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たすく旅立ち

朝。


たすくが荷物を背負って玄関を出ると、すでに精霊たちが門の前に集まっていた。


 


「え”ーーーーーっ!?!?」

地・風・火・水、全員が一斉に叫ぶ。


 


「たすくはんだけ行くの!? ずるない!?!?」

「えー、旅って聞いたら付いてくもんやろ!」

「やぁねぇ〜塩風に吹かれて波打ち際でおやつ食べたかった〜!」

「僕、魚……食べたい……」


 


「いやいやいや、お前ら連れてったら視察どころじゃねぇから!」


 


たすくは苦笑しながら、背中のリュックをポンッと叩く。

その横には、すでに旅仕様に包まれたタローがちょこんといた。

(※リュックの中には干し草とヤーさんの写真と夢と希望と愛が入っている)


 


「てことで、俺はタローと一緒に“海の街”行ってくるねー!」


 


「えーーー!!じゃあ、わたしたちどうするのぉぉぉ!!」


 


「うん、いい仕事がある!」


 


たすくはサク宛の紙切れをひらひらと振って、地の精霊の手に突っ込む。


 


「これ、サクに渡しといて〜」


 


「え、なになに?」


 


火の精霊が覗き込むと、そこにはたった一行――


 


本日より仕入れ担当になった為

魚仕入れてきます!


 


「…………」


 


「よし、行こっかタロー!!海鮮丼が俺を呼んでいる!!!」


 


「ぴぃ!」


 


旅人スタイルのたすくとタローは、颯爽と村をあとにした。


 


残された精霊たちは、しばし沈黙したあと――


 


「これ、サクに渡したら絶対怒られるやつやな」

「でも、なんか……たすくらしくて、ええな」

「うん……いってらっしゃい、たすくはん」


 


その頃、王都モール内では――

「たすくさんの出勤確認が取れません!!」と叫ぶサクの怒声が響き渡っていた。


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