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魔法の世界で剣を抜く  作者: unknown
第1章
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第8話 「私も、交ぜてもらおうかな」

 "クエスト"と呼ばれる依頼を受注するために、次に向かうのはギルドだ。


 本日二回目に入るこの建物。


 中に入ると、依頼の書かれた掲示板を覗く人、パーティーを探す人、グループで作戦会議をする人々⋯⋯などで(にぎ)わっていた。


 通常、狩りをする時は同じ依頼を受ける人達とパーティー、すなわち仲間として組み、三〜六人でこなすのが普通なんだそうだ。


「昼過ぎからゴブリン狩りに行くんだが、誰か俺たちと組まねーかー?」


 ギルド内の奥から男の声が聞こえてきた。

 どうやらパーティーを組む相手を探しているようだ。


 ゴブリンはさほど強いモンスターではなく、初心者でも簡単に倒すことができるらしい。

 つまり私でも大丈夫なはずだ。

 それに、何人かで組めば更に効率が上がる。


「私も、交ぜてもらおうかな」


 そう思い、男の声が聞こえた方へ足を踏み出した。

 だが、思いもよらぬ弊害が私の歩みを妨げることになる。


「あ、あれ? こういうときって、どうやって話しかければいいのか⋯⋯!?」


 私は数年、家族以外の人間とまともにコミュニケーションを取っていなかった。

 つまり、世間でいう人見知り、コミュ障なのである。


 それに、剣を持つ私は簡単には受け入れてもらえないだろう。


「⋯⋯⋯⋯やめておこうっと」


 私は鉛のように重いため息をつきながら、依頼が掲示される掲示板へと向き直った。

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