凍てつく氷の女王様
登場人物
戌亥 蒼空
飛来 冬華
謎の男
ザシュン!
突然そんな音がした
「?!どこにいる……」
蒼空は周りを見渡したが何もいなかった
「い、痛てて」
そんな声を聞いて蒼空が振り向くと
「冬華さん…その脚」
なんと蒼空のクラスメイトである飛来冬華が脚切りつけられていた
「あ〜、やられたねぇ」
冬華はとても落ち着いていた
「冬華さんよくこんな時に落ち着けますね」
「ん?私怒ると冷静になるタイプなの」
冬華は起こると冷静に怖くなるタイプだった
「まぁそんなことより誰私の事切りつけたの」
冬華はずっと無表情だったまさに凍ったかの様に…
(このままじゃなんか冬華さんがなんかやばいし精神的にも来る…何か出来ること…あぁ技だ)
そう考えると蒼空は
(ドローン!)
ブォンブォンブォン
「何これ…敵のドローン?」
「冬華さんこれは僕の技で召喚したドローンなので安心してください」
「……そう…」
相変わらず冬華は無表情だ
その時
ザシュン!
また斬撃のような音がした
(来た今だ!ドローン全方向を見渡せて更に聴覚感覚共に人間の150倍!今の音と風圧を辿れば…居た!)
蒼空はついに斬撃の犯人を見つけた
見た目は全身黒色タイツのような服を着ている
「冬華さん斬撃の犯人は西方面ここから約83m離れたところにいます」
「へぇ」
そう言うと冬華は両手に大きな斧を2つ持ち出し、
ギュル…シャリン!
冬華は斧の先端から氷の粒を思いっきり飛ばした
すると
ザザザザザ…
何かが猛スピードでこちらに寄ってきた
ザシュシュシュ!ジャキン!!
大量の斬撃とともにひとつの大剣が落ちてきた
「なぁ君たち…俺はよ、近距離戦が好きじゃねぇんだ…早く終わっちまうだろ?そこでたお前たちも死にたくないだろ?ここで土下座しろ『死にたくないです』てよぉ」
男はずいぶんしゃがれた声だ
「…無理」
「は?」
(えぇ…)
冬華はその男の要望をはっきりと断った
「ふ、お嬢ちゃんよぉ…おじさんそこまで残酷な殺しはしたくないんだよだから謝ったら許して《あげる》って言ってんの分かる?」
「土下座も何も私たちまだ何もしてませんしそれにそっちから先に攻撃してきましたよね、あと名前も知らないおじさんに謝りたくも殺されたくもないです」
冬華の口からは普段聞かないような毒舌が放たれた
「お嬢ちゃん、ずいぶん強気だねぇ攻撃つったて当た…てる?!」
男はとても驚いていた
「まじか、当たったのかついに俺も成長したんだな」
「あのすいませんそこの《クソ》ジジイさん喜んでいる暇があったら早くこの方に謝ってください」
蒼空は相手に謝るように請求した
「謝る?何を今更…今の時代は殺しがOKなんだよ…弱肉強食ってことだお前らみたいな昔のルールに縛られている奴らは即獲物になるってことだよ」
「この世界は弱肉強食なんですね」
冬華はそう言うと……
シャギィン!
冬華は両手斧を思いっきり振りかざした
「おっとお嬢ちゃん危ないじゃないか」
今ここに小さな戦いが始まった