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新宿二丁目の男の娘   作者: 小鳩
52/74

無意識の意識の中で

「起きてませんか?」

「大丈夫デス。これならすぐに始められマス」

「こんなにもひっかかりやすいとは思いませんでした、助かりますね」

「マッチーPureだから多分簡単にかかってくれると思いマス。前のイベントの時もそうでしたしネ」

「イベントの時ってどうだったんですか?」

「15分くらいで解けちゃいマシた。でも今度は大丈夫デス、勉強しました」

「2日くらいいけますか?」

「ハイ、バッチグーデス」

「なんか申し訳ないなぁ。騙すようなことしてゴメンよダーリン」


  遠い遠い、どこか遠くから声がする。聞き覚えのある声。あれ、今僕はどこにいるんだっけ? まぁいいか、フワフワして気持ちいいし。もうちょっとこのまま寝ていよう。


「では早速、テキスト152ページからやっていきマース!」


 寝ている勲の目の前に紐でつるされた五円玉が…。

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