第十三話「デスフェニックス討伐」
う~ん
「タケルさーん」
毒料理の
「タケルさーん!」
宝石箱やあ
「起きてくださーい!!」
「はっ!!」
俺はまたろくでもない夢を見た
これもう意味分かんねえな
とそれは置いといて
またベネッタが俺を起こしに来てくれた
大変嬉しい
「タケルさんは寝ぼすけですね」
ベネッタ、君にまで言われるとは……ショックだよ
「それより今日は大きな依頼をこなすんですから気を引き締めてくださいよ」
そう言えば昨日リンファンにデスフェニックスの討伐をお願いされたところだった
俺たちは朝の食事をしに食卓へ向かう
「タケルさん、おはようございます」
食卓で待っているリンファンが俺に話しかける
「ああ、おはよう」
「いつも思うんですがタケルさん朝弱いんですね」
そう俺は朝が苦手なんだ
子供のときは母ちゃんに叩き起されたし
大人になった今でも家中目覚まし時計だらけだ
「それより今日はデスフェニックスの討伐だったな」
「ええ」
「正直相手が未知数なだけに俺がどれだけお前たちをフォロー出来るか分からない」
「……」
「それでもいいか?」
「大丈夫です自分の身は自分で守ります」
リンファンは自信ありげだ
そんなこんなで食事を済ませたあと
俺たちはデスフェニックス討伐のために街の外の近くの魔法陣に乗った
「うひょひょひょひょおおおお」
相変わらずこの魔法陣には慣れない
何か火山みたいなところに辿りついた
ここがデスフェニックスの居場所かあ
俺たちは火山を進む
しかし、暑い
しばらくするとデスフェニックスを発見した
体中に火の粉をまとっている
「おっこれは寝ているな」
「先手必勝」
俺たちはデスフェニックスに向かって斬りかかった
「はああああ!! ウォーターストライク!!!」
俺の水魔法のエンチャントをかけた剣が火属性であろうデスフェニックスの体を襲う
「うぎゃおおおおおおおおお」
デスフェニックスは目を覚ましたが
俺たちに与えられたダメージのおかげで体中が傷つき
ほとんど飛べない状態になっていた
「どんどん行け!!」
俺たちは弱ったデスフェニックスに対して攻撃を続行する
集団リンチだ
大丈夫、勇者だってやってることだ
「うぎょおお」
デスフェニックスは息絶えた様子で朽ち果てた
「よっしゃああああ!!」
皆デスフェニックスを討伐したことで歓喜に浸っていた
しかし、俺は正直今いち達成感が無い
寝込みを襲った勝利だからな
「やりましたね! タケルさん」
ベネッタがハイタッチを求めてきた
「お、おう」
俺がタッチし返す
こうしてデスフェニックスの討伐が終わった
意外に呆気なかったな
これならドラゴンのほうがまだ手応えがある
「デスフェニックスの討伐を祝って、乾杯!」
俺たちはデスフェニックスを倒したおかげで大金がもらえた
今回の祝いはその大金を使って開催している
「へえ、あなたたちデスフェニックスを倒したんですってねえ」
一人の女性が俺たちに話しかけた
その女性は金髪でハットを被っており
長い髪型をしていて
両腰に銃みたいなものを装備していた
「ああそうだが」
リンファンが返事をする
「私も仲間に入れてもらえないかしら?」
「それは無理だ」
「パーティの中で一番強いのはこの子よねえ」
そういって女性が俺を指差す
「ああ、そうだがそれが何だ?」
「その子に勝ったら私をこのパーティに入れる、それならどうかしら?」
「ほう、面白いことを言うな」
「それは了承と捉えてもいいということね?」
「ああ」
おいおいおいおい
俺は何だ?
木偶の坊か?
「ちょっと待て、俺の意見も」
「タケルさんよろしくお願いします」
リンファンが頭を下げる
「ハハハ、それなら仕方ないな」
しかし、あの女
よく俺がこの中で一番強いと分かったな
しかも俺に勝ってみせるという
何か分からんが面白い! やってやろうじゃないか
俺たちは祝いを後にしてその女と共に街の外へ出た




