102話 いざ、ウドルフへ!!
「、状況はなんとなくわかったけど、いまいち実感がないね。」
テイリアスは自分の手の指を動かしながら言った。
「私の記憶は、アングシャたちとの戦闘までで終わってるから、。それとあとは蘇生されてからの記憶。」
「なるほどな。」
「魔王からの位置探知は切ったか?」
マリガルドが言った。
「もちろん。支配からも出た。多分今頃向こうは大慌てだろうね。」
テイリアスが笑う。
うん。なんか、いたずらっ子みたい。
「なにはともあれ、生き返れてるならよかった。」
「禁忌で、だけどね。」
「私たちがやったわけじゃないから大丈夫でしょ。」
ニルティアが言った。
「そうですね。私たちがしたことと言えば、魔物を狩ったことくらいです。悪いことはしていません。」
ノクリスも同調した。
あーあ、国の幹部が。
「まぁ、それならいっか。」
[それで、これからどうするの?]
ファニアが言った。
これから、か。
あ、そうだ。
「もう一度冒険者をするんだったら、冒険者カードを再発行しないとな。」
「あ、たしかに。」
ニルティアが反応した。
「ウドルフに戻るか。」
「おー、まぁ、時間も経ったしいいんじゃない?」
「そういえば、アリスとアイシャは、」
誰も何も言えなかった。
「、、そっか。」
「ごめん。」
マリガルドが言った。
「マリガルドが謝ることじゃないよ。魔族が全部悪い。」
「そうかもしれないけど、」
「いいの。そう思った方が楽でいいから。」
「なら、、。」
マリガルドは息を吐いた。
「ありがとう。」
「うん。」
次の日の朝、テイリアスの空間魔法で俺たちは一気にウドルフに行った。
いやぁ、快適。
「久しぶりー。」
ラファエルさんの宿の扉を開けると、いつもの位置にラファエルさんがいた。
「いらっしゃ、、、。?、、??、、???」
ラファエルさんはなんども目をこすって、俺の隣にいるエルフと魔族のハーフの存在に焦点を当てている。
「テイリアスか?」
「はい。いろいろあって生き返りました。」
いやぁ、ふつーに言われただけじゃ信じられんわな。
「そう、かい。まぁ、なんか、腰が抜けたけど。生きてるならよかった。それで、今回は何泊するんだ?」
俺たちは目を合わせてアイコンタクトを取った。
「出来るだけ、だ。」
「ただいまです!」
ニルティアが元気に言った。
[おじゃまします。]
ファニアはその場でお辞儀をした。
そして、その言葉を聞いたラファエルさんは明らかに嬉しそうだった。
「そうかい!ありがとうなー。冒険者協会に行ってみんなに顔を出してやってくれよ。みんな会いたがってんだから。」
「わかった。ありがとう。」
俺はラファエルさんに荷物を軽く預けて宿の外に出た。
「たっだいまー!」
ニルティアが勢い良く冒険者協会の入り口の扉を開けて中に入った。
一瞬静まり返った。
「あ、みんな私のこと忘れた?ニルティアだよ?」
「いや、、それはわかってるんだけど。」
カウンターからクリスが歩いてきた。
「そこにいるのって、、。」
「テイリアスです。」
テイリアスはお辞儀をした。
「幻かな、、。私疲れてるのかも。」
それから気絶しかけたクリスに状況を説明するのに2時間かかった。
「なるほどねー。だか生きてるのね。じゃあ、それだけは魔族に感謝だね。殺すときに”ありがと”って言ってから殺すようにするわ。」
いや、絶対そういうことじゃない。
「まぁ、ショウたちも元気そうで良かった。
それと、、帰ってきてくれて。」
「どういうことだ?」
俺は抱いた疑問をすぐにぶつけた。
「いや、ショウたちが旅立ったとき、みんなで話していたの。『ショウたちはこのままずっと帰ってこないんじゃないのか』って。」
「そうだぜー。クリスさん、泣きそうだったんだかr」
「黙っていなさい。」
茶々を入れようとした冒険者にクリスが肘を入れた。
「ぐぅ、、。ひでぇぜ。」
「はいはい。
早くクエストに行ってきなさい。
最近またゴブリン草原での被害が増えてるんだからね。
あんたらが『ショウがいないとやる気が出ない』とか言ってるからよ。
ショウも帰って来たんだし、早く行きなさい。」
「はいはい。
おい!行くぞ!
ショウに負けてられねぇ!」
一気に協会内の人数が減った。
「聞いたよ、ショウ。
王都近衛騎士団の特別顧問になったんだってね。
偉くなったねぇ、正直、私より立場が上だ。」
クリスは書類をカウンターで整理しながら言った。
今クリスはテイリアスの冒険者カードの再発行の手続きをしている。
「そうだな。まぁ、実力は伴ってないけどな。」
「まぁ、”実力”は伴ってなくとも、”功績”は相当なものだからね。
あなたの両隣りを見てみなさいよ。」
たしかに。
それ、前にも言われた気がするけど。
[ショウが適任だと思いますよ。]
「そうそう。ファニアの言うとおり。」
「まぁね。当然私たちよりは弱いけど、その分ここが強いから。」
テイリアスは頭をつつきながら言った。
「それだけは負けるわけにはいかないからな。」
頭脳で負けたら俺はどうなるんだろう。
「はいこれ再発行できた。」
クリスがテイリアスに渡したのは、ブロンズランクの冒険者カードだった。
「なんか、ウォテシィでの功績に免じて昇格って書類がテイリアスの冒険者記録を照会したら魔法陣から出てきたから、まぁ、そういうこと。
詳しいことは王都に行かないとわからないね。
まぁいいんじゃない?
正直、ブロンズランクより上の実力があると思うし。」
まぁたしかにそれは思う。
「ありがと。」
テイリアスは冒険者カードを受け取った。
「改めて、みんなおかえり。」
クリスの言葉に、俺たちは自然と笑顔になった。
「それで、テイリアスって何歳になるの?」
ニルティアが帰り道で放った言葉によって、俺たちは夜中まで議論した。
もちろん、結論は出なかった。
はい、平和になりましたね。というか、これで二章が終わってしまった気がするんですが、、やっぱり章設定は消しましょうかねー。気分でつけてみただけですし、、、。さぁてもう慣れましたかね?やっぱり思っているでしょう、『この作者投稿頻度どうにかしてる』と、。はい、もう認めます。どうにかしてます。まぁ、いいじゃないですか。書ける時に書く。このスタイルが自分にはあっているので。ではでは、次の話で!




