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たすく、想像力豊か

 3人の自己紹介が終わり、再びタローに膝をつく精鋭たち。

 空気はどこか神聖なものをまとい、村の広場に静けさが戻る。


 


 ――その沈黙を、たすくの一言がぶち壊した。


 


「……あれ? ちょっと待って。いま“護様の末裔”って言ったよね?」


 


 ユイラたちは無言で頷く。


 


 たすく、顔を傾ける。


「ってことは……え? えぇ……?」


 


 じりじりとタローの方へ近づき、指を差した。


「お前……お前まさか……やることやったってこと!?」


 


 空気が一瞬で凍った。


 


「はあああああああああああああああ!?」

火の精霊が炎をぶわっと噴き上げる。


 


「なに言い出しとんねん、このバカ村長!!!!」

風の精霊がバチバチと頭に雷を走らせる。


 


 水の精霊は顔を覆ってうずくまる。


「……恥ずかしい……もう無理やだ………」


 


 地の精霊はゆっくりと鍬を構えた。


「……せやから言うたやん……あいつ、アホやって……」


 


 


 ジローは額に手を当て、低くつぶやく。


「……村長、それ……言っちゃいけねぇやつだぞ」


 


 


 たすくは後ずさりながら叫んだ。


「だ、だってさ!? 子孫いるってことはそういうことじゃ――

 うわ! 俺より人生先進んでるじゃん!?!?」


 


 タロー「ぴぃぃぃ……(※いや、そういうのじゃないって……)」


 


 


 風の精霊がバッと空に浮かび上がる。


「しゃあない! もう言うたるわ!!」


 


 火の精霊も腕まくりして続く。


「このままやと、護様が“モフモフのえろいやつ”にされる!!」


 


 地の精霊「護竜様の名誉、いま守るしかあらへんわ!!」


 


 水の精霊「………あの時の話……するね……」


 


 


 精霊たちが真剣な表情になった瞬間、

 空気が変わる。


 


 たすくも、ユイラたちも、ジローも、ぴたりと動きを止めた。


 


 村の風が、静かに流れる。


 


 


 ――今、伝えられる。


 


 護竜と、かつての歌姫の物語。


 


 


――つづく。


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