朝、目を覚ますと
朝、目を覚ますと、誰かの顔が私の顔のすぐ近くに見えた。
「・・・・・・・・・?」
何かを言っている様だけど、それは何語?
私はその言葉を全く理解できなかった。
その顔は暫く私を見ると、何処かへ行ってしまった。
何だったのだろう?
柔らかい日差しが私の頬にあたる。風も穏やかで心地よい。
とても気持ちのいい朝だった。
朝、目を覚ますと、ザーザー音がする。
今日は雨なのね。
少しうす暗い中でわたしはじっと天井を見つめた。
いつもわたしの顔を覗きこむあの顔は、今日はこないのかしら?
少し不安になる。
あの存在もそれはそれで不安なのだけど、
毎朝、見る顔がないとなると、少し寂しい。
あさ、目をさますといいにおいが鼻についた。
あ、なんのにおいかな?
わたしはいつも白い液体をのまされている。
ずっと横たえられてせなかやおしりがむずむずする。
するとそのにおいはわたしに近づいてきた。
「@@@、***、ゴハン+++?」
口に何かを入れられた。何?このかんしょくは?
初めてのかんしょく。何だかきもちわるい。
それは次々わたしの口の中におしこめられた。
あさ、いつものかおがちかずいてくる。
あのにおいといっしょに。
くちにいれられる。でもそれをのみこむと
あたしげんきになってくるようなかんじ。
もっとのんでみよう。
あさ、あたしのかおにあのかおがくる
「オハヨウ」
あさになるときまってこのオトがみみにきこえてくる
そうか、あさになるとオハヨウがきこえるのね
あたしもいってみようかな
「アヨ」
ちゃんとオハヨウにならないね
そのかおはめをまるくして
おもしろい
あさまぶしい
かぜがきもちいい
あのかおが
きもちいい
オハヨウがきこえる
あたしもオハヨウという
「アヨウ」
めがほそくなる
うれしい
あたしもうれしい
あさ
かぜが
アーヨ
「おはよう」
うれしいね