海崎の真実
2話 海崎 俊太
俺は海崎俊太。中学1年生。今テストで100点をとり周りから天才と言われている。それはなぜかって。テストで100点しか取らないからだ。天才は最高だ。先生からも褒められ、女の子からはモテる。親からも褒められ、成績が良いと好きなものも買ってくれる。しかし、正直に喜べない。なぜかって、、、カンニングしているからだ!!!!
俺が今まで取った100点は全てカンニングだ。
自分の力ではせいぜいとれて30点だ。初めは、隣の席の子の答案を盗み見る程度だった。しかし、親に褒められ、ゲームを買ってもらえてからは、毎回カンニングしてしまう。袖の中に紙を隠したり、シャーペンの中に紙を丸めて隠したり、靴下の中に答えを書いたり、上靴の裏に書いたりもした。一番良いのはトイレに答えを隠しておきテスト中にトイレに行くことだ。これは本当に良い。テスト中バレるかひやひやしないしな。でも、これが通用するのは小学生まで!!小学生ならバレてもそんな怖くはない。だが、中学からはバレたらやばい、たぶん、、だからカンニングはやめようと誓った。しかし、同じ小学校の奴らが俺が頭が良いと広めやがった。しかもみんな信じてる。授業中答えられない俺が天才なわけないだろ。
いきなり成績が落ちてもおかしいと思い、中学に入ってからもまたカンニングしてしまった。だから、本当に羨ましい。後ろの席の神谷とかいう天才ちゃんが。もうカンニングはやめるか、、
「海崎くん、頭いいね。かっこいい」
女子が話しかけてきた。やっぱやめれねーな。