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連れてき街道  作者: 膝の上の翁
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あやつり

その晩隣の部屋で何かが唸る声で目が覚めました。

口を塞がれ拷問を受けるような悲壮な声がしました。

ですが隣の部屋には祖父が一人寝ているだけです。

私は心配になり隣の部屋を確認しようとたが、体がピクリとも動きませんでした。

しばらくするとその声は止み寝息にかわりました。

すこしして金縛り?がゆるくなり寝返りを打ちました。

頭の向きを変えふと横を見ると枕元に祖母が優しい顔をして座っていました。

私は今まで霊的なものは信じてきませんでしたが枕元の祖母を見た瞬間「あぁ、おばあちゃんが会いにきたのか」と理解しました。

ですがしばらくすると黙って笑っていた祖母の顔があの時見た鬼のような形相に変わっていきました。私は怖くなり咄嗟に「おばあちゃんどうしたの?」と口に出していました。

すると鬼の顔をした祖母は低い声で「和夫(祖父の名)を連れて行く」と言い枕元から消えていきました。

私は体が動くようになった瞬間隣の部屋に走り祖父の顔を覗きました。

すると祖父の首に細い指で締めた跡がくっきりとついていて

口には髪の毛が無数に押し込められていました。

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