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第一九話

公、子供たちが不幸を憂いパンケーキを焼かんと欲す。


第三皇子、パイを喰らえぬ不幸を嘆き、喰らうものに災いあらんことを願う。



生存闘争において、敵について問うのは全くの無意味かもしれないし、或いは戦いを終わらせる最良の疑問かもしれない。


例えば、不倶戴天の仇敵とお互いを罵ったブルボン朝とハプスブルク朝は外交革命によって強力な得難い同盟国へと関係を昇華しえた。

カウニッツの偉大な疑問、すなわち、ハプスブルク家はブルボン家と闘うのではなく共闘できるのではないか?

勿論、理屈はともかく感情面での納得は普通ならば難しいだろう。

何代にも渡って、延々戦い続けてきた仇敵同士なのだ。

簡単に手を取り合い、仲良くわかり合おうとできるはずがない。

だが時の指導者マリア・テレジアはこの問題に対する感情面での葛藤を『憎っくきあんちくしょう』に勝つ為にならば、と。

より優先すべき敵を打ち倒すべく他の要素を完全に放り出してまで許容してのける方針の大転換を成し遂げている。


この点、皇位継承権争いにおいてヴェルター第四皇子の存在をある程度尊重しつつも最終的には至尊の座を狙うヴェルケルウス第二皇子の方針は間違っていない。


競合相手の中でも、最も敵としては恐るに足らない者を駒とする。

まあ政治的には常道であり、かつ大盤振る舞いでもあるだろう。


だが、こと骨肉の争いともなれば名分が絶対に必要なのだ。

兄を支える弟、弟に報いる兄という構造が欺瞞であれ必要なのは事実である。


だが、政治の必要性があるならば馬が合わない人間とでも笑顔で握手しなければならない。

必要であることを、感情論でできないとするのは政治家としての資質が無いと言わざるを得ないだろう。

あのボナパルトと、シェイシスですらタレーランの仲介があったとはいえ決起のためには笑顔で握手したのだ。


同じく、競合相手として第四皇子を台頭させかねない状況をヴェルケルウス第二皇子が容認したのも目的合理性故にだ。

オルトレアン宰相にしても、彼にしても、『政治』において「敵」と「味方」は選べることを知っている。


選べるのだ。


好き好んで、敵を増やす必要はない。

少なくとも、分けるパイが大きい限りにおいては。





蜂蜜入りパンケーキというのは、子供たちにとって大好物だ。

卵もさることながら、たっぷりの蜂蜜の甘味は育ちざかりにとって抗いがたいもの。

さすがに常日頃は手が届かないにしても、祝祭日に振る舞われることをとても期待している。


孤児院の子供たちとて、それは例外ではない。

フランスだろうと、インペリウムだろうと、子供というのはお菓子や甘味が大好きなのだ。


「困ったなぁ・・・蜂蜜はそんなに持ってこられなかったのですが。」


それだけにミーシュとしてもチョットばかりオマケで甘いものを、とガリア産の蜂蜜は用意してある。

子供受けするように、少しばかり玩具や絵本まで用意しているミーシュのきめ細かなお土産に抜かりはないはずだった。


…筈だったのだ。


困ったことに、お金に余裕のない孤児院では全員分の蜂蜜を用意できていないという。

ミーシュがオマケのお菓子用にと持ってきたつもりの蜂蜜が、全て。

さすがに、全員にいきわたらないとなるとちょっとまずいだろう。


「ミーシュさん、そんなことを気になさっていたのですか?」


「シスター・カトレーヌ、折角の祭日です。こんな日くらいは、子供達にも甘いものを、と思ってしまいまして。」


お祭りなのだ。


普段は、予算の都合で貧しい暮らしぶりだろうともこんな日くらいは。

貧窮に喘ぎながらも、子供を養った経験もあるのだ。

ミーシュにしてみれば、せめて子供たちの笑顔のためにできることをしておきたかったに違いない。


それを察するシスター・カトレーヌにしても、気持ちは嫌というほど共感できている。


「・・・悲しい話ですが、神殿の予算にも限りがあるのでしょう。日々の糧に飢えないだけでも、今は。」


良き信徒であるミーシュという男性が悩んでいることをシスターは理解できるのだ。

もちろん、子供たちが喜ぶであろうと考えたのだろう。

ミーシュの子供たちに用意してくれたものは、色々と彼が配慮した末のものだとすぐわかる。


なにしろ、自身も同じように悩んでいるのだ。


子供たちの玩具に、お菓子。

それに、勉強に役立つようにとちょっとした高価な絵本まで用意してくれている。


日々の生活に追われ、あまり手の回らないモノを手配してくれたのだろう。

本来ならば、それだけでも十分すぎるほどありがたかった。


ただ、彼は知らなかっただけなのだ。

祝日に、パンケーキも焼けないほど孤児院の財政が厳しいと。


彼は、善意で行動してくれていた。

単純に、子供たちの手紙にお祭りの日の御馳走を楽しみにしていると書いてあったが故に玩具や絵本などを買い求めたのだろう。

美味しいものだけではなく、ちょっとした贈り物を。


その意思は痛いほどに分かる。


「いや、諦めるには少しばかり早いとは思いませんか?」


だが、諦めるしかないのではないかと。

現実の前に、最善を尽くすしかないのではないのか?いうシスターの言葉は強い意志で遮られる。


「と、申されますと?」


「お忘れですかな?私は、ワインと蜂蜜水ではインペリウム屈指のガリア商人ですぞ。」


まだ、諦めませんぞ。

決意を込めた表情に浮かぶのは、悪戯を企んでいるような不敵な顔。


自信ありげに請け負って見せる。

ミーシュは、成算ありと笑って見せるのだ。


其処に浮かんだ自信のほどは、希望がまだ潰えていないことを物語ってやまない。


「ガリアから共にきた隊商や、退役軍人らの積荷がなにか位、察しておりますとも。」


そう。


ミーシュの連れや知己、それに縁を考えれば蜂蜜くらいは誰かが持っていてもおかしくなかった。

いや、なまじスグに痛むものでもなく高価な商品であることを考えれば行商が商品として選んでいてもおかしくない。

そうであるならば、まだ伝手を辿って集めることも夢ではないのだ。


「お手数ですが、どなたか神殿の方にご同行願えれば私が声をかけて幾ばくかを集められるかと。」


だから、寄付を募りたい。

言ってしまえば、ミーシュの提案は単純だ。

孤児院のシスターか誰かをミーシュが案内し、知己に頭を下げて譲ってもらう。


もちろん、藪から棒に頼まれる方にしてみれば迷惑もいい所だろう。

だが、だからこそ、ミーシュが知己に声をかけることで最低限の道理を通す。


「それに慈善目的とわかってもらえれば最悪でも、多少安くは売ってくれる筈です。些少ながら、私が出しますよ。」


力強く説くミーシュの言葉は、真心が込められている。


そして決して、悪い方策でもない。

それは間違いなのだ。


子供たちにちょっとした良い祝祭日の思い出を。

そのために、譲ってほしいと願い、ダメならばせめて少し安く売ってもらう。


そこまで理解した時、シスター・カトレーヌは改めてミーシュの負担を考えてしまう。

些少と言いながらも、ミーシュが出してくれるであろう負担を思えば頭を下げざるをえなかった。

なにより、お土産とて安いものではないのだ。


だが、それは何よりもマルスの祭礼を待ち望んでいる子供たちを喜ばしてくれることだろう。


ちょっとしたご馳走。


たったそれだけと、富貴な人が笑い飛ばすものであっても子供たちには必要なものなのだ。

その『ちょっと』が、貧しい子供たちにとってどれほど遠いことか!

口に出されない願望だと、暗に察しつつ何もできない歯がゆさ。


そこへ、仕事仲間に頭を下げて回ってくれるという提案は殆ど現状では望みうる最善だろう。


「有難うございます、ミーシュさん。僭越ながら神に代わって、貴方に感謝を。」


「礼には及びません、シスター・カトレーヌ。好きでやっていることなのですから。」


今年は、子供たちにもよい思いをさしてあげられるのだ。

もちろん、それは決して世間に比べれば恵まれたものではないやもしれない。

だが、ささやかなれども心の込められた一日にはなるのだ。


パンを分け合う暮らしだが、偶には、小さいとはいえパンケーキに蜂蜜をかけたものを分け合えるのもよい。



…こうして良き信徒であり、善き人であるミーシュは祭日の人波にもまれながらも孤児院の人手を借りて方々に頭を下げて回ることとなる。


なに、『善き意図』は必ず報われるもの。

見守る存在というのは、必ずどこかにいるのだろう。

幸いにして、ガリアからやってきた退役兵上がりという商隊が話を聞きつけ寛大な援助を申し出てくれる。

曰く、マルスの祭礼なのだから、我々も奉仕活動を致しましょう、と。


こうして孤児院は俄かに新参の男たちが陽気に働く喧騒と、子供たちの騒ぎ声で賑やかさを取り戻した。


神の恵みだろうか。

善き人の善き意図だろうか。

いずれにしても、それは、確かに心温まるマルスの祭礼日を予期させるものだった。











アリウトレア第三皇子は、経験未熟と笑われがちだが決して無能ではない。

事実、彼が権門の出身であるがために見過ごされがちだが本人の資質で今の地位を得ている一面もあるのだ。

なればこそ、なればこそ彼は和解の演出後も油断なく備えていたつもりであった。


…兄の腹など、読めているのだ。


弟を取り込み、自分を圧迫してくるであろうことは容易に想像がつく。

あんな茶番劇で、和解できるはずがないという現実的な予想から抜かりなく備えてきたつもりですらあった。


ガリア討伐軍が帝都付近に駐屯中は忍耐する。

追い出し次第、隙を見て、確実にことを為す。


たったそれだけ。


下手に策謀を弄して、事態を複雑にするのではなく明瞭な計画による確実な道の選択。

一概に間違っているとも思えない選択だろう。

本来ならば、時間さえ稼げれば挽回は容易だった。


だからこそ、時間を稼ぐために彼には平時の演出が必要であるにすぎないのだ。

マルスの祭礼で、兄弟仲良く祝おうというのもそのための擬態に過ぎない。

なればこそ、先方の仕掛けに備えてそれなりに準備した。


したはずなのだ。


会場となる元老院は、自分やパリニウスの手の者で固めてあるか、最低限息の掛かった者らであるはずだった。

安全を確保し、優位を保ちながらも最低限度の平穏を演出がせん為の祭礼。


そのはずだったのだ。


「…兄上、これは、一体、何の真似ですかな?」


自分を幾重にも取り囲むのは、『元老院』の衛士ら。

味方のはずだった。


最低限、彼らは中立のはずだった。

その彼らが抜刀し、押し包まんようにアリウトレアとその近習を取り囲む姿は俄かには信じ難かった。


否、信じたくなかったのだ。


「何の真似とは、それこそ良く言ったものだな、アリウトレア。」


眼前でいとも憤激したと。

裏切られ、怒り狂ったと。


そう全身で怒りも露わに叫ぶ兄の姿。


政治的効果を意識し、役者たることを殆ど生まれながらに叩き込まれる皇族ならではの仕儀を理解するのは容易いことだ。

だが、理解しえたところで、その意味を信じたくはないという思いまでは打ち消しようもないもの。


「外の喧騒、聞こえぬとは言わせんぞ!」


誰も、誰も自分に味方しないという現実。

元老院で、兄を叫ぶに任せ誰も制止しないという状況。

それ自体が、居並ぶ権力者どもの立ち位置を何よりも雄弁に物語るものだろう。


それは、これまでの自分の寄って立っていた元老院という基盤が俄かに崩れたことを意味するのだ。


其れが意味することは、つまり死地。

安全だと、信じて入ったところに待ち伏せていたのは最悪の事態。


自分は、死地にある。

それは、事実として肯定せねばならないことだ。

だが、それはあり得るはずがない。

あって、事態ではなかった。

そう、ありえるはずが、ないのだ。


元老院には、元老院議員らには、兄を、第二皇子ヴェルケルウスを盛り立てていく動機がない。

利益もなく、何より誼も通じていないのだ。

そんな人間のために、旗幟を突如翻すという事がありえるはずもない。

そう、本来ならばそんなことは想定できなかった。


場が場でなければ、外聞も憚らず『何故』と叫んでいただろう。

それほどまでに、ありうべからざる事態なのだ。


だが、彼の疑問には程なく答えが突きつけられる。


「よりにもよって、マルスの祭礼で兵を挙げるとは見果てましたぞ、兄上!」


無駄に大きな声で吠えているヴェルターの言葉。

ふん、腰巾着になれば声が出せるという訳か。


思わずくだらない戯言を吠えるかと嗤いかけ、次に戯言の意味を考え彼は戸惑う。


兵を挙げた?


「何の話だ!?私には、身に覚えがない!」


身に覚えがないどころではなかった。


暴発し、付け込まれる口実とならないように手綱はきつく引き締めてある。

先にクリエンテスが独走し、今日の苦境に至ったことを考えれば至極当り前だろう。


各級指揮官に強く明言し、かつ独断で兵を動かすような真似は固く禁じてある。

罷り間違っても、動く筈がないのだ。


それ故に、誤解だと。

何かの誤りだと。

アリウトレアは声を盛大に張り上げる。


「外を私の兵が走っているとでもいうのか!?馬鹿馬鹿しい!」


例え、第二皇子ヴェルケルウスがここで自分を仕留めようと考えていようとも世論は無視しえない。

元老院議員の前で、無実が明らかであると叫ぶ人間を一刀のもとに切り捨てられえようか。

いや、よしんばその意思があろうとも手足である兵隊は躊躇するだろう。


最悪、アリウトレアを斬ろうとも末端に罪を押し付けるというのは良くある話だ。

少し時間を稼ぎ、そのことを思い出させることが出来れば生きる目はなくはない。


「何かの誤報で大げさに騒がれるのはいかがなものかと思わざるをえませんな!」


活路を開く。


その為だけに、盛大に声を張り上げ無実を雄弁に訴える。

事実、彼に後ろめたいことはない。

兵を挙げるなど、よしんば適当にでっち上げられた兵が自分の私兵と主張しても証拠などないのだ。

何ならば、自分のクリエンテスで叩きつぶし元老院を守るという姿勢を示してもいいほどだった。


「白々しいことを!」


だが、憎々しげに自分を睨み付け憤りも露わに叫ぶヴェルターの声が弁明の機会を遮る。


「パリニウス家のクリエンテスらが兵を挙げ、元老院の衛兵隊と切り結んでいて、なお白を切られるか!?」


突きつけられた言葉。

パリニウスの、クリエンテスらが挙兵?


その時のアリウトレアの心情を言い表すとすれば、『そんなバカな。』という否定の念だけだ。


それだけは、暴走だけは避けるために全力を注いであった。

母にしても、引き締めるために一役買ってくれているのだ。

間違っても、間違っても、あり得るはずがない。


当然、ならば他にどう理解し様があるだろうか。


嵌められたのだ。


それも、ずいぶんと前々から。


「で、殿下、これは、いかなる仕儀でございますか!?」


慌てふためき、自分を問い詰める宰相の顔の滑稽さよ。

この期に及んで、連中のなんと白々しいことか。


そうか、そうだったのだ。


「…謀られたな、兄上!オルトレアン貴様もか!?」


帝国宰相と、第二皇子の共謀。

意味するところは、明瞭だ。

確かに、確かに奴ならば元老院に顔が効く。


痛恨の失策はオルトレアン宰相への手当を誤ったことだ!


外で実際に自分の兵が動いているかどうかなど、もはや意味をなさない。

いや、そもそも陰謀なのだからどうにかして動かされた、と解するべきだった。

逃れるすべのない罠にはめられたのだ。


そこまで悟ったとき、彼は自分を待ち受ける運命を悟らざるをえなかった。

一族は没落し、或いは滅びることになるだろう。


…だが、まだだ、まだなのだ。


ただ、滅びを甘受するわけにはいかない。


「ヴェルター、聴こえているか!次はお前なのだぞ、お前が切り捨てられるのだぞ!」


事態を悟り、万策尽きたと悟ったアリウトレアにとって、残されたのは呪詛の言葉。

だが、しかし仮にも宮中の陰謀劇を子守歌に育ってきた皇族の端くれだ。

末期の言葉が、どのような影響をもたらすかを十二分に意識したうえで不和の種をばら撒くことは容易だった。


元より助からぬとなれば、ただ自らの一族だけが滅びに甘んじようか。


「初めから、初めから兄上はそのつもりだったのだ。」


せめて、不和の種を。


ヴェルターが、兄上を恐れればよい。

そうすれば、やがては兄上も足元をすくわれえよう。

いや、奴がそんな能力がないことは承知の上だ。

ヴェルターが無能であってもこの際、それはどうでもいい。


「次は、次に死ぬのはお前なのだぞ!いつか、いつか私の警告を思い出してくれ!」


奴らが、疑い、恐れ、不信を募らせれば自ずと火も上がろう。


「これ以上、戯言を囀らせるな!奴を切り捨てよ!」


「はっ!!」


「兄上、兄上。貴方が謀ったのだな!」


ヴェルケルウスが、恐れればよいのだ。


何時か、自分の言葉を真に受けたヴェルターが牙をむくのではないのか、と。

疑いの種は確実にばら撒かれているのだ。

そこに、少しでも水をさす事態があれば十分だろう。


恐れて、恐れて、恐れのあまり殺しあえばいいのだ。

疑心暗鬼に苛まれ、せいぜい殺しあえ。

同じように、今日の様に罵り合いながら殺しあえばいいのだ。


「弟よ!逃げるのだ、せめて、お前だけでも、逃げてくれ!」


心の底から、心の底から、衷心から彼は叫ぶべく表情筋を動かす。


信じてほしいと。

お前を、弟を案じているのだ、と。


心底から、兄弟を案じている兄としてアリウトレアは死んでみせるべくすべてを尽くす。


それが、将来に自分を嵌めた連中に不和をもたらすとすれば。

その為にならば、どれほど良い兄にでも彼は成って見せよう。


自分という競争相手を兄は排除したとしても。

まだ、父上は生きているのだ。

生きているだけであろうとも、生きているのだ。


その至尊の座はたった一つ。

分け合うには、そのパイは余りにも小さい。

であるならば、せめて、小波じみた不和でも構わなかった。


そのためならば、神に祈ろう。

そのためならば、何にであろうと祈ろう。


どうか、奴らに災いあれ、と。


一族の没落が避けがたいのであれば、その贄をもって、また仇なす輩にも災いあれかし、と。


うーん、今一つ思うように書けないもどかしさ。


とまれ、何とか『タダでは転ばんぞ感』を、言い換えれば末期の悪あがきを表現できてればいいなぁ…。

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