第十話 女王蟻の巣
戦闘シーンだ!
「結構進んだな……お前達、疲れてないか?」
更に探索を進めること、数十分。
眼前で猛威を振るっていた魔物の息の根を止めた宗士郎が刃に載った血糊を振るって落とした後に、後方で仲良く集まっていた少女達の身を案じた。
ここ、『アトラ山脈』地下ダンジョンの道は幾重にも枝分かれしており、上に続く道もあれば下に続く道も多々あった。その行く先々でも道が別れ、宗士郎の感覚から少しでも外れる事があれば、来た道を戻る事も珍しくなかった。
「(いくら元気溢れる年頃とはいえ、連戦に続く連戦だ。俺ならともかく、レオーネ達の疲労は元気だけでは誤魔化せなくなってきている)」
ソルジャーアントや別個体の魔物との遭遇戦を繰り返してきた所為もあり、レオーネ達の顔に疲労の色が見え隠れしていた。
「別にだいじょうぶだって! なぁリィニー!」
「まぁオレはドワーフ族だからな。体力にも自信がある」
「お前達が良くても他が駄目だ。全員、友達で仲間なんだろ? 少しは心配してやれ」
「ちぇーだいじょうぶなのに……んじゃあ、休憩ねー」
宗士郎に諭され口を曲げたレオーネがそう言ってその場に座り込むと、他の面々も地面に崩れるように座り込んだ。
宗士郎は少女達の中で最も疲れている者達、もとい体力のない二人に水筒を差し出す。
「カナデ、ラビィ。水だ」
「あ、ありがとうございますぽん……」
「助かりますぅ~」
目に見えて疲れが出ているカナデとラビィが交互に水を喉に流し込む。
戦闘が得意な虎人族のレオーネ、ドワーフ族のリィニー。戦闘ができる犬人族のツムギ、猫人族のフゥーカ、鳥人族のシズリ。そして、戦闘が苦手な狸人族のカナデと兎人族のラビィ。
これが、数度戦闘を繰り返す内に把握できた彼女達の特徴だ。種族別で無論のことだが、その一人一人が誰もかれも同じ性能、だということは有り得ない。あくまでも彼女達に限って捉えれば、得手不得手は先程の認識で相違ないだろう。
「(魔法に、または身体能力に特化している種族、そして全てが平均的な種族もいる感じか。おそらく、種族特有の能力……ってのも控えてるかもな。和心達が良い例だ)」
彼女達だけで、種族それぞれが持ち得る力全てを把握できる訳がない。
しかし、のちに魔神・魔人族達との全面戦争も起こりうる今、いかに情報の断片といえども収集・把握していかねばならない。最終的に幾つかの種族と同盟を結び、肩を並べて戦場を駆けるのだから。
「俺が周囲を警戒しておくから、少しでも身体を休めるんだぞ」
「「はーい」」
了承の声を受けて、宗士郎は得物を手に周囲に気を配り始めた。その過程で闘氣法・『索氣』で周囲の生命反応にも探りを入れる。
「(遠くに大きいのが一匹、周辺に十数匹か……どれも動く様子はない、か。地下ダンジョンは思った以上に深いし広い。長丁場になると不利なのは俺達だ)」
地下ダンジョンに潜り始めて既に数時間は経過しているが、未だに宗士郎達は出口に到達できていない。これが何を意味するかなど、子供でも分かるだろう。
宗士郎が魔人族のクオンから受け取った食料、水は宗士郎の見立てだと一人分かつ五日分だ。内、一日分は荒野と密林の踏破の際に胃の中に入っている。加えて、レオーネ達に渡した分で丸二日分は消えている。
「(残りは、もって二日。さて、どうするか――)ん?」
「ソウシロー」
その時、名を呼ぶ声と共に服の袖が強く引っ張られた。思案していた宗士郎は何事かとそちらへ視線を向けた。
「リィニー、どうかしたか?」
「その剣見せてくれ」
そう言って、背中から抱きつき脇から顔を出したリィニーが宗士郎の持つ刀を指差す。
「日本刀か?」
「おう! さっきから気になって仕方ないんだ! ちょっとだけ良いから!!」
「別に構わないが、リィニーが持つ事はできないぞ。そういう力だからな」
「そんなのどうでも良いから早く!」
興奮状態のリィニ-が目の前に出された刀を食い入るようにして眺める。
「はぁはぁっ……波打つ感じなのが堪んねぇ~。しかも両刃じゃなくて片刃なんだよなぁ……極限まで〝斬る〟ことを追求した刃もっ……」
「刃紋だ。その良さがわかるとは、リィニーも中々やるな?」
「俺は鍛冶師になる女だ! それくらいはな」
そうして、宗士郎とリィニーは意気投合した。
宗士郎は剣の道を歩む者として、刀の放つ魅力に囚われた人間だ。鍛冶師(予定)と侍の感性は交わるようにできていたのかもしれない。
「なになに! 兄ちゃんの剣を見るのか? だったらアタシも!」
「わふぅ! わたしも~!」
「アタシも見たい見たい!」
「おっと……! なんだお前達もか? 一人ずつだぞ」
リィニーに続き、レオーネとツムギとフゥーカが宗士郎の両足に抱きついてきた。残ったシズリは興味なさげに、カナデとラビィは疲れていてそれどころではない。
彼女達が刀に興味を持ってくれたのが嬉しかったのかもしれない。
宗士郎の内で高まった高揚感。
ほんの少しでも気を緩めてしまったが故に――――予想だにしてなかった事態を招いてしまった。
「キャァァァ!? お兄さぁぁん!?」
「なにするぽん!? 離せぽ~ん!」
「っ!?」
次の瞬間、ラビィとカナデ、そしてシズリの元に這う影があった。三体の影は休憩していた三人に接近し拘束していたのだ。
そのまま必死に抵抗する三人を引きずるようにして後退していく影の正体は……!
「ソルジャーアント!?」
そう、ソルジャーアントだった。
いかに宗士郎の気が抜けていたといえど、その警戒網を掻い潜って彼女達に接触できたのは明らかに異常だ。
「チィ!? ラビィ! カナデ! シズリ……っ!」
連れ去られようとしている三人を助けるべく、周りにいたレオーネ達の間を抜けた宗士郎は柄を握り、ソルジャーアントを斬りつけようとして、その動きを止める。
「(くそっ! 奴等、三人を盾にして背と背を合わせていやがる……!)」
「助けてお兄さぁああん!?」
じりじりと後退するソルジャーアントの腕の中で、気弱なラビィが泣き叫ぶ。
今、問答無用でその刃を振るえば、ソルジャーアントは倒せるが、彼女達にも危険が及んでしまう。その懸念から宗士郎は悔しげに歯を噛み締める。
その間にも、ソルジャーアントは奥へ奥へと引っ込んでいき…………途端にその姿が消えた。
「え、消えた!?」
「いや、違う!」
知らぬうちに掘られていた穴。その奥からは地面を突き進む音が聞える。ソルジャーアントが消えたように見えたのは、奴等がこの穴に降りた為だった。
「に、兄ちゃん……」
「……いつの間に、クソッ!」
「っっっ!?」
警戒しておく、と言っていたというのに。少しでも気を緩めてしまったが故に、このような事態を招いた。
カナデにシズリ、そしてあの日死なせてしまった少女の影と重ねてしまったラビィを守る事ができなかった歯痒さと怒りに、宗士郎の右足は自然と地面を荒々しく踏みつけていた。
漏れ出る怒りのオーラに、残った四人が震え上がる。
「……すまない、取り乱した(……何やってるんだ俺は。この子達に当たっても事態が好転する訳じゃないってのに。今、一番辛いのはこの子達だ……)」
怯えさせていた事実に遅れて気付いた宗士郎は左手で顔を覆う。謝罪に対する彼女達の反応はただひたすらに首肯を繰り返すことだった。
「ふぅ…………」
打開策を練るべく、宗士郎がまず始めたのは闘氣法・『索氣』による生命探知だ。三人が連れ去られた穴の方向に向かって、闘氣を放射。返ってきた反応に、宗士郎は驚きを禁じ得なかった。
「三人は生きてる……が、およそ百体の魔物、か……」
「ひゃ、百ぅ!?」
「なぁ兄ちゃん!? ラビィ達を助けてくれるんだよね! ね!?」
宗士郎が口にした数に、リィニーやレオーネ、ツムギやフゥーカが仰天し絶望の表情を浮かべた。ツムギやフゥーカはともかく、気の強いリィニーとレオーネまでもが心が折れかかっている。
何故、一度目の探知で気付かなかったのか。それには、『索氣』による闘氣の放射は常に行っている訳ではなかったからだ。
深い絶望に顔を歪ませるレオーネ達の気を落ち着かせる為に、優しく語り掛けながらレオーネの頭に手を置く。
「俺の不注意が招いたことだ。助けるに決まってる」
「い、いやっ……アタシ達の所為でもあるんでしょ!? アタシ達も行くよ!」
「…………」
だが、レオーネは自分達にも原因があった事を認めて必死に懇願した。明らかに今までの戦闘とは比にならないほどの魔物の量だ。それをわかった上で、リィニー、ツムギ、フゥーカも泣きながら宗士郎に頼みこむ。
「頼むよ兄ちゃん!」
「……わかった。ただし、戦うのは俺だけだ」
「兄ちゃん……っ!」
「わふぅ! ありがとうなのです!」
「もし、連れ去られた三人が俺の手で助けることが難しいと判断した場合は――」
仲間を助けたいという気持ちは痛い程に理解している宗士郎は条件を付けて同行を許可し、彼女達の耳元で念の為の対策を伝えておく。
「ほんとにそんなことができるのですか?」
その対策を聞いて不安を覚えたツムギだが、そんな彼女の瞳を見つめて宗士郎は肯定する。
「できる。その時は合図するから頼むぞ」
「よぉし、やってやるわよ!」
「ああ。待ってろっ、オレ達が必ず助けるからな」
士気も高まったところで、宗士郎達は意を決して、穴の中に身を投じた。
穴の大きさはソルジャーアントが通っただけあって、十分過ぎるほどに大きい。まるで滑り台から滑って降りるように、穴が通じている先へと進んでいった。
その頃――連れ去られたカナデ、ラビィ、シズリ達はというと…………。
「えぐ……えぐっ、あたし達は美味しくないぽんっ……だから食べないでほしいぽんぅ~!」
「諦めちゃダメっ――ぴっ!? こわいこわぃ~っ!?」
「もうダメだ……おしまいだぁ」
抵抗するだけの力と勇気もなく、ソルジャーアントの拘束から逃れられずにいた。蟻が持つ大顎がキチキチと動き、カナデ達の恐怖と不安を煽り立てる。
『お黙りなさいな、小娘達。安心なさい……別に取って食おうなんて考えてないわ』
と、そこで彼女達の眼前に佇む黒い巨体の何かが恐怖を払拭させるようなことを口する。言わずもがな、ソレが三人を攫うよう、ソルジャーアントに命じた者だ。
「えっ…………?」
恐怖から逃れたい一心でラビィはその言葉を信じた――否、信じたかった。
『――今はね? クフッ、クフフフフッ!!!』
「そ、そんな……」
だが、その純真な気持ちはなんとも容易く裏切られた。まるで、希望を前にして遠ざけられた時にする絶望の表情を見たいが為に。
いや、そもそも連れ去った首謀者が捕らえた者を安心させようなどとは、普通の者ならば考えない。
そう、普通の者ならば――されど、カナデ達は違う。まだ親元を離れるには程遠い、精神も成熟しきっていない女の子だ。
もしも、それを分かった上でこのような事をしているのであれば、カナデ達の眼前にいる何かは余程の下衆か、ただのクズだろう。
『もっと、もっと見せなさぁい! その絶望に満ちた表情、ぁぁっ! 甘美ィ! 甘美ィ!!』
「うわぁああああっ!?」
『泣き叫んでも助けなど来ないわ。なぜなら……その者は我等のエサになるからァ? アハッ! アヒャヒャ――』
刹那、その下品な嗤い諸共両断するかのように、どこからともなく凄まじい斬撃が並居るソルジャーアントを吹き飛ばしながら、その者を狙った。
『ッ、何者だ!!』
だが、斬撃はその者を死に追いやるものではなく、数本ある足の一つを斬り飛ばすだけに留まる。宙に舞った自身の足が視界の端で躍る中、黒い巨体の何かは飛来してきた斬撃の元を辿った。
「……お前みたいな世界のゴミから大切なものを守る為に剣を振るう者だ」
視線が行き着く先には、刀の切っ先を突き付ける黒き侍――『戦闘服』である軍服を纏った鳴神 宗士郎とレオーネ達が立っていた。
「お兄さん!!」
「来てくれるって信じてたぽんっ!」
「あはは……まだ希望が、ある」
「ソルジャーアント、つまりこの場合の親玉とは、さしずめ女王蟻か。待ってろ。すぐに助けてやるからな」
黒い巨体の何か――その正体はソルジャーアント達の親玉、女王蟻だった。
人間サイズのソルジャーアントは優に及ばず、女王蟻の図体はその十倍程の巨体だ。宗士郎達が今いる空間の広さはその根城だけあって、ミスリルゴーレムの大広間よりも少し大きい。
そして、それを埋め尽くす勢いで、百近くいるソルジャーアントが女王蟻の周辺に位置取っていた。
『すぐにィ? 助けるゥ? 何を馬鹿なことを。この者達は疾うに我等のもの、お前も我等のエサだエ~サ!』
「ならエサが必要な奴を減らしてやる――よ!」
宗士郎が振るった刃からは、先程のような衝撃波は現出されない。だが――
『!?』
その瞬間、刃が通った軌跡――その射線上にいたソルジャーアントの胴と首が何の前触れもなく別れを告げた。宗士郎お得意の『概閃斬』だ。
振り抜いた刀を右肩に担ぎながら、宗士郎は女王蟻を見る。
「必要な奴を減らすと言ったな? あれは嘘だ。お前ら害虫全てを討滅するからな」
『おのれ、オノレェエエエエ!!!』
「そいつらの親なんだろ? だったらどっしりと構えておけよ……ママさんよ(『乖在転』で移動したとしても三人を囮にされると助け出せない。となると、奴等全員の気を引くのが俺の役目だ――頼んだぞ、レオーネ達)」
怒り狂う女王蟻。同胞を殺された怒りで、百未満となった女王蟻の先兵であるソルジャーアントが津波の如く、宗士郎へと押し寄せる。宗士郎は刀を構えると同時に一定の方向に闘氣を放射した。
「さぁ来い! お前達の仲間を殺したのは俺だ!」
咆える宗士郎に、向かってくるソルジャーアントの一匹が剣を振り上げる。
「大振り過ぎだッ」
「――――!?」
すれ違い様に抜き胴の要領で胴を斬り裂くと、その影から新たな刃が肉薄してきていた。だが、宗士郎はそれくらいで焦るような戦士ではない。
避けるのではなく、むしろ宗士郎の方から刃を交えにいく。
吸い込まれるような軌道で接触する二つの刃。打ち勝ったのは宗士郎だった。刀剣召喚の頼もしさを再確認できるような切れ味でソルジャーアントの剣を両断すると、宗士郎はギアを上げる。
津波のように押し寄せるソルジャーアントは一匹……また一匹と次々に斬り伏せられる度に数を減らす。その度に舞う黒い細胞片が宗士郎の狙い通りに、女王蟻の視界に映り込んでいく。
『よくもッ、手塩に掛けて育ててきた我が子達をヨクモォオオオ!!』
「済まない、なッ! あらかた料理させてもらった」
『これでも食らいなさぁいイイィィ!!』
次々と散っていく我が子を眺めるのに我慢できなかった女王蟻はようやくその重い腰を上げて動き、腹部を宗士郎の方向へと突き出す。
刹那、腹部の穴から出た液体が放射線状に散布された。浴びるのは不味いと判断した宗士郎は咄嗟に飛び退いたが、完全には避け切れなかったようで。
「チッ!? 酸か……!」
『その通ぉり!』
着地した直後、液体が付着した部分から軍服の布地が溶け始めたのだ。湯気のような気体が浮かび上がる中、女王蟻は不敵に嗤う。
『今のは、ほんの小手調べよ? 今度は全力の酸を掛けてお前を溶かしあげる。骨が残るかはァ……保証できないケドネェ!!』
「くくっ」
『何がおかしい』
「お前はまだ自分が有利だと本気で思ってるのか? だとしたらお前の頭は相当めでたいらしい」
『あらハッタリ? 確かに我が子は減り、数も減りに減ったわ。だけど私一人で十分、それに忘れたの? こちらには人質がいるということを』
「知ってる。だけど大マジだ、後ろをよく見てみるんだな」
『ンンゥ? な、ななァ――!?』
呆れ果てる宗士郎の言葉に、女王蟻はすぐさま振り返った。その直後、女王蟻の胸中を満たすのは驚愕と怒りだった。
『な、なゼェエエエエ!!? ナゼ、人質がイナイ!!?』
「どうやら怒りで周りが見えてなかったようだな。奪われたものは返してもらったぞ」
驚きが声にまで現れ始める女王蟻。
「兄ちゃーん! ありんこ野郎を叩きのめして、カナデ達をたすけたぞぉ!」
「お兄さーん!! ありがとうございますぅ!!」
「これで思う存分やっちゃってぽん!」
「お願い……」
視線を宗士郎へと戻した瞬間、目に映るのは攫った筈の少女三人と宗士郎と共にいた筈の少女四人。カナデ達を拘束していたソルジャーアントは見るも無残な姿と成り果てていた。
『クヌゥ!? 気付かれずにいったいドウヤッテェエエエ!!』
「説明しても分からんだろうから教えねえよ」
宗士郎がレオーネ達四人に行った事はそう難しい事でもなかった。
――闘氣法・『薄己』。奥義『霧幻』の元となる技で、闘氣で気配を構成し囮にする『霧幻』と違い、『薄己』は闘氣で気配を誤魔化すものだ。本来は自身に使う技であるが、他人にも使用できるのが強みだ。
戦いが始まった少し後、闘氣を放射したのはその為だったのだ。
「これで面倒はなくなったな、後はお前を斬るだけだ……!」
『ヌゥ……!! クソォオオオオ!!』
「概閃――ッ!?」
此度、彼女達を恐怖させた元凶である女王蟻を宗士郎が『概閃斬』のモーションに入った時だった。
バキィイイイイイイ!!!
『ぐぅヴェエエエエエ!!?』
「なっ!?」
空中に奔った一筋の銀閃が女王蟻の頬へと強烈な蹴りを加えた。あまりの速さに闘氣法で強化していない目では追えなかったが、一撃が加わった瞬間、宗士郎の瞳に確かに映ったのだ。
「銀、狼……?」
「…………」
犬のような耳と尻尾を生やした銀髪の異種族の女が…………。
宗士郎達が知らず知らずのうちに買っていたのは女王蟻の怒り。連れ去られたカナデ、ラビィ、シズリの三人を助ける事に成功した後に現れた女の正体とは…………
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