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天才

プロローグ

「海崎、神谷、金城。100点だ。先生は鼻が高いよ〜みんな拍手!」

パチパチと教室が拍手に包まれる。「神谷って頭良かったんだ。授業中寝てるから馬鹿だと思ってたよ」そうモブが言い放つとモブたちが笑いだす。いつも寝てる私が頭が良いわけないじゃない。ただ、私が天才なだけよ


第一話 カンニング

 キーンコーンカーンコーン。「はじめ!!」

先生の合図と同時にテストが開始された。周りからは紙をめくる音とカツカツと名前を書く音が聞こえ始める。しかし、私は急ぐ必要はない。それはなぜか。天才だからだ。なぜなら結果は100点決まっている。名前だけ忘れずに書いておけば良いのだ。10分たった頃、

「山口、前を見ろ!」山口が怒られた。カンニングでもしてたのだろうか。20分、30分たってもペンは動かない。そうしていると、先生がこっちに気づいた。

「神谷もう終わったのか!うん?白紙じゃないか。なにしてるだ。ちゃんと解きなさい。」周りからクスクスと声が聞こえる。その時、前の席の海崎がペンを置いた。

「先生、お腹が痛くて」

「そうだったのか。トイレに行ってきなさい。」そう言われ、トイレに向かった。

ガラガラ。ドアの開く音が聞こえ先生が話しかけてくる。

「大丈夫か?」

頷き席に戻る。残り20分。書くか。私は答えを書き始めた。

数日後。

キーンコーンカーンコーン。ガラッ。

「テスト返却するぞー。」

次々とテストが返却されていく。

「最後山口!!0点だ!なにやってんだ。0点なんてお前だけだぞ。」山口が怒られている。


「今回100点を取ったのは海崎、神谷、金城だ。先生は鼻が高いよ〜みんな拍手!」

パチパチパチパチ

「神谷って途中まで白紙じゃなかったっけ?」

「確かそうだったよな!天才じゃん!!」

モブたちが騒いでいる。

ふふ。私は天才なの。瞬間記憶能力。私は幼い頃からこの能力がある。一度見たものを写真のように記憶できる。前の席の海崎。こいつは本当の頭脳の天才。クラスでも頭が良くて有名だった。トイレに行く際にこいつの答案を見れば全て記憶できる。本当にこいつが前の席でラッキーね。

「君、100点!!?すごいね」

海崎が話しかけてきた。

「あなたもすごいわ」

「俺はすごくないよ」といい微妙な顔を浮かべた。変な子。でもこいつのおかげでこれから100点取り放題ね。ふふふ。最高よ!!

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