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この世界に希望を持てるまで 1

綺麗な空だ。この景色はじぶんへの冥土の土産になるかもしれない。下を見れば校庭の影が口を開けるようにひろがっている。ここから飛び降りれば楽になる。全て終わる。そして黒色の柵に足を乗せ、飛び降りた。その瞬間、目がゆるくなる。すると、手に強い力がかかり、体がとまった。ふと上をみると一人の少女が手をつかんでいる。


「なんで助けた。」


「人が死んでいいのはすべてを成し遂げた時。あなたの頬に一筋の光が見えたから助けた」


「手を離せ。俺はこの世界、友に絶望した。もう生きる気力がない。」


少女は目を細め、沈みゆく夕日を背に言った。

「全てに絶望しても生きて。私がいる。私がそばにいる。」


そう言われた瞬間、心に温かいものが灯ったように思えた。


暗い校庭はいつしかオレンジ色に染まっていた。




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