12,入学の方法ってこれでいいのか?
街をぶらぶらした後服屋に寄り服を選んでいたんだが…
サイズが合うやつが本当になくて困った。
結局ティアが買ったのは、定員さんが一生懸命探した大きめの青いジャージみたいなものだった。
「ティアそれそんなに嫌いか?」
「嫌いもなにも可愛くないですし…これじゃダメなんですよ」
はぁ、さっきからずっとこんなかんじだ。だいたい悪いのは定員でも店でもなくてティアのアレがでかいからじゃないか。
恨むなら育ちすぎた自分を恨め。俺としてはありがたいんだけど。
「じゃあ、これから学校に行くけど今日は合格発表だぞ?いけるのか?」
「もちろん、私のギルドカードで一発ですよ」
なんでギルドカードだけ発音めっちゃいいんだよ。
500レベごえなら当たり前か。でもティアって何歳なんだ?
古代種っていうぐらいだし500歳とか?
いや、名前について聞くのはやめとくか。
こういうのは知らない方がいいらしいしな。
「それにしてもなんで燈夜は学校に行きたいんですか?」
「それは…魔法についてとか常識についてとか知りたいし」
「魔法ですか。確か燈夜って攻撃力がゼロなんでしたっけ」
「そうなんだよね。だから魔法がないと戦いようがないというか」
「戦いようがないって、あんな強大な魔法を使っておいてですか?」
「あれ、初級魔法だよ?」
「嘘は良くないですよ。あんなのが初級魔法なら私はこの星くらい吹き飛ばしていますよ」
いや、冗談じゃないんだけどね。あれはまぎれもなくファイヤボール…恥ずかしいなこれ。でもほんとなんだよな。
「本当に初級魔法だって。俺まだ中級魔法なんて一個も使えないし。だから学校に行って学ぼうって話になったんだよ」
「そんな……じゃ、じゃあ私は初級魔法一撃でやられたドラゴンってことですか?」
「まぁそうなるわな」
「う、うう〜。最強のドラゴンなのに…初級魔法…」
落ち込んでるのか。でもあの魔力なら仕方ないわな。
初級でこれってことはさ…中級とか使ったらもっとすごいんじゃないの。
「早く学校行きたいなぁ」
「最弱のドラゴン…」
ティアが本気で悲しくなっているので学校への道の途中にあるお菓子屋で砂糖菓子を買ったらティアは機嫌を直したのだが…そのせいでベタベタくっつかれて鬱陶しさが増した。
まぁそのあれだ。
柔らかいのがくっついたり離れたりして恥ずかしいんだが…
ーーー
学校に着いた頃にはティアは完全に元気になって周りの人にめっちゃ睨まれてた。
「人多いね〜」
「そりゃ合格発表だしな」
「じゃ今日は私も合格発表だね」
「そうだな。先生探すか」
ちなみに合格発表の掲示板のところにナントカさんがいたが落ち込んだ表情をしていた。
ふっふっふ。落ちたな…
先生は最終試験を一緒に見てた先生がいたので話しかけると…
「こ、校長先生読んでくるよ」
と、言われダッシュで行ってしまった。
嫌われたのか?それとも怯えられたのか?まぁどっちでもいいが。
「と〜やく〜ん」
「ん?」
手を振りながら走ってきたのは校長先生だ。大声で名前呼ぶなよ。
目線集まっちゃったじゃないか。
「きてくれてよかったよ。それでそちらの子は?」
「私の名前はティアだ。燈夜の友達だ。それで校長。入学したいのだが」
「へ?入学ですか?すみません。試験は昨日で終わってまして」
「ほう、私をこのまま帰らせていいのか?」
「と、言いますと?」
「校長。私がこのまま帰って後悔するのはお前だぞ?」
ティア…わかっていってるな。さっきからチラチラとこっち見てるし。
「話を聞きましょうか」
「いや、これを見るだけでいい」
ティアがそう行って取り出したのは種族だけ見れるようにした状態のギルドカードだ。今は人型だがカードには関係ないらしい。
「こ、これは……わかりました。校長のすべての権限を持ってして入学させてみせます」
「わかればいいのだ」
お、すげぇ。あのちょっと強そうな校長があっさり。
この世界だと古代種ってそんなにすごいのか?
「で、では手続きをしてきます」
「うむ」
そう言い残すとまた校長はダッシュでどこかへ消えて行った。
あの校長しばらくしたら痩せてるかもな。
「燈夜燈夜!すごいだろう?すごいでしょう?本当はみんなこうなはずなんだよ」
「おう。すげーな」
「ありがとぉ」
えへへと笑っているティアを見てるとナントカさんの歯ぎしりの音が聞こえた気がした。ドンマイ、ナントカさん!名前なんだったけ?




