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第三章 冒険者ギルド

二人は今、冒険者ギルドに向かっている。

「说实在的,跟那边的卫兵说明情况,然后喝点水吃点饭不行吗?为什么突然开始找什么冒险家工会啊?现在已经晚上了哦

(正直、あそこの衛兵に今の状況を説明して、水やご飯をもらったほうがよくねー?どうしていきなり冒険者ギルドとかを探すんだよ。もう夜だぞ)。」

「别这样说

(そんなこと言わないって)。」

水を飲んで、元気を取り戻したエキは陽気な声で言う。


「作为穿越者,初来乍到第一件事肯定是找工会吧?去求卫兵什么的也太逊了

(異世界転移者として、初めてやるべきことはギルドを探すのは定番だろう?衛兵に助けてもらうなんてかっこわるくねー)?」

「不,一般不都是先寻求卫兵的帮助,然后开始收集情报吗

(いや、普通衛兵に助けてもらって、情報収集から始めるんだろう)…」


「我们不是在这个世界,没有合理的身份吗

(俺たちこの世界じゃ身元がわからないじゃないか)。」

エキは急に真剣な顔で話を続ける。

「这个世界,是用念气?还是用魔法?或者,这个世界就是批了一层异世界的皮,拥有和现实世界一样的物理法则

(この世界、オーラーを使うか?魔法を使うか?あるいは、ただの異世界の皮を被った世界で、現実世界と同じ物理法則を持っているか)?」

「这和现在的状况有什么关系吗?

(それは今の状況に関係がある)?」

ユーは眉を顰める。


「然后,你怎么知道卫兵是好人还是坏人?看样子,这个世界的时间处于欧洲中世纪吧。像我们这种没身份的怪人,很容易被当成恶魔什么的然后被烧死。你怎么和卫兵解释我们的衣服?万一被搜身,然后日元和手机都暴露了,你怎么解释?

(で、お前は、衛兵がいいやつか悪いやつかわかるか?見たところ、今この世界の時間はヨーロッパ中世頃なんだろう?俺たちのような身元のわからない変なやつは悪魔とかなんとかにされやすいんだよ、そして焼かれるかもしれん。衛兵にこの服をどう説明するか?万が一ボディチェックされて、スマホや日本円がバレたら、どう説明するかわからないだろう)。」


ユーは全く認めない表情で言う。

「不不不,虽然我日语很菜,但是那个老爷子说有事找卫兵我还是能听懂的。老爷子都这么说,至少也不会被卫兵做一些很过分的事吧。而且,为啥要怀疑卫兵啊?要是他们觉得我们很奇怪,进城之前我们就已经被抓了好吗?

(いや。日本語は下手だけど、困ることがあれば衛兵に話しかければいいってあの爺さんの言ってたことはわかるぜ。爺さんがそう言うなら、少なくとも衛兵にひどいことをされるなんてないじゃないか?大体、どうして衛兵を疑うんだよ。変なやつだと思われたら、町に入る前にもう捕まってたんだろ)?」


「ぐぅっ…」

ユーの話を聞いて言葉に詰まったエキ。

「找工会什么的之后再说,总之先去找卫兵吧

(ギルドなど探すのを後にし、まず衛兵のところに行こう)。」


「你信我吗?(俺を信じるか)?」

エキは低い声で言う。

「嗯?为什么要用这种声音讲话?中二病?

(えっ?どうしてそんなボイスで話す?中二病?」

「你信我吗?(俺を信じるか)?」

繰り返して聞くエキ。

「信…是信,不过现在最好去卫兵的

(しん…信じるけど、今は衛兵の)…」

「那你带路去工会,如果你信我的话

(お前はギルドまで案内しろ。俺を信じていれば)。」

「你…算了,希望卫兵一直都在正门

(お前…まあいいや、衛兵がいつも正門にいるように)…」


冒険者ギルドに近づくほど、刀や杖、いろんな武器をもって歩く人も増えてきた。時々、信じられないほど、枯れた木のように痩せた人とか、黒ずくめで、目だけを露出した人とかも見かけた。

店ごとに提灯みたいなものをたくさん吊るして、夜だが、町は光に溢れている。


「喂,你看那根法杖,嵌了宝石哦

(おい、あの杖を見ろ、宝石が嵌められてるぞ)。」

エキはウキウキしながら杖を持つ人に指をさす。

「那个女的,该不会是魔法师吧?果然这个世界能用魔法,有点意思

(あの女、もしかして、魔法使いとか?やっぱこの世界は魔法が使えるな、嬉しい)!」

「你,该不会是为了看这个去工会的吧

(おい、お前まさかこれを見るためにギルドにいくわけないよな)。」

ユーは無表情で言う。


「说什么呢?当然是去向工会求助的。一般工会的人不都很好吗?

(何を言うんだ、もちろん、ギルドに助けてもらうためさ、ギルドの人は、普通いい人ばかりだろう)。」

「工会的人可不是游戏里的NPC哦

(ギルドの人はゲームのNPCじゃないぜ)…」

「喂,你看那个小姐姐,腿真好看

(おい、あのねーさんを見ろ、足綺麗だな)!」

「おい…」


あっちこっち歩いて、ようやくある建物の前に止まった二人。

目にしたのは、六階建ての大理石で出来ている建物で、軒看板に知らない文字が書かれている。


「这里,真的是冒险家工会

(ここ…本当に冒険者ギルドか)?」

エキは中の光景を見て、怪しげに言う。

「如果你的翻译没问题的话。而且,我的感觉告诉我,这里确实是冒险家工会

(お前の翻訳が間違えてなければな。それに、感が教えてくれた、ここは確かに冒険者ギルド、だそうだ)。」


建物の中で、たくさんの人は飲んだり、大声ではしゃいだりしている。テーブルの上に載せた料理はいかにも異世界らしい料理で、でかいもも肉料理とか、見たことのない巨大野菜とか、多種多様。


「说是工会不如说是酒馆,不过算了,先进去吧

(ここはギルドというより酒場だな、まあいいや、中に入ろう)。」

何かを決心して、深呼吸を一息入れるエキ。

二人が入った途端、騒いでいた人たちは突然静かになった。酒コップを持ったまま、肉を噛み付いたまま、二人に視線を投げる。


「这,什么情况,为啥一下就安静下来了,有点恐怖

(なに…どんな状況?どうしていきなり静かになった?怖っ)。」

「不知道,喂,你赶快做点什么,太尴尬了

(わからん、おい、なんとかしろ、気まずい)…」

二人は声を極限まで押し殺して話す。


「はーい!メタリさんご注文の鬼鳥腿肉焼きでーす!皆さん、一日冒険してお疲れさん。たっぷりお酒、お料理を楽しんで!」

白いドレスを着て、大きい皿を手に持っている、長い金髪が腰まで伸びた女性はうぐいすのような済んだ声で気まずい空気を破った。

まるでなかったように、皆また笑ったり、飲んだりして騒ぎ始めた。


「アミレナちゃん、鮭揚げを頼む!」

「はーい、ご注文ありがとうございます!」

金髪の女性は答えて、すぐホールのふちに立っている5人の女性に何かを言いづけたら、二人の前に来た。


「お二人さん、見ない顔ですね、旅人ですか?」

淡い香りが鼻をくすぐり、目の前にいる異国風加えてアニメ風の美人は、二人に言葉を失わせた。


「お二人さん?」

じっと自分を見ている二人の視線を感じて、軽く眉を顰める。その顔もまた愛しく見える。


「あ…ああ。い…今…と…友達とた…旅をしています。はい。」

慌てて、まともな言葉もでないエキを見て、アミレナはニっと笑って言う。

「そうですか、ではお二人は食事なさいますか、寝泊まりなさいますか。」

「やー、じ…実は私たち、使える金がなくて…」

作り笑いをして、声がだんだん小さくなるエキ。

「使える金がない?というのはどういうことですか?強盗に遭いました?」

怪しい目で見るアミレナ。

「そうかも…」


しばらく黙ったまま、アミレナは質問する。

「では、お二人はどうやってギルドまでこられたのですか?」

「えーと。」エキは助けを求めるように、ユーに顔を向けた。

ユーは茫然としている顔でエキに答える。僕を見るな、僕は何もわからないぞ、と。


「そ…そうですね、私たちは強盗に遭って、運良く逃れて、途中でほかの人に聞いて、冒険者ギルドが助けてくれるかもしれないよって。だからギルドに来たわけです。」


また、しばらくの静寂。


「お二人は、どこの人ですか?服も顔付きも、この辺の人に見えないですが。」

「あ…そ…そんなこともありますね。実は私と友は、ここから、多分この国からずっと離れた、東のところから来たんです。」

「東のところ?」アミレナは指を顎に当てる。

「東に数カ国の小国があるそうですが。このワランドル王国まで、道が険しくて、相当の実力を持つ冒険者でなければ、ここにたどり着くのはほぼ不可能です。お二人は…」


「実はですね!」エキはアイディアが煌めいて、突然声を上げた。

「私たちは、一年半前、ここの冒険者を助けたんです。」

「ここの…冒険者を…助けたっとおしゃいました?」アミレナは不思議な顔で言う。


「自称、ワランドル王国の冒険者でしたね。ある日、死にそうな彼を、私たちは家帰りの途中で拾ったんです。」

本当にあったことのように話すエキ。

「はー…その冒険者の名前を、覚えているんですか?よろしければ教えていただけますか。」

「もちろん、その人が私たちに、よければ、ワランドル王国にこい、もてなすって言っていましたね。確かに、アニット・バドゥルスレ・アミシエ・ツバサ・ラボイントモグ・シカリと言う人です。」


「アニット..バ…ドゥ…レ…難しい名前ですね。」アミレナは苦笑しながら話を続ける。

「こんな長い名前だと、多分ある貴族の方かもしれません。」

「そうですか?まあ、その人はうちで一年間ずっと休養していました。まあ、そのうち、ここの言語も教えてもらったんです。」

アミレナは目を大きく開いて言う。


「一年間だけでワランドル語をそれほど上手に話せますか、素晴らしい才能ですね!」

「いや、そんなことはないです。」

なんとなく騙せたな、と心で思うエキはすこし落ち着いた。ワランドル語というか、ここの言語は。すこし考えてから、エキは言い出す。

「それはそれとして、私たちはその人を訪ねるつもりでしたが、なんと道に迷っちゃって、今空腹で、寝泊まりできる場所もわからないです。それで…」

「なるほど、わかりました。すぐご飯を用意しますので、私についてきてください。」


これって…信じてくれた?エキは目を輝かせながら、隣にいる友を見る。

「何があった?」と、聞くユー。


まさか、削除されたかこの一話...

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