1,死と転生
初めての投稿です。感想などもらえると幸いです。
『ピピピピピッ』
いつものアラームで目がさめる。
アラームがなる時間は午後7時、俺はいつもこの時間に起きる。
理由は単純に日光が嫌いだからだ。
電気みたいに明るさ調節できないし焼けるのも嫌だし暑いのも嫌いだ。
それに俺は朝に弱い。俺は起きるとすぐにパソコンを起動する。
今日も一日中ゲームをする。働きたくないし家から出るのも最低限にしたい。
そんなことを考えながらゲームを起動する。
『グラッ』
「地震か?かなり揺れがひどいな」
俺はすぐにベットの方へ戻ると布団に潜り込んだ。
ドンっと大きな音が1階の方から聞こえた。
その瞬間に妙な感覚が俺の体を襲った。
それは水に浮かんでいるような、空を飛んでいるようなそんな感覚だ。次の瞬間俺は体の感覚全てを失った。
「あれれ?おかしいですね?子供の方は違いますよ」
「えっ?!そうなんですか、すみません」
どこからか会話がきこえてくる。俺は確か布団に潜っていたはずだが布団なんて持ってなく、代わりに俺は椅子にすわっていた。
「その、天野燈夜さん?ちょっとしたこちらの手違いであなたは死んでしまいました。すみませんね」
「えっ?あ、はい?あの〜いま俺が死んだって聞こえたのですが?」
確かに俺の目の前にいる女神っぽい人がいったきがしたのだ。
隣にいる死神っぽい人はなんか会釈してくるし。
「ええ、まぁそうですよ。あなたはこちらの死神の手違いで死んだんですよ。寿命も来てないのに…本当になにしてくれるんですか死神さん!こんなの初めてですよ!どうするんですか?」
「いやぁなんか寝起きなのに仕事しろって言われてですよ、それで寝ぼけて子供の方をもってきちゃったていうか、なんというか…」
あの〜、俺は無視?
「寝ぼけて?ふざけないでくださいよまったく!次はないですからね!」
「わかりました。気をつけます」
お、俺はどうなるの?
「あ、そうそう。燈夜さん、もう元の世界には戻れないので、異世界に転生か最初から始める異世界での生活。どっちがいいですか?」
「え?異世界決定なの?」
「しかたないじゃないですか。私みたいにまだ1000年くらいしか生きてない女神にはちょっと重すぎる話なので、異世界担当のベテラン女神に丸投げするしかないのですよ」
「でもそれって怒られるんじゃないですかね?」
「あんたのがミスったのになに言ってんのよこの寝起き死神!」
「ヒィ、すみませんすみません」
死神さん大変だなぁ。こんな状況なのに同情してしまうほどに。
「あの〜女神さん?転生の方でお願いできますか?」
「転生希望ですね。かしこまりました。それでは言葉を異世界用にしますね。ふんっ」
んっ!眩しい。
「異世界言語にしたのでもう転生しますね〜」
「えっ?もう?」
「他にする事なんてありませんよ?」
あ、そうですか。異世界転生かぁニート生活も良かったけど異世界も悪くないかもしれないかもな。
「じゃ、お願いします」
「それでは行きますよ〜!ほいっ」
えっ?ほいってなんか雑じゃない?うわっまたかよ、女神眩しいの多すぎだろ!
ストン
ん?ここは?地面?てことは、ここは異世界か。やった!
「異世界に来たぞ〜」
『グオオォォォォォォォォォォォォ』
へ?なんの鳴き声?恐る恐る振り返るとそこにいたのはまぎれもないドラゴンだった。
「うわぁぁぁぁぁ、嘘だろ〜転生してすぐ目の前にドラゴンとかおかしすぎるだろぉ」
全力で走ってるのになんでドラゴンはあるいて同じ速度なんだよ。
しかも俺が今走っている森の木を歩くだけで木っ端微塵にするとかドラゴン規格外すぎるだろ。
「誰かぁ〜助けてードラゴンがいる…」
「うむ任せろ」
その声が聞こえると同時にドラゴンがいる方からドサドサドサッと何かが落ちる音がした。振り返るとそこにあるのはドラゴンのと思われる肉塊と一人の少女だった。
「良かったな、たまたま私がこの辺を歩いていて。あと少し遅れいたら死んでいたかもな。」
「あ、ありがとうございます」
その少女はドラゴンなんて雑魚と言わんばかりだった。
よくみるとドラゴンの返り血の上からでも相当の美少女とわかるほどにその少女は可愛かった。
髪は青く長髪で目はどこまでも蒼く顔立ちはとても整っている。
年は二十くらいだと思う。不思議なのは振り返った瞬間は髪も目も赤だったのに一瞬で青くなっていたことだ。
「しかしだななぜお前みたいな装備もなにもしていない人間がこんなところにいるんだ?」
「ちょっとした事情がありまして…」
「そうか、ならば深くは詮索しないさ。だがとりあえず街に移動しよう」
「あ、そのなんていうか…街ってどこにあるんですかね?」
「はぁ、付いて来て」
「わかりました」
なんかすごく恥ずかしい気分だな。なんか呆れられてるみたいだし。転生してすぐドラゴンに襲われたのは俺が悪いわけではないのだが…それになんて説明しよう…