吉沢亮問題に見る、さすがに「過ぎる」ホワイト社会の行方。【続報あり】
「ホワイト社会」てのは、ひょっとして岡田斗司夫氏の造語なのかな?
漂白された、嘘っぱちの白い社会。くらいの意味合いで今回の記事では使われています。
さすがに「潔癖にすぎるだろ、これ」となった吉沢亮の不法侵入のニュース。
泥酔状態で間違って、マンションの隣の部屋に侵入し、通報され逮捕。
大々的なニュースに「女性のひとり暮らしの部屋に深夜に侵入か?」と思ったら、女性の家族もいっしょに住んでおり、しかも午前10時半の闖入。
まったく大事になり得ないシチュエーションに思えるが、これを受け、吉沢をCM起用するアサヒビールが「アルコール飲料会社として容認できない」とし、CM契約を即刻解除。
……なんの冗談なん、これ?
吉沢は元々酒癖も悪く、また「酒がないと眠れない」といったことも、大河ドラマの撮影時には公言していたという俳優なのに、そんな彼を起用しておいて、何言ってんだ、アサヒは?
クレームが入る前に、即行で関係を切る。
アサヒビールは、リスクヘッジのつもりかもしれないが、酒飲み視点からすれば、これってどうなのかね?(筆者は酒を飲まないので分からない部分もあるが)
酒を飲んでのこのくらいのヘマなら、酒飲みはみな経験しているものじゃないの?
しかも、ネットを見渡しても今回の吉沢の件に、悪印象を持った反応はほぼ皆無。酔っぱらってのただのミステイクを、酒を売っている会社が「容認できない」は、「何ふざけたこと言ってんだ、てめえ」と個人的にはなってしまいます。
芸能人をまるで「聖人君子」のように扱い、少しのヘマも許されない社会。
いや、今回は社会が許容しているのに、会社が判断ミスで契約解除という悪手で、開いた口がふさがらない。
吉沢は、松本などとは根本的に違う。
企業や芸能界が勘違いしているのは、松本や宮迫はその行為のみで、あのような事態に陥ったわけではないということ。潜在的に「もともと彼らを嫌いだった層」が、大義名分を得て、大バッシングを行ったに過ぎない。
スキャンダルが致命傷となる人間は、もともと彼らのことを「鼻持ちならない」と感じていた人間が一定数以上存在していて、必然的に大事へと至る。
そういうのを一番理解していなければならないのが、人気商売とその界隈のはずだが「判断するのも面倒くさいから切る」というスタイルは、本当にどうしようもない社会になったもんだなぁ、と感じる今日この頃。
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さて、俺って吉沢亮の作品、なんか見たことあるっけ?とWikiを確認したら『AWAKE』という将棋AIを題材にした主演映画と『トモダチゲーム』というアベマで流れていた主演映画をチラ見した記憶があった。
後者は、ろくでもない脚本だったけど、その演技力は光っていた気がするし、AWAKEもそこそこ面白かった印象がある(もう内容の記憶はないが)。
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ともかく、昔ならただの笑い話で済むような話を、まるで致命傷のように扱うメディアと、それにわざわざ反応する生マジメ過ぎる企業。
ここまで来るとさすがに「病的」だろ、と感じてしまう今回のニュースでした。
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【続報】
この渦中、アイリスオーヤマが示談の報を受け、吉沢との「契約継続」を正式に発表。ファンからは「英断」と歓喜の声。
吉沢の所属事務所は、隣人への配慮から『ネット上などで「隣人が入ってきたくらいで110番通報はしない」などといったご意見も散見されますが、隣室の方は、侵入したのが隣に住んでいる人物であることをご存じではありませんでした』とホームページに掲載。
被害者が「隣の家の人が侵入してきた」と通報した―― と報じていたメディアは複数あったと思うが、さてどこだったかな? 事実にせよ、事務所側の配慮にせよ、これでもう完全に手打ちかな。
ともかく、アイリスの「ひとり勝ち」という形になったね、これ。
ファンへの訴求力を意識し、吉沢を起用していたのに、すぐに契約解除した企業は、どこもファンには逆に「マイナスイメージ」しか残さないことになったね。
感想に対する後書き)
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