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11話 新しいパーティーメンバーはいかが?

 「ウドルフの門が見えてきましたね。、、ついでに大量に沸いたゴブリンも。やっぱりウドルフって変な場所にありますよねー。敵がよく湧いてしまう草原のど真ん中って。」


アリスが言うと、アイシャが頷いた。


「本当にそう。外に出るだけで一苦労よね。まぁ、ハイゴブリンよりは楽に倒せるからいいけど。」


「ショウさん、どうします?」


「なるべく戦いたくはないな。MPは昨日の睡眠で回復してるけど、」


「戦いたくはないですね。」


俺の言おうとしたことをアリスが言った。


「じゃあ、私に任せて。」


アイシャが一歩前に出る。


「ウドルフまでゴブリンに邪魔されない道を”作れば”いいんでしょ?」


作ればって、そんな簡単なことじゃないんですよ。


「シードブレス。」


アイシャが言うと目線の先に細長い岩が出現した。


それが奥まで続いていく。


両サイドに2つの壁が出来上がった。


「ほら、できたよ。」


アイシャは得意げに言って見せる。


え?最強じゃね?


「あ、でも急いだほうがいい。思ったより壁が長くなったから私の魔力が持たないかも。」


あ、制限はあるのか。


「それじゃあ、私も負けられませんね。身体強化(フィジカルアビリティ)!」


うお!体が軽くなった。


「あ、でも私も5分くらいしか持たないので早く行きましょう。」


マジか。俺たちは壁の間を駆け抜ける。


すごい、


「いつもより速く走れる。」


「当たり前ですよ。魔法をかけたんですから。」


アリスに笑われた。


「ショウって、何もかも知らないみたいな感じするよね。」


えーと、二人共の突っ込みが鋭すぎるっていう話はしないほうがいいかな。


めっちゃ刺さる。


「あ、そろそろ門ですよ!」


目の前にいつもの門が見える。


と、後ろのほうで壁が倒れているのが見えた。


「思ったよりギリギリみたい。」


アイシャが言った瞬間、門に着いた。


「ふう、帰ってきましたね。」


アリスが肩で息をしながら言う。


「あ、身体強化解きますね。」


うっ!体が重い。


けど走った疲れは来ないみたいだな。


「ショウさん、これからどうしましょうか。」


まずは、「とりあえず冒険者協会に報告じゃないか?」


「あ、そうですね。行きましょう。」


アリスが先頭に立ち、その後ろにアイシャ、俺、と続く。




 「アリスちゃん!!」


冒険者協会に入った瞬間クリスさんがこれでもかというほどの速度で走ってきた。


ノールと同じくらい速かった気がする。


「、、あら?遠征に行ったのは3パーティーだったはずだけど、ほかの人たちは、」


そこまで言ったところでクリスさんはアイシャの存在に気づいた。


うん、遅いよ。


「アイシャ、ちゃん?エドワードのパーティーだったよね?エドワードは―」


「死にました。」


アイシャがクリスの言葉に被せるように言った。


「、、そっか。部屋で話聞くね。ついてきて。」


クリスさんは階段を上り始めた。


あ、二階は初めてだな。


たまに泣いている冒険者が上から降りてきているのを見たことがあったが、

こういうことだったのか。


パーティーメンバーの死を伝えるときにだけ部屋を使うのか。


俺たちは部屋に入って、4日前にあった悲劇をすべて話した。


ロイルたちの裏切り、リエットさんとルノイの死、エドワードとノールの死、俺たち以外の冒険者が全員殺されたこと。


「―今話したことが今回の遠征で起きたことです。」


「そう、わかったわ。冒険者狩り(アベント)は今王都も探している殺人集団なの。話を聞く限りそのロイルという男は冒険者ではないわね。おそらく初めから殺しの目的であなたたちに混ざったのでしょう。」


クリスさんが淡々と言った。


「クリスさん。」


アイシャが口を開く。


「何かしら。」


「ガデルのクエスト、。」


「もちろんキープするわよ。」


「え、。」


「あ、嫌だったら言ってちょうだいね。これはウドルフ冒険者協会の方針で、誰かが受注したクエストはその人が達成するか辞退するまでは他の人に回さないってことにしてるの。

だって、もしそのクエストが最期のクエストになったのにほかに人にされたくはないでしょ?」


そんな決まり初めて聞いたし存在しないと思うけど、、クリスさんの気遣い、かな?


「あ、ありがとうございます。」


「でも、誰と行くの?ストレートに言うから申し訳ないとは思うけど、アイシャちゃんはもうパーティーメンバーがいないでしょ?」


「それなら、、」


アイシャは俺とアリスを交互に見る。


「ここに信頼できる新しい仲間がいます。」


「へ?」


「えっ!?」


アリスと顔を見合わせる。


「ダメ、かな?」


アイシャが俺とアリスに聞く。


「も、もちろん私は構いません、というより大歓迎ですけど、。ショウさんは?」


そりゃもちろん。


「大歓迎ですね。」


「それじゃあ、きまりでいいかしら?」


クリスさんが言ったので「はい、お願いします。」と返した。


「さて、パーティーメンバーの遺品は、自己管理でいいかしら?」


「はい、それでお願いします。」


「わかったわ。それじゃあ話は終わりよ。つらいことだったでしょうけど、思い出させてごめんなさいね。

これで王都へは報告しておくわ。それと、アイシャちゃんをショウさんとアリスちゃんのパーティーメンバーにしておくわねー。

また受付に来てね。」


「はい、ありがとうございます。」


俺たちは部屋を出て下の階に降りた。


「はい、アイシャちゃん。」


アイシャがクリスさんから冒険者カードを受け取る。


「あ、クリスさん。換金してもらいたいものがあるんですけど。」


え、あの状況でまさか。


「これなんですけど。」


アリスはそう言ってハイゴブリンの耳が入った袋を出す。


「あら、これ、、ハイゴブリンの耳ね。ちょっと数えるわ。、、、12体ね。えっと、ハイゴブリンはゴブリンの倍でカウントするから、あと6体でアリスちゃんはストーンランクね。」


「あと6体ですか。がんばります!」


「がんばって!!」


「はい!」


元気だなぁ。


「ショウ、ちょっといい?」


アイシャに耳打ちされ、反応する。


「いいよ。」


「後ろから変な魔力を感じる。」


「え?」


「人間のものではない魔力。」


アイシャがローブの下で小さな魔方陣を展開する。


「おい、そこのあんた、ちょっといいか?」


後ろから声を掛けられる。


振り向いた瞬間、俺の体は勝手に剣を抜いた。


ギィィィン!!


なんだ?何が起きた?


俺は、、剣を受け流していた。


「ちっ。」


フードをかぶったやつ、あいつか!


「てめぇ!」


俺は剣を構える。


「あんたたち何してんの!?」


クリスさんが叫ぶ、ほかの冒険者たちもその場で立ち上がって武器を構えたり魔方陣を展開している。


「失敗しましたか。それでは。」


そういうとそいつは魔法陣を足元に展開して消えていった。


「空間魔法、、。とても高度な魔法のはず。ショウ、大丈夫?」


アイシャに聞かれた。


「あ、あぁ、大丈夫。」


「口封じに来たわね。」


カウンターからクリスさんが出てくる。


口封じ、か。


「でも多分もう来ないわよ。」


「え?」


「だって、今の攻撃は私でも反応できるものではなかったわ。あの速さを防がれたらもう来ないでしょうね。ショウさん、成長がとてつもなく早いのね。」


まぁ、成長というかスキルとソードスキルのおかげなんだけど。


「とりあえず今日は早く宿に戻って休んだほうがいいわ。」


「そうですね。」


あ、とアリスが何か思い出す。


「クリスさん、(ゼニー)がまだです。」


「あ、ごめんごめん。」


あっぶな。


耳だけ持ち逃げされるところだったわ。


耳だけ持ち逃げってなんか字面が怖いな。


「はいこれ、150×12で1800ゼニーね。」


お?前のコインとはデザインが違うのが3枚あるな。


500ゼニー硬貨か。


「ありがとうございます!」


「お疲れ様でした。またねアリスちゃん!アイシャちゃん!」


え、俺はないん?


「ショウさん、帰りますよー。」


「ショウ、帰るよ。」


呼ばれて振り向くと2人に置いて行かれていた。


「あ、ごめん今行く。」


アリスはまだ丁寧語だけどアイシャは一瞬でため口になったな。


ま、親近感あるからいいけど。


アイシャにいつもの宿を紹介して、部屋を借りてそれぞれ部屋に入った。


はぁ、久しぶりのベッドだー。


俺はすぐに寝た。

さて、前回よりは短くなったかな?と思いつつ2日連続で更新しましたね。我ながら珍しい。さて、だんだん強くなっているショウですが未だに全ステータス1。ソードスキルの終の番で少し上昇するくらいですね。ぶっ壊れスキルを作るとしても周りがぶっ壊れてからかなと考えています(笑)ショウは「永遠の最弱」なので!まだまだ続きを読んでくださいね!それでは!!(評価・感想・レビュー楽しみにお待ちしております!ログイン不要にしているので、、)

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