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英雄騎士の最強魔道  作者: バニラ
帝国編
63/176

帰ってきた王都

「お父様!お母様!お兄様!クリス!」

「「「ティーベル!」」」

「お姉様!」

 ランバルト家が王城の前に集合する。

「無事で、無事で本当によかった」

「魔族に襲われたと聞いて心配していたのですよ」

「わたくしもまたお父様やお母様たちと会えて嬉しいですわ」

 感動の再会にリーゼや侍女たちも涙を流している。

「ガーリングよ。ティーベルを守ってくれたことに深く感謝する」

「もったいなきお言葉」

「リーゼロッテ皇女も長旅で疲れたであろう。本日は王城の客室でゆっくり休むとよい」

「ありがたく使わせてもらおう」

「ガーリングも一度屋敷に戻って使用人たちに無事を知らせてこい」

「わかりました」

 そうして詳しい話は翌日にすることとなった。









「ただいま~」

 俺は屋敷のドアを開ける。

「「ガル(くん)!」」

「うおっ!」

 屋敷の中からフィリアとリリアが飛びついてきた。

「フィリア!?リリアまでなんでいるの!?」

「無事でよかったです……」

「心配、したんだから……」

 二人の抱き着く力が強くなる。

 考えてみれば二人からしたら行先だけ言って何日も失踪した感じになってたんだよな。迷惑かけたな。

「二人とも、ただいま」





 屋敷の中に入ると使用人総出で出迎えてくれた。

「ウィンさんもいたんですね」

「はい。お邪魔しております」

 ウィンドルフはペコリとお辞儀をする。

「えっと、どうしてここに?」

「リリア様はガーリング様がお戻りになるのを待っていらしたのです。ガーリング様がお戻りになった際に真っ先に会いたいということでここ最近は遅くまでこの屋敷に滞在しておりました」

「ウィン!余計なことは言わなくてもいいの!」

 リリアは恥ずかしかったのか顔を赤めらせてウィンドルフに怒る。

「あははは。とにかく座ろうか。帝国でもいろいろあったから話もしないといけないしな」

 それから俺は二人に帝国であった出来事を話した。

「それって本当ですか!?」

「嘘じゃないよね!?」

「う、うん……」

 二人が一番興味を示したのはティーベルの結婚話がなくなったことでもなく俺が皇帝に勝ったこと、でもなく――――

「「皇女様と婚約!?」」

「そうだよ」

 これには話を聞いていたウィンドルフとバルマルクが唖然としている。

「なんか、もういいわ。疲れた」

「リリアさん、諦めないでください!」

「何を諦めるんだ?」

「「……理解(でしょうか)?」」

「地味に酷くないか?」

「ガルくんだもん」

「仕方ないですよ」

「おい!?」

 最近俺の扱いが雑になってきてる気がする。

「ほら、そんなことより気になることが他にあるだろ?」

「そんなことではありません!」

「重要なことだよ!」

「あ、はい」

 何このすごい剣幕……









「そういえばティーベルの結婚がなくなったんだよね」

「相手がお亡くなりになってしまったんですよね?」

「まあそうだな。あまりいい気分ではないがな……」

 俺はウェイン皇子の最期を思い出して苦虫を嚙み潰したような表情になる。

「そんな顔をするっていうことは相当なんだね」

「はっきり言ってお前たちには聞かせられない。あとはティーベルのことも気にかけてやってくれ」

「ティーベルを?」

「実はその場にティーベルもいてな」

「それで……」

 二人の顔に陰りが見える。

「もし何か変化があったら話だけでも聞いたらいいよ。何もなければ変に思い出させることはしなくてもいい。同性のお前たちの方が変化に気付きやすいだろうからな」

「そういうことなら!」

「お任せください!」

 二人は胸を張る。

 それがシンクロしていて笑ってしまった。

「何笑ってるの!?」

「二人の動きが揃ってておもしろくて」

「「そう(ですか)?」」

 二人は顔を見合わせて首をかしげる。

 それを見て俺はまた笑ってしまった。










 夕飯も食べ終えてリリアの迎えの馬車が来た。

「今日は有意義だったわ」

 リリアは笑顔で言う。でもその笑顔に圧があってちょっと怖い。

「リリアさん、ぜひまた来てください!」

「もちろん!また来るよ!」

 フィリアとリリアはキャッキャッと喋っている。

「ガーリング様、本日は誠にありがとうございました」

「こちらこそ。リリアがいてくれたおかげでいつもより楽しかったですよ」

「そう言っていただけるとありがたいです」

 俺はウィンドルフと話をする。

「それはそうと、ガーリング様は今後どうするおつもりでしょうか?」

「どういう意味で?」

「話を聞いた限りガーリング様はリーゼロッテ皇女と婚約したということで、ガーリング様もお立場は王国の中でも最重要になりました。ガーリング様の今後の行動で帝国の動きも変わってきますから気になったのですよ」

「まあそうなりますよね」

 公爵家と言えば王国の重鎮だ。リーゼと婚約した俺は王国の中で唯一帝国とのコネクションを持つ。その動向が気になるのは当然だろう。

「詳しいことはまだ何とも。明日に国王陛下と話をしてきますのでその時に諸々決めると思います」

「そうですか。では一つだけ」

「何でしょうか?」

「…お嬢様をお願いいたします」

「はい?そうですね。同じパーティメンバーですから」

「………今はそれでいいですよ」

「うん?」

 どういう意味だろう。

「ガルくん、また明日ね!」

「ああ。また」

 そいてリリアは自分の屋敷に帰っていった。

「…………ん?明日?」

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