表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

32/55

第19話 解析

「これはひどい……」


 スノウさんの胸に張り付く呪いの魔法陣。

 それは彼女の魔力を吸い取り、痛みへと変換していた。


 外そうにもそれは彼女の体の奥深くまで根を張っていて、簡単には剥がせそうにない。

 僕はそれを外すためにもまず張っていた結界を解除して、呪いに集中する。すると、


「師匠―!」

「え?」


 突然知った声が耳に入る。

 驚きながら振り向くと、なんとエマがこっちに走ってきていた。


「ど、どうしてエマがここに!?」

「師匠の魔力を感じて何かあったのかなって来たんです。それで結界を見つけたんですけど、私には解除できなかったんで結界が解けるまで待機してたんです」

「そ、そうなんだ」


 結界の中で起きたことは外に漏れないけど、結界を張った時の魔力を感じ取ったみたいだ。

 目立たないように結界を張ったつもりなんだけど、よく気づけたなあ。僕を見つけた時もそうだけど、エマは魔力の感覚が鋭いみたいだ。


 それは長所なんだけど、正直ちょっと怖い。

 彼女に好かれた人は大変だろうなあ、とそんなことを思ってしまう。


「それよりこれ、何があったんですか?」

「ああそうだ……」


 僕はことのあらましを彼女に説明する。

 全てを聞いたエマは「わかりました」と首を縦に振る。


「ひとまずスノウさんを助けるのが先決ですね。何か私にお手伝い出来ることはありますか?」


 エマはこんな事態でも慌てず、そう僕に尋ねてくる。

 肝が座っている。これはかなり心強い助っ人だぞ。


「今から呪いを解析する。エマは演算の手伝いをお願いしていい?」

「分かりました! どこまで師匠のお役に立てるか分かりませんが、お任せ下さい!」


 エマは胸を叩いてそう言うと、僕の横につく。

 なんか距離が近い気がするけど……今はそれを気にしている暇はない。


 いそいで呪いをなんとかしないと。


「解析方法はどのようにしますか?」

「術式計算でやる。変換は僕がやるからそれの処理をお願いするね」

「了解ですっ! 師匠に鍛えられた演算能力、今こそ披露する時ですね!」


 全ての魔法は術式に書き換えることが出来る。

 ただこの方法はかなり難しくて、高度な演算能力と緻密な魔力操作が要求される。

 その代わり感覚で魔法を使うより正確だ。少しのミスも許されない今は、こっちの方がいいと思う。


魔法解析アナライズ


 呪いに手を当て、その中身を解析する。

 まず入ってくるのはその呪いのざっくりとしたイメージ。これを頭の中で術式に書き換える。この作業はアナログなのでかなり脳に負荷がかかる。

 そしてこの書き換えたものをもとに呪いを解除する方法を探すんだ。こっちの作業をエマに手伝ってもらう。


感覚接続コネクト


 僕の脳とエマの脳の回路をつなぐ。

 今彼女の頭には僕が書き換えた術式が送り込まれているはずだ。


「お、来ましたよ師匠。よしこれをこうして……って書き換え速度速すぎませんか!? ひぃー! 解析が間に合いません!


 エマは涙目で解析を始める。

 確かに慣れてないとこの作業は難しいと思う。エマには悪いことをしたけど、今は一秒も惜しい。申し訳ないけど頑張ってもらう。

【読者の皆さまへ】


この小説を読んで


「面白い!」


「続きが気になる!」


と思われたら、↓の☆☆☆☆☆ボタンを★★★★★に変えて応援していただけますと嬉しいです!


よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ