弐 妖精 番人蝶の異界門
ガヤガヤと人混みを抜けた先、落ち着いた場所に2人はいた。
「お待たせさせたかしら」
「いいえ。集合時間より早いです。エリザベートさん」
「フフフッ。今日は楽しみにしてからね、早くついちゃった。やっとヒイロちゃんと異界門を探索出来るんですもの」
「いや〜、そう言われると私も嬉しいですね」
「もう、そんなこと言ってくれちゃって。でも、出会ってから表情が全然変わらないのは相変わらずね」
「いえ、かなり笑顔を全面に押し出してますよ私?」
「……えっ、そんな1ミリも動いて……いえ、るわ。いつもより、確かに、口元が」
「でしょう!?」
「それでドヤれるヒイロちゃん、カワイイわ」
「放っておいて下さいよ。じゃあ、行きましょう」
「フフッ、そうね。あれからヒイロちゃんに断り続けられて半年。やっと私達の条件の合う異界門が現れたものね」
そういって待ち合わせ場所から2人は歩き始めた。
ヒイロが隣を歩く2メートルを超える身長をゆっくり見上げると、優しく微笑むエリザベートがいる。
そっと差し出された手を繋いで歩いてみる。
エリザベートのガッチリとした大柄な体格はそれを覆う筋肉に敷き詰められていて、背部に背負ったずっしり重い金属製の大盾も余計に存在感を強調してる……はずだったのに、そこまで強烈な圧迫感は感じられなかった。
それは共に歩いてくれるエリザベートの所作がしなやかに、ゆったりと落ち着いて見えて協調性を感じられるからだった。
大きな手は厳つくヒイロの小さな顔をむんずと掴めるほどだけれど、ほっこりするような暖かさに満ちていた。
これから共に戦う頼もしさを感じ、ヒイロもつられてニッコリ笑った。
くっきりした眼は細くなり、口角が2ミリほど上がったようにエリザベートは感じた。
面兜のバイザーを少し上げつつ、こうなった経緯を改めて思い出す。
ヒイロの持つある珍しい品をどうしても見せて欲しくて頼みにいったことが始まりだった。
私の外見は一般的に見て怖い。
そんな私に対してヒイロちゃんは物怖じせずに普通の対応してくれて、とっても嬉しかったわ。
それが嬉しくてつい、今度異界門でも行ってみない?って、誘っちゃったのよね。
でも、何でかコレまで誘った人は誰も彼も来てくれないのよね。
直ぐに良いですよって言ってくれて……初見ではそんな人はヒイロちゃんが本当に初めてだわ。
そのあともお店に遊びに来てくれたから、とてもいい子って思えて印象的だったわね。
あの出会いからかなりの月日がたったわね。
ようやく……って言っていいのかしら?
今回異界門へと挑戦し命を預け合う相手のヒイロちゃんは少女と言っていいほど若いお年頃。
それに挑戦者としては青級という初期の器の持主だけど……何かとても気になる子なのよね。
不思議な雰囲気を持ってる子だわ。でも、そこが1番のチャームポイントなの。
お互い挑戦者同士。
久しぶりに他者と異界門へ挑んでみたいと思ったのだけど、ヒイロちゃんてばオオモノだったわ。
あの現在の剛武四天で上位挑戦者でもある紫級のイッサー・治村 東神殿長様の直属に任命された挑戦者だったのよね。
しかも、身元引受け人としてわざわざイッサー様へとご紹介までしてくれたし。
あぁ、思い出すわ。あの渋くてイメおじのイッサー様の心の奥底へ響くヴォイス…素敵だったわ。思い出すだけでもホゥってしちゃう。
その時にイッサー様からヒイロちゃんの事に関しての説明を受けたのよね。
記憶が一切なくて、しかも異界門にまつわる呪いまで身に宿しているだなんて……酷いわ。
それによって1度異界門へ入ると挑戦者にとって必須アイテムでもある【帰還門】ですら受け付けない体質へと変えられたそうだけど……普通だったらそこで挑戦者になることを諦めるわ。
でもヒイロちゃんは挑戦者へとなった。
呪いに打ち勝つ程の何かを得て……。
そのおかげで制限を受けながらだけど特定の異界門にだけソロでも潜り、更に主を討伐して攻略まで成し遂げたことのある凄腕の持ち主。
流石にスキルまでは教えて貰えなかったけど、青級で攻略は普通は有り得ない。
推測するにきっと上位でも上澄みスキルか、デメリットを上回るくらいの天性のスキル持ちなんでしょうね。
この途方もない話を信じられるのは、それだけじゃないわ。
ヒイロちゃんの身につけている装備の格が違う。挑戦者であれば誰だってあの輝きを見ればわかるものよ?
判らないのは感性の無いただのおバカさんだけだわ。
ううん、特に腰に吊るされた天夜叉と呼ばれる剣なんて、裏切りの剣士が持っていた品と名高い剣と一緒なのよね。
そんな代物を持つだけでもこの子の特異性が際立っていて十二分に異界門の主を討伐したことを実感させられる。
私も挑戦者となって10年間は神殿都市にいるけれど、主の攻略戦は1度しか参加したことがないわ。
その1度は苦い思い出で撤退戦だったけど、命があっただけマシだったわ。
通常の魔物より遥かに恐ろしく、全てにおいて格上の主は例え器を鍛えた人間が集まっても、そう簡単に勝てる相手じゃない。
話を戻すけれどイッサー様からヒイロちゃん情報を打ち明けて貰う事にあたって、しっかりと私エリザベートの身元調査も済まされていたそうね。
それを正直に伝えて下さった上で、信用が置けると判断を下されていただなんて……。
神殿都市においてあの至高の御方から感じて頂けた信頼と信用は裏切れない。
エリザベート、絶対に他言は厳禁にするのよ。もう、誓って絶対に言ってはいけないわよ。
情報からヒイロちゃんにとって異界門とは、毎回死を覚悟する出来事なのだわ。
そんな子に対して私も覚悟を決めなきゃね。
これから異界門へと付き合う以上、全力を尽くして彼女を守り戦い抜くつもりよ。
相棒としても、大事なカワイイお友達としてもね。
改めて気持ちを奮い立たせ、エリザベートは東神殿の中へと足を踏み入れた。
たった2人だけの異界門攻略なんて……昔組んでた仲間が聞いたら絶対自殺行為だって、やめろって止められるわね。
このヒイロちゃんとの異界門の攻略に対して私の覚悟をイッサー様に問われたとき……フフン、胸を張って答えられたわ。
さあ、行きましょう。
異界門【妖精郷の番人蝶】へと。
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隣のエリザベートさんを見上げる。
私の視線に気が付くと、キリッとした厳つい表情がとても柔和な顔になった。
優しい、素敵な笑顔だよね。
異界門へ挑むにあたり現在ヒイロの主な防具品は、斑蜘蛛の粘糸を100℃以上で加熱することで粘性が弾力性に変化して特殊な製法で編まれた魔物素材の防刃製のある戦闘服。
そこに〈強化鉄〉と呼ばれる錬金加工された特殊な鉄で作成された補助装甲の金属プレートが要所に配置されている。
C等級【斑糸の防刃服】。
軽装の前衛近接職に人気で下手な鉄製鎧よりも軽くて丈夫なんだよ!
腕から手にかけて灰色に染め直されて耐性付与された魔獣の皮を贅沢に使ったC等級【耐毒の皮グローブ】を装着している。
毒性の素材を扱う時に重宝するし、手触りもゴワゴワし過ぎず程よくしなやか。
黄級までの毒ならこれで大丈夫とお墨付き。
神殿都市でしか扱っていない、市販品の中でもちょっぴり高価な品を選んでる。指先は大事だからね!
そして脚部にはおなじみのB等級【アルビオンブーツ】異能は〈移動速度30%上昇〉。
ただ、以前と色は違ってます。
宿している異能はそのままに、ブーツには以前青宝箱製であった金属素材【黒煉鋼】を使用した表面コーティングを施工。
いや、錬金術士さんと鍛治士さんが今この組み合わせ最前線で流行ってるからやっちゃいなって……進めるからさぁ。ええ、やっちゃいましたよ。素材とお金はその時あったし。ノリは大事だね。
そのせいで黒一色になっちゃったけど防御力と耐魔力と物理耐性を大幅増した特注品となりました。
B等級なだけあって高度な性能と異能はお墨付き。
【黒煉鋼】の残ったコーティング剤は、神殿直属のメンテナンス用のお店に在庫として残してあります。
そうして、今回異界門のお誘いを頂きました挑戦者かつ、名うての装飾細工師でもあるエリザベート・ノエルさんのご紹介しちゃいましょうか。
アクセサリーショップ[妖精の泪石]を営み、妖精素材のパイオニア的存在で妖精といえばここという、追随を許さない妥協の知らないアクセサリー屋として有名なお店。
一般人でも妖精に模したカワイイ装飾品は人気だけど、一定数以上の妖精好きな方々に非常に愛され続けているそうな。
カワイイエプロンに身を包んだ2メートルを超える厳つい成人男性が店の主……トップシークレットの年齢はやはり秘密なんだそう。
お店を開いた理由の1番は、異界門で初めて妖精を見たときに全身に痺れが走り、天啓を受けたことで覚醒した(本人談)……深く考えないで感じたままを受け取れる?素直な心の異色な経歴の店主様である。
妖精とはヒト型に似た小型(40センチ)〜大型(70センチ)程の大きさの魔物で、羽、翅がある飛行タイプ。
種によっては美醜はあるそうだけど全体的に見目の良く、子供のように愛らしい事が特徴的。
またそんな見た目と違って、気まぐれで残虐な性質もあり、敵対するときにはその見た目で侮ると容赦なく初見殺しされちゃうことで有名な魔物の一種でもあるとのこと。
因みに妖精は愛でて美しいけど、討伐する時には愛情と悲しみが同居した切なくも美しい殺し愛が必要だと感じておられるそうで……そうで、す?
店主自らインスピレーションと素材目的で妖精関連の異界門へと潜り続け、長年妖精型の魔物相手のみで黄級までマナ蓄積された。
その黃級になってからはかなりの期間が経つらしいけど、其処からなかなか上がらないのが悩みだとか。
スキルカードの異能〈妖精特攻〉を探して買い求め、覚えた筋金入りの剛の者でもありますです。
そんな珍しい妖精素材専門の店主様と知り合えたのは、以前特殊な主であった降魔ダニを倒した際に入手したドロップ素材【大生命石】のお陰だった。
手元にある時にこの噂を聞きつけてわざわざ会いに来られた。
精一杯腰を屈めて、このとても珍しい主の石素材を是非とも見せてほしいと頼み込んできたのがきっかけでお知り合いになれた人。
これまで妖精は蟲とは違うので縁がないだろうなぁ?と思っていたなぁ。
大生命石を見せて貰ったお礼にと、お店にご招待してくれた。
絶対に社交辞令だとは思ったけど試しに行ってみれば、とても歓迎してくれた。
お店は小洒落た感じで清掃が行き届いた店内には、ファンシーな品が幾つも置いてあり、とても眼に優しくフワッと嬉しくなれる。
それにアクセサリー以外にもカワイイ実用品も多く、あのゴツい手から作り出されるとは信じられないほど繊細で丁寧な作品に目を奪われちゃうかも。
時折突発的に新作を並べると、噂を聞きつけた人で行列になるらしいよ。
さて、ざっくりだけど紹介終わり。
バッチリ武装して向かわなきゃね。
異界門 【妖精郷の番人蝶】へと。
この妖精郷自体は階層を進んで行ったりするような異界門じゃないらしく、フィールド型のようだ。
全体に1つのフィールドに様々な区画が組み合わさり、各種それぞれ違う妖精が住まって環境も劇的に違いがあるという。
今回判明している妖精は森林地帯で火を使うデンジャラスな妖精達と、花畑で蜂の羽を持つ妖精達。どちらも見目麗しきかわゆい妖精タイプ。
特に花畑の蜂羽妖精は武装集団でいることが多く1体を相手取ると少なくとも3体は確実に相手しなくちゃいけない。
エリザベートさんは何度も妖精郷と名の付く異界門は行っていて、この2種の妖精も討伐経験があるって。
これ以外の区画や妖精はまだ未情報。
出たばっかりなのもあるけど、妖精の異界門自体それほど旨味のある異界門じゃないそうで挑戦者が挑んでないらしく、情報がそこまでない。
あとは行かなきゃ判らないし、主もまだ判明してないけど名前の通りだと蝶の妖精型なんだろうか?と、思うよね。
異界門へ挑む前に相棒のエリザベートさんの装備も紹介しますか。
想像通りガッチリ妖精素材が使用されている代物や、他には異界門関係の宝箱産の装備が沢山。
まずは防具から!!
妖精種のピクシーソードマンやピクシーガードマンなど武装型の魔物を倒すと稀に【劣化妖精鉄】や、更に稀に【劣化妖精鋼】という金属類が僅かにドロップすることがあるそうだ。
これらはエリザベートさんの持つスキル〈妖精特攻〉とも相性が良く、効果が重複して装備品に補正に加わるという。
エリザベートさんは自身で装飾品も作る事があるため気が付いたそうだけど、〈〜特攻〉などはその魔物しか特攻効果がないため不人気で取得者がいない。
そのため、余り知られていない相乗補正効果なんだそうだ。
知ってる人知ってるけど、多様性に富む異界門を攻略するには様々なそれに合わせた装備が必要となる。
たから特化型の装備は余程お金に余裕がないと揃えられないし、バラバラな装備でも汎用性を求められるって事で緑級等の1流の挑戦者でもない限り、気にする必要はないそうだ。
と…なると、私に関しては虫素材だと装備品の効果が上昇することがあるのかも知れないから、覚えておこう。
そして非常に目立つ背中の大盾。
上記で紹介した妖精関連の金属類で【劣化妖精鉄】を大量に集めてコーティング剤として使い、根本の主材料には金属の鋼と【劣化妖精鋼】を9:1で混ぜ合わせた特徴品だ。
2メートルを超えるエリザベートさんの体格も屈めば隠れる程の大きさだ。
因みに持ち手の裏には予備武器として少し小型の青銅の槌が収められている。
妖精種限定だけと、妖精の使用魔法のチカラを弾きやすく散らしやすい高耐久性のC等級【鋼の大盾】。
お値段やメンテナンス、修理費もかなり高いけど命を預けるに相応しいエリザベートさんの誇る大盾です。
最後には全身を包む重装鎧1式です。
これは黄級になった際に挑んだ異界門で入手した宝箱産の代物なんだって。
長年愛用しているそうで、元々は面兜だけだったそう。
宝箱産だから店売りでもなかなか出回らない代物でいくらエリザベートさんが人気店の経営者で成功者だとしても、店頭売りだと揃えるにはとても手が出ないお値段らしい。
そのため引退した挑戦者や、今では亡くなった挑戦者な家族から売って貰った品でシリーズを揃えたそうだ。
高いは高い。それに労力はかかるけど交渉による直買いだから、店売りで買うよりかは大分安く買えたんだって。良かったね。
異界門の宝箱産製だから、特別な金属で防御力自体が高い。
異能〈岩の守り〉は、鎧の上から頑丈な岩を上乗せして出現させる異能。
全部の異能が全て発揮されると、大岩見たいな外見で可愛くないのよと教えて貰った。
シリーズモノの装備は1つでも揃えることで何らかの隠し要素を備えるそうで、わざわざ集めた模様。
エリザベートさんは体感的に軽く感じられる重量操作じゃないかって。
B等級【積岩の守面兜】〈岩の守り〉
B等級【積岩の守鎧】〈岩の守り〉
B等級【積岩の守脚甲】〈岩の守り〉
B等級【積岩の守腕甲】〈岩の守り〉
と、同じ効果の異能の揃い踏み。
このシリーズは軽装や他にも武器類もあるらしく、奥が深ぁい。うーん、判らないけど他にも何か特別な効果もありそうかもだよね。
また今回持ち込むアイテムとしてB等級【妖精の足跡】異能は〈罠回避〉で、近くに罠があると装備者に警鐘が鳴るという優れた宝箱産の装備品。
じっくり攻略するには必需品。
イタズラ罠好きな妖精の魔物相手にはかなり重宝すること間違いなしだね。
そしてエリザベートさん自身で作成されたC等級の妖精専用の【タリスマン】。
妖精が良く使う魅了の術を緩和する異能が発揮される御守り。万が一の際はあるとなしでは大違い。
これは私にもサービスで渡してくれたので有り難い。
そして肝心な武器はというと。
霜の妖精であるフロストピクシーを狩りまくって集めた素材で美しく作成されたC等級【霜の小斧】。
傷を付けた相手の表面を霜化させたり、一部凍傷を与える効果があるそうだ。
2つ腰に装着して取り出しやすいようにして投げ斧用に使っておられる。
青銅の槌とは違うもう1つのサブウェポンだね。
そしてお待たせしましたメインウェポンは、C等級の特攻効果武器である【妖魔のレイピア】。
このレイピアはC等級で異能はないけど妖魔や妖精に対して傷を拡げ、威力が加算される効果が強いと鑑定紙に記されているそうだ。
作成者であるニーズホックお抱え鍛冶師が、妖魔や妖精素材から偶然作り上げた逸品になったそうだ。
でも、余り妖精を狩る挑戦者達がいないために、あのニーズホック商会でも店頭に並べても売れ残り続けたという曰くの品。
エリザベートさんが見付け、無事お買い上げされた時にはかなり値下がりしていたというので、妖精妖魔素材の他にもフル魔銅製でC等級の中でも上位性能がお買い得だったそうだ。
因みに特攻効果武器にもランクが存在していて、例えば妖精関連の低ランクだと〈〜妖精刺〉や〈〜妖精打〉。
中ランクは〈〜妖精撃〉、上位になると〈〜妖精殺し〉などと名前の異能が付与されているそうだ。
例えば特定の名の付与された〈氷妖精殺し〉は、妖精全般ではなく氷妖精しか効果がない代わりに上位でも絶大な威力を誇るんだって。
やはり需要があるとお値段や価値も高くなるそうで、特攻効果武器は異界門の宝箱産でも異能によってはとてもお安く買い叩かれるそうだ。
しかし武器を変えたことでこれまで使っていた直剣とメイスを一旦置いて、細剣の技術だけを学び直したことは大変だったそうだよ。
最初は直剣を扱う癖やリーチの差が掴めず苦労したそうだけど、この運命の出会いを果たしたレイピアを使い熟すために、来る日も来る日もたゆまぬ努力と鍛錬に勤しんだ。
お陰で人並には扱えるようになったわ…と微笑むエリザベートさんは、とても努力家で情熱的だと再確認出来ました。
こうして到着した神殿で手続きを行って待機中の時間にお喋りを楽しんでいると、エリザベートさんからは私は《虫マニアのヒイロちゃん》と呼ばれ、ジャンルは違えども同好の友だと思われていた事を知った。
いや、確かに虫〜蟲しか魔物討伐はしてないって伝えたけどさぁ……。
と、つい考えて混んでいたら異界門の準備が整っていたらしく、既に動いていたエリザベートさんと距離が少し空いていた。
「ヒイロちゃんどうしたの?妖精達は迷子にしちゃう魔法持ちもいるから気を付けなきゃダメよ!?」
と、後ろを振り返りながらヘルムのバイザーを上げてチャーミングなウィンクを頂きました。
慌ててエリザベートさんに着いていくヒイロだった。
結構加筆修正や削除などして手直ししました。
楽しんで読んでくれる人か一人でもいたら嬉しく思います。
しかし大変過ぎて時間が足りないため、残り話をどうしようと考え中です。
違和感ありましてちょっと誤字脱字、表現変えさせて頂きました。




