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無意識の意識の中で
「起きてませんか?」
「大丈夫デス。これならすぐに始められマス」
「こんなにもひっかかりやすいとは思いませんでした、助かりますね」
「マッチーPureだから多分簡単にかかってくれると思いマス。前のイベントの時もそうでしたしネ」
「イベントの時ってどうだったんですか?」
「15分くらいで解けちゃいマシた。でも今度は大丈夫デス、勉強しました」
「2日くらいいけますか?」
「ハイ、バッチグーデス」
「なんか申し訳ないなぁ。騙すようなことしてゴメンよダーリン」
遠い遠い、どこか遠くから声がする。聞き覚えのある声。あれ、今僕はどこにいるんだっけ? まぁいいか、フワフワして気持ちいいし。もうちょっとこのまま寝ていよう。
「では早速、テキスト152ページからやっていきマース!」
寝ている勲の目の前に紐でつるされた五円玉が…。




