表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
102/108

97話 長旅は疲れる

 「ショウー!朝だよー!」


ニルティアの声で目が覚めた。


うーむ、しっかり寝入ってしまっていた。


「ごめん、完全に寝てた。」


テントから出ながらそう言うともうファニアとニルティアが火を起こして何かを焼いていた。


「何を焼いているんだ?」


俺が聞くとニルティアが得意そうに腕を組んだ。


「なんか音がしたから見に行ったら、

鹿が小川で水を飲んでたの。

朝食にちょうどいいかなって思ってその場で仕留めたってわけ。」


なるほど。


なんか、普通にサバイバルとかできそうだな。


[音がする、って突然走って行っちゃったから驚いた。]


ファニアが焼かれている肉を見ながら言った。


見た感じベクチズ風だな。


串はたぶんファニアの氷だな。


昨日、焼き魚を食べているときに、なんでファニアの氷なのに俺たちが普通に障れるのかを聞いた。


するとファニアは


[攻撃用の氷じゃないからねー。]


と言っていた。


なんか、そんなの切り替えられるのか、

と驚いた。


「ねぇショウ、今日はどれくらい進むの?」


ニルティアが火の中に木の枝を入れながら聞いてきた。


「できる限り先に進んでおきたいな。

昨日思ったより進めなかったから。」


「わかった。」


ニルティアは頷くと森の方を見た。


「来客だね。」


うん。魔力は小さいけど。


なんだろうな、これ。


何かがいることは感じる。それも複数。


「あー、この匂いにつられてきちゃったのか。出ておいで。」


ニルティアが言うと何体も大きな狼が出てきた。


「そういえば、獣人族にとって鹿って同族なんじゃないのか?狩っていいのか?」


ニルティアは狼を撫でながら、


「まぁ、これくらいでやられる方が悪いって考え方だからね。

私も多分狼のときに何回か殺されかけてるはずだよ。

まぁ、それを乗り越える力がないとまず進化出来ないんだけど。」


へぇ、こっわ。


弱肉強食極めすぎてないか?


[私たちにはそういうのはないなー。

みんな竜は狩らない。]


「へぇー。」


どうやら肉が焼けたようで、

ニルティアは狼に肉の一片を投げた。


「ほら、みんなで分けな。」


そうか、ニルティアは白狼族だから、こいつらは完璧に同族だな。


さすがに本当の身内は狩らないのか。


なんか、まぁそれが獣人族の普通なんだろうけど、

俺には少し理解しがたいかもしれない。


「ショウ?どうかした?」


ニルティアの声で我に返った。


[たぶん、ニルティアたち獣人族の感覚に驚いてるんだと思う。]


ファニアの言うとおりだった。


だいぶ驚いている。


「なるほどねー。」


「あぁ。」


はいこれ、とニルティアから肉をもらった。


まぁ、朝から肉っていうのは俺にとってはきついけど、

この二人にとっては野菜とかの方が非日常なんだろうな。


ずっと肉食ってそう。 


勝手な偏見だけど。


狼たちはニルティアに頭を下げて茂みの方へ消えていった。


「礼儀正しいんだな。」


「そうだね。ここらへんの群れはそうなのかも。」


そのあと俺たちは食事を済ませ、

テントをたたんで布はファニアの異空間収納に納めて、木の枝は折っておいた。




 「ファリスイってやっぱり遠いんだねー。」


ニルティアがのんきな声で言う。


[まぁ、北の果てだからね。遠いし寒いよ。]


そういうファニアを見て、

俺は思ったことがある。


「ファニア、そんな寒いところに行くにしては薄着すぎないか?」


俺とニルティアは王都で分厚い毛皮の上着を買ってファニアの異空間収納に入れてもらった。


[ショウ、私の竜人族での称号って覚えてる?]


もちろんだ。


「氷帝、だろ?」


俺の言葉にファニアは満足そうに頷いた。


あ、そういうことか。


「氷属性の竜の加護、ってことか?」


[そういうこと。だからどれだけ寒くても平気なの。]


いや、どういうことだよ。


[でも暑さは苦手なんだよねー。氷魔法が弱っちゃうし。]


まぁ、それは予想できるな。


[まぁ、暑いところに行くときは言ってね。ちゃんと涼しくしときたいから。]


俺は頷いた。


「まぁ、今日は太陽も出てるし、風も強くないからあまり寒さは感じないね。」


ニルティアが言った。


「そうだな。」


俺は遠くの地平線まで続く草原と自分たちが歩いている道を見た。


ものすごくまっすぐで長い道だ。


「あと何日かかるんだっけ?」


ニルティアが聞いていた。


「目安は8日だな。」


「ながー。」


ニルティアがだるそうに言う。


まぁそりゃ北の果てですから?


それなりに遠いわけですよ。


[そんなに早く行きたいの?]


ファニアがニルティアに向かって言った。


「だって、ね?なんか同じような風景の場所が続くだろうし、暇じゃん。」


あ、やばい。小さい子の特徴である


『暇が嫌い』


が発動している。


[うーん、ショウ、どうする?

私が竜になれば、割と早く着けると思うけど。]


「え、なんで今までしてなかったの?」


ニルティアが驚いている。


[そりゃあ、魔力を使いすぎてたぶん、

着いた時にはぐったりになっちゃうから。

もしものとき私が動けないとまずいでしょ?]


おやおや、自分の戦闘力をよく自覚されているようで。


そのとおりではある。


「ショウ、どうするの?」


ニルティアは俺に


「まぁ、ファニア頼むわ。」


とでも言ってほしいのだろう。


こういうとき、テイリアスがいるとすっごく楽に解決できるんだけどな。


「なんかすごい難しい顔してる。」


[そうね。]


ニルティアとファニアが小声で言った、

がしかし、俺には聞こえた。


ファニアに至っては隠す気がなかっただろう。


「歩くぞ。」


俺が言うとニルティアは肩を落とした。


「えーーーーーーーー。」


長いわ。


「文句言ってたら置いて行かれるぞー?」


俺が前を向いた時、もうファニアが30mほど前を歩いていた。


いや早っ。

さて、みなさん。今年もよろしくお願いします。え?新年のあいさつはもう一個あるって?いや、言えないんです。はい、。察してください。

さて、旅路は長いですねー。まだファリスイは遠いようで、そろそろ飛ばしたくなりますが、まぁ、放っておけば勝手に到着するでしょう。なんて夢物語はここらへんでやめておいて、。みなさん初夢は見ましたか?私は急すぎる階段から転げ落ちる夢を見ました。それ以来(とは言っても2日くらいしか経っていませんが)階段を上ったり下りたりするのがとてつもなく怖いですね。

ショウの旅路はまだまだ続きますが、来年も書き続けることができるようにすることが今年の抱負ですかね。趣味で書きだした、というより読んでもらいたい人がいて書き始めたこの話も、そろそろ100話と思うとなんだか涙が、、、出ませんけど。嬉しくはありますね。たくさんの人に読んでいただけて、ブックマークも増えて(一瞬減ったときは悲しみに暮れかけましたけど)、、、。まだまだブックマーク増やしたいですし、投稿された話の数も増やしていきますので、これからもよろしくお願いします。

では次の話で!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ