。「それで、昨日の男は?」「あぁ、尋問が終わった後に王都へ連行してもらった、、けど。」「けど?」「途中で馬車が襲撃されて逃げられた。」はぁ、まぁ、そう簡単には尻尾をつかませてくれないか。「それで、この組織のことは公にするんですか?」ニルティアも会話に入ってきた。「いや、今これを知っているのはショウたちと王都の騎士団、それに各地の冒険者協会の受付だ。」「昨日の男を連行するときに使った馬車の人は?」「その人には悪かったが”要人の輸送”という形でお願いしていたから知らなかったはずだ。それに襲撃にあって殺されたよ。申し訳ないことをしてしまった。」クリスはうつむいた。後悔しているのだろう。、殺されたのか。「それで、クリスさんはこれからどうするんですか?」「あぁ、これから私は王都へ行く。今回のことでやっと王城の人間の重い腰が上がったようだ。」「クリスさんたちがいない間の街の防衛はどうなるんですか?」「それなら心配しなくていいよ。」クリスがそう言ったとき、魔力の流れがねじれた。「ちょうどよかったね。」これは、空間魔法か。床に魔方陣が出現し、そこから1人出てくる。フードをかぶっていて顔は分からないけど、体格的に女性だろう。「セントリア・クリス。王城への招集命令がかかっている。」「承知いたしました。今行きます。」クリスは返事をすると俺たちに振り向いた。「こうやって瞬間移動するからすぐ帰ってこれるよ。」なるほどね。「じゃあねー。」クリスの足元に魔方陣が出現し、姿を消した。「王都には空間魔法が使える人がいるんですね。」アリスが言った。たしかに、空間魔法はそれなりに高度な魔法のはずだ。まぁ、王都だからな。なんでもあるのだろう。「それじゃあ、私たちはいつも通りゴブリン狩りに行きますか。」「そうだな。あとニルティアの力試しもしないといけないだろう。」「あ、忘れてた。」おい、ニルティア。忘れていた?君のことなのに?まぁ、いいか。俺たちはゴブリン草原へ向かった。
「今日は多いですね。」門から出ると、視界のあちこちにゴブリンを捉えた。うん、たしかにいつもより多い。けど、多いということは百魔夜行は起きないということだろう。、、、テイスハイサーが来ない限りは、、。「まぁ、片っ端から倒していけばそれなりに稼ぐことができそうですね。」アリスの目が金に染まっているように感じた。まぁ、ね。「はぁ、疲れた。」アイシャさんは反抗期のようですね。疲れたといいつつもう魔方陣は展開しているな。「フレイン!」アリスの声とともに、空に魔方陣が展開され、そこから大量に火の矢を降らせる。まぁ、これで大体はもう倒せたな。なら、「ニルティア、行けるか?」「もちろん。」ニルティアは待ってましたと言わんばかりに短剣を構えて見せた。「よし、行こう。」俺も剣を抜いてゴブリンの集団に突撃していく。ニルティアはたしかに俺よりは弱いかもしれないけれど、さすがにゴブリンよりは強いな。まぁ、初期の俺より弱かったらだいぶまずいな。「ニルティア!ゴブリンの耳の回収も忘れずにな!」「任せて!」ニルティアはあらかじめ渡しておいた袋にどんどんゴブリンの耳を入れていく。ひょへー、ちょっと怖いな。まぁ、俺もよそ見してたらやられかねないから、しっかり見てるけど、正直弱くて相手にならないな。「ショウ!森のほうから複数のそれなりに大きい魔力を感じた!気を付けて。」アイシャが叫んだ。よし、「ニルティア!下がれ!」ニルティアの耳がピクッと動いて、すぐに戻ってきた。「どうしたの?」「あれを見ろ。」森から出てきたのは、15体ほどのオークだった。「ソフィリアさんがいれば楽なんですけどね。ちょっと難しいかもですね。ソフィリアさんも会議中だろうし、、。」「私たちで何とかしないといけないね。」よし、俺は剣を構える。まぁ、いくらオーガとはいってもゆうて前ほどの苦戦はしないかな。ちょっと前回は多かったんだね。まぁ、結局前回は俺はほぼ何もしていないけど。今回の数ならだいぶ楽だな。
さてと、少しづつ雲行きが怪しくなってきましたね。これからどう話をつなげていくか、これからも四柄でいた多気練習試合だといいなと思ってしまう。まぁ、しっかり書きますから、また楽しみにしていただければなと思います!
追記:このエピソードは寝ぼけながら書いたため、いつもよりも誤字が多い可能性が大いにありますが、ご了承ください。