第二十一話「鍛錬」
次の世界へ辿りついた
「それじゃあ早速」
「待て」
「何だ?」
ベキボキバキガキベシボシドシャ
俺はレリータにボコボコにされた
「いきなり何するんだ!?」
「お約束じゃ」
お約束?
別に俺は好きで幼女の唾液を見ているわけじゃないんだが
「ワシも不本意じゃ」
「なあ」
「何じゃ?」
「あの方法以外に異世界へ行く方法はないのか?」
「残念ながらそれはない」
「そうっすか……」
ということで俺たちは次の世界を見るために鳥居へと向かった
……鳥居に辿りつく
「念の為に言っておくが次の世界では魔術は使えん」
「え?」
うそーん
それじゃあ”ファイアインパクト!”と叫んでかっこよくモンスターを倒せないじゃん
「モンスターもいない」
「ふうん」
そんな与太話を終えつつ俺たちは鳥居の先へ進む
「わお」
まるで中世ヨーロッパみたいな雰囲気だ
「お主にはここである目的を果たしてもらう」
「ほお」
「だがまずは鍛錬からじゃ」
「またですか……」
「目的を達成するために力をつけることは大事じゃ」
「はいはい分かりましたよ」
ということで俺たちはひとけが無いところへ向かっていた
「ここならいいじゃろう」
レリータのその言葉と同時に俺の目の前に人形が現れた
前と同じ人形だ
しかし、前と若干違う
両手に木刀を持っている
「この人形と素手で戦え」
「な? 無茶言うなよ」
「無茶でもやるんじゃ」
ということで俺と人形との戦いが始まる
試しに俺は前の世界と同じような感覚で魔法を使うイメージをする
しかし、上手くいかなかった
やはりこの世界には魔術は存在しないらしい
「くっ!」
俺は何度も人形に喉元に木刀を突きつけられた
前よりも難易度が上がっている上に
こっちには木刀がない
これじゃあ戦いようがない
「大丈夫じゃ、いづれ慣れる」
レリータは俺を励ましてるつもりなのかそんな言葉をかける
俺の人形との鍛錬が続いた
朝から晩まで人形と戦い続けた
これは前の世界の段階で慣れてるから別にいいが
やはり二刀流の人形にはなかなか勝てない
ちなみに宿代はレリータが出してくれた
錬金術だ
大丈夫、通貨は本物だから合法だ
うん、合法だ
毎日俺は体中をボロボロにしながら
夜は宿へと戻る
そんな生活が続いた
そんなある日
俺が人形に一本取ることが出来た
人形の木刀による攻撃を上手く避け
人形の腹に突進し押し倒してマウントを取った
この一本はマグレかもしれないがそれでも嬉しい
「その調子じゃ」
レリータが俺を褒める
フンッ! どうだ! 俺は勇者だ
「あまり調子には乗らんことじゃな」
レリータが俺を窘める
いいじゃないか喜んだって
初めての一本だったんだぞ
「喜ぶのはこの人形に毎回勝てるようになってからせい」
チッ、厳しいな
合法ロリバ
「何じゃ?」
いえ、なんでもありません
しかし、前の世界で目標があった以上
この世界にも目標があるんだよな
それは何だろう
まあいい、それは後になって分かることだ
ということで俺はまたいつもどおり人形と戦うのだった




