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4、王の裏切り


ジェーンが帰った後サンドイッチを頬張りジュースで流し込む。やはりアレスのフルーツはどこで食べたものより美味しかった。

食事の後、魔法のトレーニングをする。防御や攻撃、強化。防御の魔法を一番大切にしている。ガードを唱えると全ての能力が底上げされ魔法や剣、拳をも跳ね返す。身を守る為この魔法は常に発動させている。


異空間で魔法を一通り詠唱した後、お風呂に入り宿のレストランで食事をする。

極限まで魔力を使ったので少しフラフラしながらたくさんの料理を頼んだ。使った魔力は食事で回復する。他の魔法使いとは魔力の回復が違うのでいつも驚かれたものだ。

優しそうな店主が全部食べられるのかハラハラしながら見ているのを尻目に何皿も平らげていく。

クリームパスタも、フライドポテトもステーキ、ピザ、グラタンも全て。やっと魔力が満たされると胃袋も満たされた。代金を払って部屋に戻る。


寝る準備をしてベッドに入る。いつもなら認知の魔法をかけて敵が現れたら目が覚めるようにしておくが、魔王を討伐したしアレスという事もありそのまま眠ってしまった。



ドンっという音と共に扉が吹っ飛び。何人もの人が流れ込んできた。詠唱が始まり魔法の攻撃をぶつけられる。

飛び起きこちらも攻撃魔法を唱える。3人倒した。

宿のキングサイズのベッドは穴だらけになり豪勢なカーテンは燃えている。ガードの魔法をかけていなければ死んでいただろう。

氷の礫や炎の渦。体に傷はないがパジャマ代わりのネグリジェがボロボロになる。魔法耐性のあるローブはソファにかかったままだ。

何か特殊な魔法を唱えているようだ。魔物からの攻撃とは少し違っている。

まだ二十人はいるようだ。その中にはあの王付きの衛兵がいる。という事は王の差し金。


「何故ですか?アレスの王に何も望まない。」


「それがまずかったな。勇者キースがお前が一番強くなったと言ったのを王はずっと危惧していた。だからお前を駒にしようと恩を売ろうと褒美をとらせたのに。何もいらないだと。それで王は不安にかられた。アレスに望む物が無ければ繋いでおけないと。国の敵になる前に殺せと。」


ニヤリと口を歪めて笑う。あの村人を思い出す。


ああ、王からも見放された。もう死ぬしかないだろうか。希望を失い、家族を失い、その上王国にいることさえ叶わない。


「私には何もありません。そんな女から命さえも奪うのですか?」


「ああそうだ。何か褒美を言えばこうならなかったのに!」


何がそこまで可笑しいのかずっと笑っている。最初からこの人は私の事が気に食わなかったのだろう。


「分かりました。死を受け入れます。でも最後のお願いを聞いていただけますか?」


「なんだ?」


「この誓約書、ジェーンの願いを叶えてください。お願いします。」


「ああいいだろう。じゃあ死ねぇー!」


敵からの魔法の一斉射撃一瞬目が眩むほどの光が一つ輝き私は目を閉じた。


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