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英雄騎士の最強魔道  作者: バニラ
死の森編
80/176

バルマント公爵領へ到着

「門が見えたぞ」

 そしてようやくバルマント公爵領に着いた。

 途中で魔物と遭遇することなく無事にたどり着いた。本当に魔物の数が減っている。

 騎士の一人は先にバルマント公爵領に行って連絡している。だから向こうはすでにこちらがつくことを知っている。

 やがて門の前まで来ると一人の男性が馬に乗って近づいてきた。出迎えの人だろうか。

 その男性が近づくにつれてその顔が最近よく見る顔だと気づく。

「「「「「リューク様!?」」」」

「お父さん!?」

「やあ、待っていたよ」

 まさかの王都にいるはずの宰相だった。







「ようこそおいでくださいました、ジークロット王子」

「そちらこそ出迎えありがとう、リューク殿」

 二人は形式的な挨拶を交わす。

「お、お父さん。なんでここに?」

「そ、そうですわ!王都にいるはずなのでは?」

「実は陛下に領土に戻って調査団の支援を命じられたのだ。よってこの調査が終わるまで領土に残る予定だ」

 わあ。つまりリリアの実家でご家族全員と対面するってことだよな?緊張で吐きそう。

「皆さまの歓迎の準備は整っております。どうぞお入りください」

 そして調査団はリュークの後に続いた。






 屋敷の門を抜けると一人の女性と一人の男性がいた。

「「ようこそおいでくださいました。ジークロット王子、ティーベル王女」」

 この二人は服装から見て貴族だろう。ということは母と兄か?

「出迎えご苦労、公爵夫人、レナルド」

「ありがとうございます」

 こうしてみると本当にティーベルは王女なんだなと思う。

 そして屋敷に入るとすでに歓迎の準備がされていた。

「ずいぶんと盛大ですね」

「調査団として立ち寄ったとしても王族が参られるのだ。これくらいの準備は当然だよ」

「サラッと後ろに立たないでくれます?」

 いるのはわかるけどいい気はしない。てか権力者だしちょっと怖い。

「ガーリングくんなら気付いているだろうに」

「それとこれとは話が別ですよ」

「そうか」

 クククとリュークは笑う。

「今日はゆっくりとしていってくれたまえ」

「そうさせてもらいましょう」

「明日、家族全員でお話をしようか」

「は、はい……」

 冷や汗が背筋を伝う。

 か、帰りてぇ……








「本日はささやかなものしか用意できませんでしたがどうか楽しんでいただけるとありがたいです」

「こちらこそこのように歓迎していただけることが光栄です」

 そしてジークロットとリュークの二人はグラスを掲げる。

「「王国の未来に――乾杯!」」

「「「「乾杯!」」」」

 そのまま二人は語り始める。

 騎士や魔術師たちも一斉にご飯を食べ始める。

「おいひいです!」

「ほら。ちゃんと口を拭いてくださいな」

「んん!」

「なんだかフィリアが子供みたいだな」

「ハッ!な、なんでもありません!」

「「あはははは!」」

 フィリア、ティーベル、リーゼロッテは三人で楽しんでいるようだ。









 さて。この状況どうしよう……

「あなたがリリアの婚約者ですね?」

「そうですよ」

「私はリリアの母、エルナー・バルマントよ」

「僕はリリアさんの婚約者のガーリング・エルミットです」

「ガルくん緊張しすぎだよ?」

「緊張するなって方が無理だろ」

 俺とリリアは耳打ちし合う。

「ふふふ。二人は仲がいいのね」

「そ、そうですかね!」

「いやいくらなんでも緊張しすぎでしょ」

 リリアにジト目で睨まれる。

 婚約者の母親ってだけでヤバいのにその初対面だぞ。今の俺どんな顔色してるんだろ?多分真っ青。

「そんな固くならなくてもいいのよ」

「は、はひ……」

「ふふふ。また明日ね」

 そう言ってエルナーは離れていった。

「はああああああ……めっちゃ緊張した」

「お疲れ、って言うのはおかしいかな」

 深いため息をつくとリリアは苦笑いする。

「でも立場が逆だったらリリアも緊張するんじゃないかな?」

「うっ……それは確かにそうかも……」

 そのことを考えたのかリリアは顔を引き攣る。

「ほら。やっぱそういう顔する」

「み、見ないで!」

「グフ!」

 なぜか腹パンされた。理不尽だろ。

「何二人でいちゃついてるんですか?」

「お熱いですわね」

「妬けてしまうな」

 いつの間にかフィリアたちがやってきた。

「そ、そんなんじゃないから!」

 慌ててるリリアを見るのは珍しいな。

「でもここまで歓迎されるのはいいものだな」

「まぁ正確にはジークとティーベルの歓迎だけどな」

「それだけではないと思いますよ」

「ティーベルの言う通りだと思うよ。きっとガルくんの歓迎でもあると思う」

「俺の?」

 俺は貴族だが今は調査団の一員としてきてるだけだし特に思いつかないな。

「はい。ガルさんはリリアさんの婚約者です。ここでしっかりと歓迎しておかなければリリア、及びバルマント公爵家にとって今後不利益になるかもしれませんから」

「別にそんなことでリリアに不自由はさせるつもりないが」

「貴族としてのメンツがあるの。公爵家は王国の重鎮。だから当然ガルくんの重要性がわかってるの」

「つまり、俺に嫌われないようにってことか?」

「「その通り」」

 ………貴族ってほんとにめんどくせぇ!

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