それで、あなたはどうされたい?
焼肉食べたら熱を出しました
帰宅とそれから
上司からの帰り道、会社へ出社しようと外へ出てお昼ご飯だけ食べて帰ってきたという事実を考えて頭が痛くなる。
どう考えても社会人として気を使われている……しかもそれだけではない、最後の質問は気づかれていた。
「嫌だなぁ……」
玄関前での出来事を多少の誤解はあるが握られてしまっている。どうして最近ここまで運がないのだろうか、いやまぁ悪いのは自分なのだけどどうしても腑に落ちない。
質問責めでの果てに次はないと言われてどうしたらいいのか、本当にそろそろ人生を諦め始めた方が良い気がしてきた。
それはそうと家に帰り着いた。
誰もいない部屋は物静かで寂しくなるが、ベッドシーツが干してあったり水回りが綺麗になっていたりと、普段とは違って自分以外の痕跡があるのがどこか嬉しかった。
「……昼過ぎで帰ってきちゃったからやる事もないなぁ、お風呂でも入ろうかな」
家の中は綺麗にされていてすることも特に見つからず、手持ち無沙汰のまま過ごすのも勘弁だが買い物に行こうにももしかしたら彼女が買ってくるかも知れないと考えて出来ない、なら残るのはお風呂だけと考え適当にシャワーを浴びる。
「社会人始めてから1日2回もお風呂入るのは初めてかもな……」
ゆっくりとした時間で少し考え事をしてしまう、2日連続で忙しい出来事がありなかなか落ち着く日常とは言えない状態だったが、1日で2回もお風呂という時間を取れたり、仕事以外の時間をここまでフルで使った事はなかった気がする。
考え事しながらのシャワーは長くなってしまうもので、深く考えてしまう。
今日の出来事を彼女になんて報告したら良いのだろうか、隠すわけにもいかない、嘘をつきたくはない。
でもそのまま報告をしたら機嫌を損ねてしまう気がする。
「明日から一緒に通勤……ヤバい、字面がやばい、社会人として言わずもがなお荷物なっているし、彼女には誤解されそう……」
どうにか考えてみるが纏まらない、どうしたら良いのだろうか。
頭からシャワーを被っていたらだんだんのぼせてきてしまった、これ以上は危ないかも知れない、お風呂を上がり軽く風にあたりながら冷蔵庫で冷やされたお茶を飲もうと開けるとそこには様々な食材が揃っていた。
「準備が早いな……」
彼女が学校に行ってくると言ってからまだ半日もたっていないがここまで用意がされている、一体いつ準備をしたのだろうか。
「もう何が何だかよくわかんなくなってきた、寝よう」
悩みの種とは言わずとも頭を使う事が増えればその分休憩も必要になると自分に言い聞かせベッドに寝転ぼうとした所でシーツがまだ干してあることを思い出す、このまま寝ても良いだろうか、しかし睡眠欲には勝てない。
「おやすみなさい……」
日当たりのいい所が枕元にあるおかげでほかほかの寝心地が味わえる、気分は極楽でストレスなく……。
一瞬で起きたような気がした、外は夕焼けでカラスが鳴く暁色の空、時刻は7時過ぎと夜と言って差し支えない時間だった。
「あっおはようございます、よく眠れましたか?凄く気持ちが良さそうだったので起こすのもやぶさかだと思ってそのままにしちゃいました、夜ご飯はもう出来上がっているので顔を洗ってきて下さい、早く食べないと冷めちゃいますよ」
「おはよ……ありがとう、そうするね」
何か朝の会話のような気がしないでもないが丁度トイレにも行きたかったのでそのまま直行、うーん、気分がいい、疲れが飛んで体から力が漲っている気がする。
やはりいい睡眠は体調に影響する、今ならなんでもできそう、
「少し家の方を説得するのに手間取ってしまって、遅れてしまいましたがそれなりのものは作れたと思います、熱いうちに召し上がってください、それともあーんした方が良いですか?」
「ん、大丈夫、食べられるよ、それにしても美味しそうだね」
献立的に言えば白ごはんに味噌汁、キャベツの千切りに鮭の塩焼きと定食で出てきそうな組み合わせだが、家で食べれるのが嬉しい、基本一人暮らしでは手を抜いてしまうような小物、たくあんをちょこんと置いていたり、魚と千切りを別の皿に盛り付けていたりと細かい気遣いが普通には味わえないものだ。
それに彼女の格好がとても目に優しい、普段の夏制服シャツの上に可愛げのあるエプロンと見ていて癒されてしまう。
「今日も一日お疲れ様です、今日はお仕事どうでしたか?」
「今日はお仕事休んじゃって、結局そのまま帰ってきたよ」
「やっぱり午後からの出勤は駄目でしたよね……すいませんでした、今度からちゃんと起こすので心配なさらないでください、遅刻は絶対あり得ませんよ」
ふふっと言った感じで可愛らしく笑う彼女に今なら何を言っても良い気がして告げてしまう。
「うん、そうだね、明日から先輩も迎えにきてくれるみたいだし、絶対に遅刻しちゃいけないね」
ガッと、急に箸を持っている方の手首を掴まれてしまう、勢いに乗って食べようとしていた鮭がこぼれる。
まずったかも知れない。
「今、なんて言いましたか?」
「先輩に迎えにきてもらう……」
「今朝の先輩ですか?どうしてですか?どうしてそうなったんですか?」
「えっと、遅刻の原因が私にもあるかも知れないって言われて、それで」
「それで、なんで断らなかったんですか?断れましたよね、朝言いましたもんね、他の女に尻尾は振らないって、1日経ってませんよ?」
「それは、その、朝の出来事で弱みを握られちゃって……どうしても断れなかったから……」
声がどんどん掠れて小さくなっていってしまう、手元を掴まれながら顔を近づけられ詰め寄られる。
綺麗な顔でこちらを見てくる彼女は無表情になっていく、怒りが中で爆発しそうなのだろう、手首は折られそうなほどに握られて箸を落としてまう。
彼女が何かを呟いている。
「そうなんだ…私がこの人を管理しきれてないからこんな…私だけのものなんだ……ちゃんと丁寧に一からすべて……周りも要らない…全部壊してあげないと…この人を管理して良いのは私だけだから……」
「ま、まひる…様?」
「……………………………………………脱いで」
「はい……!?」
脱いでと命令されたのもつかの間、凄い勢いで服を脱がされる、抵抗もしてないのに力強く乱暴に脱がされ髪が揉みくちゃになる、下着は千切られ急所が丸出しになってしまっている。
怖くなって怯えていると体をベッドに投げられ彼女がどこかからか持ってきた道具をそこら中に投げる。
「隠すな……手は後ろに、結んであげるので」
「あの、まひる様…もう少し話を……」
「大丈夫、聞いてあげますから、ほら、早く手を後ろ回して、早くしろって」
「ひっ、痛っ……」
「よしよし、良くできました、あなたが私に従順であれば何も苦しくはないはずですから、今からお話しの準備をするので少し待っていてください…動かないでくださいね、あまり下手な事されると手が勝手な事をしてしまうかも知れません」
それから彼女はキッチンの方へと姿を消し何かの準備をする、怖い、何かをされる、何をされるのかはわからないがコンロに火をつける音が聞こえている、体がどこまでも怯えているが動かない、動いてはいけないという命令をどこまでも守っている。
やがて準備が終わったのか何か様々な道具を持ってきた。
ぱっと見は一般的な鍋にタオルが漬けてあり、他にもストレッチボールと呼ばれるような野球ボールより少し小さめサイズのスーパーボールみたいな物もあっためてあった。
他にも日用品のようなものが置いてあり何に使うのかペットボトルなんかも置いてあった。
「準備が出来たので質問していきますね……えっとその前に仰向けになってもらっても良いですか?手元がきついかと思いますがあなたが悪いのですから少しは我慢してくださいね」
「それじゃあちょっと失礼しますね、痛くなるかも知れませんがごめんなさい」
そう言うと彼女はペットボトルを急所に付けた……そしてそのまま布団を体に被せてくる。
「一応念のためにと思って、ペットボトルがひとりでに立ち上がって中身が溢れてしまってもいけませんから、布団を被せておきました、それじゃあ、質問、していきますね」
ビニールのピチッとした手袋を付けながらそう告げた彼女は、どこか淫靡だった。
私の求める物を答えて
「これからする質問に、しっかりと答えてくださいね、良いですか?」
そう告げると彼は無言で首を縦に振る、従順で可愛らしい動きをしているが今は許せない、他の女に媚びを売ったその顔で私にも媚びを売る。
同じと判断されたのがとても苦痛で腹立たしい、どうにもこのメスもどきは自分が可愛い事に自覚があるのかそれを無意識のうちに振り撒きあざとく許しを乞う。
あぁ許せない、この可愛さにかかれば大抵の人は騙されてしまうだろう、許してしまうだろう、その心地よさを知っている奴らが許せない、そして彼は媚びを安売りして色んな女相手に好かれて許されていくのだろう、許せない、全員許せない。
何よりも許せないのはあの女だ、上司と言う職を利用し彼の可愛さをどこまでも貪っていく、私だけの物を平然と言った顔で味わっていく、それだけでも許せないと言うのに。
彼を断れない状況をいい事に彼の所有権を得ようとしている、朝一緒に通勤するという、私が最初に侵された神域を彼女は奪おうとしている。
あぁ、彼も彼だ、なぜ朝私にあそこまでの事をしといて私と一緒に電車に乗ると言う考えが浮かばないのだろう、普通なら気を使って断るはずだろう。
教育が足りなかった、私だけの物だと言う自覚が彼にはないらしい、本当にこの男は、言葉では表しきれない残念さだ。
教育が足りなかったのならば再教育すれば良い、時間が足りなかったのならば時間をかければいい、私に言われてわからないのであれば身をもって思い知れば良い、きっと良い薬になる。
「それじゃあ一つ目の質問をしていきますね…あの女とはどこで会話をしましたか?」
「駅前の喫茶店で…昼ごはんの代わりにっ!!……痛いです……」
羨ましいシチュエーションについ彼の腕を握ってしまう、少し強く握っていたら指でコリコリと当たる部分があった為、弄っていたら彼が痛そうに悶えてくる。
やはり彼はどこを取っても鳴いてしまうようなか弱さだ、いじらしい。
「あぁ、ごめんなさい、続けて」
「やめないんですね…んっ……」
「あなたが好きだからいじめてるの、だから逃げないで」
そう言うと彼は少し頬をあからめて大人しくなる、今まで彼を所有していた人間はこの可愛さからどうやって逃げられたのだろうか、いたかもわからないがこの可愛さは普通に出せる物ではない。
どこまでも躾けられている、私だけではない、きっと他にも彼を可愛く仕立て上げた者が居たのだろう、嫉妬と彼の火照った顔で握る手がさらに強くなる。
彼の痛そうな顔が必死に堪えているのを伝えてくる、きっと愛に答えようと頑張っている、健気だ。
「それで喫茶店ではどう言った話をされたんですか?順番通りで良いです、ゆっくり答えてください」
「…最初は遅刻した理由を聞かれていて……それで寝坊ですって答えたら仕事の積み重ねだったりを謝られて……あっ…うぅ…」
「そのまま、続けて良いですよ」
軽く唾液で湿らせた指で軽く彼の耳をなぞる、体がビクつき目が潤ってきている、メスの顔を晒してきているが許さない、上司に絆されている彼の顔が少し可愛かったからいじめてしまう、他の女の話をしている時に可愛くなろうなんてダメだ。
「うぅ…話は最初進まなくて…うっ……そのままランチが来てごはんを食べ……あっ、だめ、それ以上は」
「感じちゃダメ、止めないで」
「それで…ごはんを食べながら話を進めてて……あうぅぅっ…耳っ、頭の中おかしくなるっ……」
「感じちゃダメって言ったでしょう、まさか守れないの?そんなわけないですよね、だって私の物なんだから」
「いじわる…あっ、だめ、ごめんなさい、やべでっ、や”へ”な”い”て”ぇ”っ、ゆ”う”じ”で”っ!!」
「なんで刃向かったの、いけない子には罰を与えなきゃですね、ほら、気持ち良くなったらお仕置きしますよ、耐えて、耐えて、意地悪されたいんですか?されたくないんですか?ほら、しっかり、もしかして罰で気持ちよくなっちゃってますか?駄目です」
「あがっ……オェッ、ぅぅ……」
耳の中をじゅぽじゅぽと動かしていると気持ちよさそうにアヘ顔晒している彼を苦しめようと開いた口の中へ二本指を突っ込む、すると布団の中心が勢いよく跳ね上がったかと思うと液体の音が聞こえてきた、どうやらこの罰にも耐えられなかったらしい、お仕置きが必要だ。
「あらら……気持ちよくさせるつもりはなかったんですが、ダメだったみたいですね、下の方だけ気持ちよく出すのもアレですから、上の方から気持ち悪く吐き出しちゃいましょう♡」
「うぐっ、あふっ、まっへ…オェッ…ゲブっごべんなざ……ガボっ……ゴッ…ゴッ…でる、出ます、だへ……オェェ……ゲホッ…ゲフ…」
「食べてなかった分中身は出てきませんでしたね……でも大丈夫です!夜はまだまだこれからですから!全身出すもの出してみっともない姿が見せられない姿になるまでしてあげます!!」
「でも不衛生なのもいけないですね……お顔こっち向けてください」
手袋を取り新しいものに交換しながらタオルを絞る、少し50°と人肌より高めにあっためていたタオルは、汗と胃液で気持ち悪くなった肌の感覚を、綺麗に拭き取り温もりを与えることができる。
息を吐きながら顔を差し出すその姿はどこまでも母親のような気持ちにさせ面倒を見たくなってしまう、自然と頭を撫でていて気持ちよさそうな顔になっていく。
こうしている場合では無かった。
「ほら、お顔は綺麗になりましたよ、タオルのお加減はいかがでしたか?しっかり息を整えてくださいね」
「…はぁ…はぁ……」
「ほら、しっかり、次の質問行きますよ」
そう言うと彼は涙ぐみながら口を閉じ、顔を縦に振る。ちょっとした抵抗の意思がいじらしい、責めてくれと言っているようなものだ。
「はい、それじゃあ、次の質問です、上司からはどう言った風に言われたんですか?玄関前の出来事について」
「……玄関前でなんで裸だったのかって」
「それでなんて答えたんですか?」
「裸で寝てて慌てて外に……」
「それならまだ断りやすかったですよね、断れない理由があったんじゃないんですか」
「その後に……裸で出たのには理由があるんじゃないかって……臭いもしたって言われて…問い詰められてどうしようもなくて……」
「どうしようもなく、どうしたんですか?」
「聞かれた事に答えようとしたら…バイトの子にも聞かれてて……それでその時はお開きになったけど明日からよろしくねって……」
頭が痛くなる、この子はどこまでも…やはり手をかけなければいけないらしい。
「その時、どう思いましたか?」
「えっ?」
「だから、その時どう思いましたかって、正直に答えてください、答えなかったら罰を与えます」
「……ホッとしました、少し嬉しかったです……先輩に頼ってもいいんだって思えて…本当は駄目なんだけど頼ってしまいました……」
「……そうなんですね、よく正直に話してくれました、私も嬉しいですよ」
「正直に言ってくれたあなたにはごほうびをあげましょう……」
彼の頭を撫でながら布団の上に乗っかりながら体温を感じる、いじめられた事で熱が上がったのか熱く、汗でとても湿っていた、布団の一部分は盛り上がり私に接触していて少し不快だったがそれも許せる範疇だ。
同じく体温を感じてくれたのか彼の顔はとろけていてとても心地が良さそうだった。
「……ふふっ、可愛いなぁ、まだ許してませんよ」
「ひっ、あがっ…なんへ…ぁっ…ゴホッ…」
(ぐぽっぐぽっ…)
「下品な音ですね、全く、どこまでも咥え込んで、許すわけないじゃないですか、だってその可愛らしい顔、2人に晒したんでしょう?羨ましいなぁ店員さん、眼福だっただろうな、きっと今頃部屋でオカズにされてますよ……あ、興奮するな、だめ、抑えて、変態」
「はっ…ふっ…あぐっらめっ……さんほんらめっ……ん〜〜!!?!?、」
(ぐぽっぐぽっ……にゅるっ…)
「一気に3本も入っちゃいましたね、いやしいお口ですね、喉奥にどんどん入っていきますよ?良いんですか?入っちゃいけないところに入って、どんどん気持ち悪さも減ってきてるんじゃないんですか?この変態、えづくこともなく侵入を許すなんて、どこまでいやらしいんですか、涙目になってもあなたがどんどん私に押し付けてくるんですけど、どうしたら良いんですか、あっ喉きゅって閉めたのわかりました、こんな感じなんですね、感じたら閉まりがよくなるってほんとだったんですね」
「ッ〜〜!!♡♡」
(ぐぽっ…きゅ〜〜じゅるるるるるる)
「あはっ♡吸い付いてくるのがわかります、すごい締め付けてきて私を求めてきてます!!息が苦しそう♡涙目かわいいっすきっすきっ……舐めて良い?舐めますよ…んっ…しょっぱい……もっと泣いて…そう……いいよ…美味しい…………………布団、ずっとビクビクして私に当たってるんですけど、気持ちよくなってますか?キツい匂いもしますし……あっ泣いた、美味しい♡」
「んっ〜!、フーッフーッ!!」
「怒ってるんですか?立場弁えてください」
「んっんっ…ガハッ…んっ…ゲプっ…」
(ぐぽっぐぽっぐぽっ…)
「ほら、すぐ感じちゃう、あなたはいじめられて喜んでる変態さんなんですよ、それがわかったら逆らわずに私に従ってください、安心して身を委ねてください、あなたを私好みに弄ってあげます、私じゃなきゃダメなようにしてあげます、どれだけ泣いてもいじめてあげます、愛してあげます」
「フーッ♡♡フーッ♡♡」
(じゅぽっじゅぽっじゅぽっ……じゅるるるるるっごくっ…ごくっ…♡)
「ほら口は素直に私を求めてますよ?素直になってください……えっちな顔ですね、今どんな顔してるか見せてあげたいです、それで抵抗してる気なんですか?かわいいですね、ご褒美あげちゃいます」
「んんっ…はっ…んぐっ…ごぽっ…じゅるるる…ゲフッ……ンブッ…」
(にゅぷぷぷぷ)
「あー、手を丸ごと飲んじゃいましたね、すけべ、吐きそうになっても咥え込もうと吸い付くなんてどれだけ変態さんなんですか……でもそろそろダメっぽいですね、体は汗臭いし鼻からは少し液体が垂れてて汚い、目元は焦点が合ってませんしずっとボロボロ泣いてますよ、それでも気持ちよくなりたいんですか?」
こくりとうなづく彼に昂ってしまう、これをやってしまえば彼がどうなるかわからない、きっと飛んではいけない所まで飛んでしまうだろうし全身が汚くなるかも知れない、私は後処理に追われ彼の体を拭くのも私の仕事になるのだろう。
それでもうなづく彼のみっともない姿を見たいと体が望んでいる、本能が彼の体を壊せと囁いている。
もとよりこの体は私のものだ、どこまでいこうとも逃さないし逃げようとしたら壊すだけ、ならば今壊してもそう大差はないであろう、きっとこの快楽は彼に刻みつけられ忘れられない思い出になるだろう。
濡れてしまう、早く彼をダメにしたい、今まで我慢してた分を今発散する、その為に頑張ってきたとさえ思える、嬉しい、彼の壊れる瞬間を味わえるのは私だけだ、みっともなく壊してやろう。
「はーい、じゃあお耳舐めますね…れろっ」
(ちゅぷ…ちゅぷ……)
「あっ…フーッ♡…フーッ♡……んぐっ」
(じゅぽっじゅぽっ……)
「ちゅる…れろ…息を荒げちゃってかわいい…もう体の準備は整ってるんですね……それなら激しくしますよ……んっ」
(ちゅぷ…じゅるるるるる♡)
「フーッ♡♡フーッ♡♡」
(じゅぽっじゅぽっ…きゅ〜〜〜〜〜♡じゅるるるるるる♡♡♡♡)
「いけっ、いけっ、いっちゃえ、だらしなく唾液まみれで開けた口に腕咥え込んで気持ちよくよがっちゃうような変態っ!耳の穴と口の中両方ダメにして二度といけないようになっちゃえ!変態っ!変態っ!変態っ!すきっ!すきっ!すきっ!」
(ッ〜〜〜〜!!ビクッ…)
耳の中を責め立てながら口に無理やり腕を押し込まれた彼は涙を大量に流しながら体をくの字にはねあげていた、ペットボトルは飛んでいき中身がぶちまけられ、付けられていた所からは未だにとまらず内容物が出続けている。
体の痙攣が止まらず怖くなり腕を引き抜く、顔を見ると壊れた機械のようにガクガクと震えている、吐瀉物こそ出ていないが喉に詰まらせているかも知れない、急いで彼のお腹を蹴り息をしている事を確認する。
コヒューというか細い呼吸音だがそれ以外は問題なさそうだ。
心臓に耳を当てても正常、不整脈も起きていなさそうだった。
あとは彼の体の痙攣だが治るのを待つしかない。
彼の体を抱きしめ落ち着かせるように頭を撫でる。
「あぁ…ごめんなさい……こんなつもりじゃなくて…ただ私なりにあなたを愛そうとしただけで…ごめんなさい…ごめんなさい…お願いだからしなないで……」
祈りを込めながら彼の体を強く抱きしめる、気がつけば泣いていた、彼は私の大事なものだ、失うわけにはいかない、失って仕舞えば何を支えにすれば良いのかわからなくなる。
時間が経ち呼吸が落ち着いてくると彼が安らかに寝息を立て始めた、全く呑気な事だ。
だが嬉しかった、生きていてくれた実感が湧き緊張が解ける、やがて添い寝をするように気を失った。
エピローグ
午前3時くらいになり目が覚める、テーブルには2人前の食事が残っていた、彼は安らかに寝ており起こすわけにもいかない、アレだけのことをしたのだ、寝かせておきたい、自分の分だけ胃に流し込み彼の分をラップして冷蔵庫にしまう。
朝までに彼の体を綺麗にしなきゃと思いお湯を新しく貼りタオルで拭き取る、体はひどく汚く汚れており、シーツももう一度洗った方が良さそうだった。
そして残る顔を見つめため息を吐く、健やかに寝息を立てるその顔は涙や鼻水、汗などで不衛生極まりない状態になっていた、丁寧に起きないようタオルで拭き取る、途中彼が目を覚ましそうになった時もあったが、頭を撫でていると起きずに済んだ。
何事か寝言を呟く時に彼の息が酸っぱい事に気づき愛らしくなる。
彼はあれだけ快楽で体を慣らしていても出るものは出てしまうらしく、口の中には侵入してくる異物と戦った痕跡が残っていた。
「それにしても汚いですね……こればかりは私がした事ですから……はむっ…ちゅ…ちゅ…じゅる…んっ…酸っぱい…でも悪くない……んっ」
彼の口の中を掃除してあげようと舌を入れ込み舐めとる、唾液を交換し洗浄しながら歯や頬の裏側、舌などを綺麗にしていると急に絡め取られる、一瞬起きたのかとも思ったが寝息は変わらず、気のせいかと思っているとさらに絡め取られる。
「んっ…はっ…このっ……んんっ♡」
起きている時では見られなかったテクニックが披露され舌やつばを持っていかれる、短い舌をどう使っているのかよくわからず、普段からなぜ使わないのかもわからない、彼の舌に身を任せる事になってしまい体を熱くさせられる。
悶々とした所で舌を離されてしまった……少し味気ない、出来れば最後までして欲しかったが、寝ている間はキスが上手い事が分かっただけでも収穫だ。
「あなたはいじわるっていつも私の事言いますけど、あなたも相当意地悪なんですよ…ふふっ……」
充足感で満たされながら彼の頭を撫でる、本当に幸せな夜だ。
半日置いたビーフシチューがダメっぽいです、書き終えて何ですが少し休ませてください。