第八話「助太刀」
「おい」
あん
「おい!」
ああん
「おい!!」
そこはらめえええええ
「おい!!!」
「はっ!!」
俺は目を覚ました
「何くだらん夢を見ているのじゃ」
「ったく起こすなよ、今熟女と濃厚プレイ中だったのに」
「んなもん知るか!!」
レリータはオホンッと咳払いしつつ会話を続ける
「さて、今日はお主にあるところに向かってもらう」
「ギルドじゃないのか?」
「違う」
レリータはイヒヒと気味の悪い笑いを浮かべこう言い放った
「洞窟じゃ」
洞窟?
「そうじゃ」
「なぜそんなところに行く必要がある」
「行けば分かる」
「はあ」
ということで俺たちは支度し洞窟へ向かうことになった
「あの魔法陣に乗れば洞窟へと辿り着けるじゃろう」
街の外の近くに魔法陣がある
その魔法陣の中に何名かの人が入り一瞬にして消えていった
俺もその魔法陣に乗る
”行き先を選択してください”
魔法陣の中から声がした
「おおっ!!」
俺の目の前に画面が現れた
森、山、街、洞窟など
「まずは洞窟という文字に手を置いてみい」
俺は洞窟という文字に手をおいた
すると画面が切り替わりいろんな洞窟の名前が出てきた
「その中でイリジア洞窟という文字にて手を置いてみい」
俺は言われた通りにした
「おほっ!!」
俺の目の前の景色が急に変わった
洞窟の中だ
「何をそんなに驚いておる」
「だって瞬間移動なんだぞ! どこでも○アなんだぞ!!」
「これで二度目じゃろう」
「二度目だろうが三度目だろうがこの仕組みには驚かざるおえないよ」
「はあ……お主は子供じゃのう」
「子供で何が悪い! 勇者なんだぞ!!」
「お主は勇者を何だと思っているのじゃ」
そんなどうでもいい会話をしつつ俺たちは洞窟の奥に進む
「くっ!」
私たちは苦戦していた
「ベネッタ、ヒーリングを頼む」
「はい!」
私たちはドラゴンを討伐しようとしていた
パーティは四人
戦士二人に魔法戦士一人
そして私、魔術師が一人だ
私たちはいけると踏んでいた
スケルトンナイトの群れすら乗り越えてきたのだ
ドラゴンも余裕だと
だがその油断が命取りだった
「くそっこいつ硬すぎて刃が通らねえ!!」
絶望的だった
魔法で体を傷つけてもすぐに修復する
ドラゴンにそんな治癒能力があることに驚きを隠せなかった
私たちはドラゴンと戦ううちに疲労していった
「ガルベス、危ない!!」
リンファンが叫ぶ
ドラゴンは怯んだガルベスに今か今かと食いつこうとした
その瞬間
「ぐぎゃああああおおおおおお」
ドラゴンの牙を剣で受け止めた一人の戦士がいた