第二十五話「屈強な男たち」
朝
俺は約束通り9時にギルドへ向かった
そこでは屈強な冒険者たちが俺を待ち構えていた
四人ほどだろうか
「ほう、お前がエンシェントドラゴンを倒そうとする愚か者か」
その冒険者たちはしばらく俺を嘲り笑った後こう言い放った
「俺たちの誰かを倒せればそれに協力してやってもいいぞ」
その言葉に俺は固唾を飲んだ
いや、大丈夫だ
俺なら行ける!
俺たちは街の外へ出て早速お互いに対峙し合った
俺に挑む冒険者
背は俺より低くて、金髪でチャラチャラした男
全身的に黒い
黒いジャンパーに黒いズボン
それが俺の相手だった
「よーい、初め!」
その合図と共に俺たちは互いに木刀を交える
手応えはあったが流石に俺も鍛えてきたのか余裕があった
「身体強化!」
相手がその単語を使った
その言葉と同時にさらに相手の攻撃が飛躍し
俺の体を傷つけていった
「身体強化」
俺もその言葉を使った
この言葉が某アニメのトラ○ザムに見えて仕方がない
俺たちの戦うスピードが速くなっていった
周りの皆は俺たちの戦いぶりを見て関心した様子だった
何十分経ったあと
相手の攻撃が徐々に弱まっていることを感じる
俺にはまだ余裕があった
相手はもう燃料切れなのだろう
「グハッ!」
突然相手が吐血した
「そこまで!」
その合図と共に俺と相手は戦いをやめる
「お前、なかなかやるな」
そりゃ毎日人形と戦ってきたからな
ブラック企業の社員を舐めるなよ
その日はギルドで一晩中飲み明かした
「俺たちのパーティにお前が加わればエンシェントドラゴンでも倒せるはずだ」
そうしてその男は俺たちにパーティメンバーを紹介してくれた
まずその男の名はジーンという
屈強そうな体つきをしている
次の男の名はガルザスという
屈強そうな体つきをしている
次の男の名はベンツという
屈強そうな体つきをしている
次の男の名はベガットという
屈強そうな体つきをしている
って全員同じじゃねーかよ
俺は心の中でツッコミを入れた
ちなみに街の外で俺の相手をしたのはベガットという男だった
身体強化を扱えるということは
彼もまた魔法戦士ということは間違いない
ただ魔法戦士とは思えない体つきだった
魔法戦士ってもっとこう細っそりしている様なイメージなのだ
俺みたいに
とりあえずこれらがパーティメンバーだ
「エンシェントドラゴンの討伐は明日行う」
俺たちは明日に備えて寝ることとなった
エンシェントドラゴン
聞いただけでは強そうな名前だ
いや、実際強いのだろう
彼らが俺を必要としていたということはそういうことだ
そして俺がいればエンシェントドラゴンを倒せるといった
なあレリータ
「何じゃ?」
ほんとにあのメンバーでエンシェントドラゴンを倒せるのか?
「安心せい、お前の未来は分かっておる」
それは倒せると見込んでのことだろうな?
「勿論じゃとも、ただ、油断はするなよ」
分かってるって
俺はエンシェントドラゴンを討伐に備えて眠りについた




