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私の“好き”は好きな男性に伝わらず、世界で一番嫌いな男に届いた!

作者: 七瀬
掲載日:2021/11/07







私は、子供の頃からそうだった。

本当に、心を寄せている男性ひとには想いは届かず

嫌いな男性ひとに届いてしまう。




・・・以前も。

社会人になって、3年ぶりに好きになった男性ひとができた。

彼は、職場でも人気者でみんなに慕われるステキな男性ひと

私もそんな彼に心惹かれる。




私の一方的な片想いだったけど? 久しぶりに好きな男性ひと

がデキて新鮮な気持ちだった。

やっぱり、好きになるって幸せだなと想えたのだ。

私は密かに、彼の事を好きになっていただけなのに、、、。

私の異変に直ぐに気づいたこの男が私の邪魔をする。



『どうやら? 安下の事、青木が好きらしいぞ!』

『えぇ!?』

『お前を見る目が、“恋してる乙女”の顔してんだよ!』

『・・・えぇ!? そうか?』

『じゃあー俺が確かめてやるよ!』

『・・・あぁ、』





無神経なこの男は、みんなが居る前で私が彼の事を好きだと言う話を

話しはじめた。

そこに居た! 私と彼は恥ずかしくなりその場を離れる。

当然! こんな事があってからは、彼も私と話しずらくなったから

なのか? 二人で話す事は一切なくなった。

どうしても彼と話さないといけない時は、誰かを入れて話すか?

会社のLINEで、簡単な文章で伝えることにした。

何とも気まずい雰囲気で、会社に居ずらくなる。

だからと言って、仕事を辞める訳にもいかないし。

一層の事、彼に告白してしまった方が楽なのかとも想ってしまう。





・・・ただ、私にそんな勇気はない!






 *








・・・それから、1ヶ月ほど経った頃。

あの男が突然私に、こんな事を言ってきた。



『俺さ、気づいたんだけど? 青木の事が好きみたい!』

『はぁ!?』

『安下の事は忘れて、俺と付き合わないか?』

『ふざけないでよ! アンタが私の恋の邪魔しといて、どの口下げて

そんな事言ってんのよ!』

『えぇ!?』

『大人しいと思ったら? 大間違いだからね! 私だって怒る時は

怒るのよ!』

『そういうところも好きだよ!』

『・・・えぇ!?』

『俺は益々、青木と付き合いたくなった!』

『・・・何それ?』





何故、そうなったのか?

私は、あの男に【告白】される。

私の邪魔をして、私の好きな彼との間をあの男が引き裂いたくせに!

のうのうと? どの面下げて私に言ってんだと無性に腹が立った!

この男を、私は絶対に許さない!

あまりにも腹が立ちすぎて、この男に復讐する事に決めたわ!

だから、私はこの男と付き合うことにした。

私は心底嫌いなこの男に絶対にあの時の復讐すると決めたのだ!

この男には、付き合ってあげる代わりにいろんな条件を出したわ。



『付き合ってあげてもいいけど? 条件があるわ! 

すべて私の条件を守らないなら? この場で断るけどいい?』

『分かった! 条件ってなんなんだよ!』






私の条件は、、、。

1.職場の人達には、絶対に付き合ってる事を言わない事。

2.私が他の男性ひとと二人で話しているもしくは?

他の男性ひと達と話してても、口を挟んでこない!

(※嫉妬やヤキモチは一切しない事!)

3.何より“私は姫”だから、何でも言う事を聞く事!



それを、この男に条件として出した。

でも? すんなりとこの男は、私の条件を受け入れる。



『分かった、条件を受け入れるよ。』

『・・・えぇ!?』



めんどくさいと私は思ったが、この男は私と付き合えた事が嬉しかった

のだろう。

嬉しそうな笑顔で、私に微笑んできた。

この男も、こんな笑顔が出来るんだと少し私は驚いた。








 *




・・・そして時間と共に。

私は好きだった彼と二人で話す事が増えていく。

久しぶりに見る、彼の笑顔に私は癒された。

でもあの男は、私の条件を破る事無くただ私を遠くから見てるだけだった。

たまにする、あの男とのデートも簡単なデートで。

私の家の近くのファミレスで、ただただ私の愚痴をこの男が聞いて

くれるだけ。

3~4時間一緒に居て、私は家に一人で帰る。

この男は、私が家に帰るところを遠くで見送って帰るだけのデートだ!

これって、この男にメリットがあるのか?

私には分からない事だけど。

この男は、文句ひとつ言わず私の愚痴を聞いてくれた。






この頃、私の大好きな男性ひとが私と二人きりでご飯でも食べに

行かないかと、デートに誘ってくれていた。

私は迷わず、【OK】する!

ずっと好きだった男性ひととの初デートの日。

私は彼とのデートに浮かれていた。

彼のデートは、二人で水族館に行き車でドライブデート。

そこから、車を彼の家の近くのパーキングに置いて彼の行きつけの

居酒屋に連れててもらった。

私は元からお酒が弱いのだけど、彼とのデートに浮かれて少し

飲み過ぎてしまう。





・・・そして、そこで私の意識が途切れてしまった。

次に私が目を覚ますと? 何故か、この男の家のベットで寝ていた。



『えぇ!? どういう事?』

『大丈夫! 何もなかったよ。』

『はぁ!? どういう事よ! 説明して!』

『・・・あぁ!』





・・・この男が言うには? 私の大好きな男性ひと安下さんは?

どうやら、【裏の顔】があるらしく。

自分が気に入った女性ひとと体の関係だけを持ち。

その女性ひとに子供がデキると分かると? ヒドイ暴言を吐き

すて、女性ひとを傷つけて簡単に捨てるとの事だった。

それを分かっていたこの男が私を助けに来てくれたと言う。





最初は信じられなかったが、この男のが取っていた携帯の動画を

見せてもらい、現実を私は知った。

確かに、私が眠っているのをいいことに○○ホテルに連れて行こ

うとしている彼が映っていた。

この男が助けてくれなかったら? 私は好きだった彼に犯される

ところだっただろう。


今は、この男の私への気持ちが知れて幸せだ。

あんなに嫌いだった“この男”の事を少しづつだが私は好きに

なっている事に気づく。

【恋】は不思議なモノだ!


私の“好き”は好きな男性に伝わらず、世界で一番嫌いな男に届いた。




・・・だけど? 結果的に今が一番私は幸せなのかもしれない。





最後までお読みいただきありがとうございます。

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