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連れてき街道  作者: 膝の上の翁
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霊道

私の住んでいる地域は特に目立った事件事故もなく、ご近所さんも気のいい人ばかりが住んでいる平和な街です

ですが一箇所だけ通ってはいけない場所がありました。

そこはただの住宅街の中の一本道で昼に通る分には問題ないそうです。ですが夜中の2時ごろから、所謂丑三つ時に通ると突然人が消えるらしいんです。


私が子供の頃よく祖母に話してもらった話では、そこは霊道らしく夜中に通ると49日以内に亡くなった方に連れていかれるんだそう。幼いながら私は、祖母は昔の人だからそんな話を信じているのだろうと思い、あまり信じてはいませんでした。祖母は私が毎年両親の実家に帰ると私を一番に可愛がってくれました。

その祖母が先日亡くなりました。

祖父によると祖母は亡くなる直前「この世に悔いはない、とても楽しい人生だった」と言っていたそうです。

その話を聞きほっとした私は祖母の遺体を除いてみました。

ですがそんな話からは想像もつかないほど怒りの形相を表した顔をした祖母がそこに眠っていました。

きつく食いしばられた口に大きく見開かれた目、目は閉じれなかったのか上に布が被せられていました。

その後無事葬式が終わり火葬し遺骨を拾いました。

ですが、なぜか祖父は「お前らが持っとった方が幸せじゃて」と言い遺骨を拾いませんでした。

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