反則級の力
起きた。俺は起きたよ。
気分は最悪だけどな。どうやら赤ちゃんの体は俺の思い通りには動いてくれないらしい。
泣き方変えるくらいは出来ても、下の方が本能のままに動いたんだよ。いや〜でもお漏らしって最悪だな。
ふ、だがな、俺にはあるんだよ奥義が、、、
技能発動!〈泣き叫ぶ!〉ふははは!
「おぎゃああぁぁああぁぁぁああうっあうっぱぱぶぅ〜」
「どうしたのカフス〜、あらう◯こしてるじゃない。今変えてあげまちゅからね〜」
ガサゴソガサゴソ、ハァ〜至福のひと時。うんこにこんな快感を感じるなんて何年ぶりだろうか。
はっ!あまりの気持ちよさにう◯こそのまま言ってしまった!
よし、身も心も心機一転したところでやりますか!
え、何をって決まってんじゃん、生命力ちゃっちゃと操って、ちゃっちゃと大きくなるんだよ!
いつまでも、いつまでも、う◯こに快感感じてるわけにはいかねえからな。
さて、でもどうしたもんかな、てか、俺って喋れんのかな。
あの、お口がモンスターのジジイを呼ぶしかねえ、腹括ったぞ。
「ずぃ〜ずぃ〜、ずぃ〜ずぃ〜」
まあ上出来だろ、
そう思った瞬間、目の前が紫色に染まった 。様に感じた。
目の前には嬉しいを通り越して、もはや、恍惚とも言える表情を浮かべるジジイ
「カフスがカフスがぁあああああ!」
「お父さん!また何を!」
「カフスが儂の名を呼んだんじゃああああああああ!もう儂は死んでもええぞぉぉぉぉぉぉぉ!」
毒の息撒き散らすんじゃねえよハゲジジイ。
汚い口の中見せんと、さっさと生命力見せろや。
「シェ〜め〜、シェ〜め〜」
「む!カフス、お前さん今、生命力と言ったか?ファッファッファよかろういくらでも見せてくれよう!」
ジジイが部屋の真ん中に座り、集中すると、また身体から、例の現象が起こる。
あれ?見せてもらったのはいいけど、何がなんだかさっぱりわからんぞ?
クソ!せめてジジイの生命力の流れさえ見れれば!
よーく目を凝らす。見たい見たい見たい見たいぃぃぃぃぃぃぃぃ!
【特殊技能:俺の魔眼 を獲得しました】
なんじゃそりゃ?ゴッドサポート〜解説を頼むわ
【はい、ゴッドサポートです。質問にお答えします。特殊技能:俺の魔眼は何かを強く見たいと願う時に現れる魔眼です。相手の力の流れや衣服の下、思考も読み取ることが可能です。しかし、格上や自らの力、思考により効果は異なります。】
ほーほー、つまり俺の力の具合や考えによって効果が違うと、、、
え、それってつまりは何にでも応用出来る、万能魔眼ってことじゃん。
これってちなみに、誰にでも獲得出来るものなのか?
【はい、ゴッドサポートです。その質問にお答えします。これは見たいという欲望を具現化したものなので、
強い見たいという欲望を持つ人なら誰にでも発現します。ですが、それを発現した人は歴史に名を残すど変態、ドスケベ、もしくは優れた人物です。】
歴史に名を残すど変態ってわけわからんわ。とりあえず
生命力の流れに集中集中、すると、うっすらと身体の中を生命力らしきものが巡っているのが分かる。
ほーほー、心臓の辺りから、出て、身体の隅々まで巡らせるんだな。
よし、分かればこっちのもんだぜ。早速、実践!
こういうのはイメージが大事っていうよな。うんうん。
心臓から出て〜、身体の隅々まで巡らせる〜、心臓から出て〜、身体の隅々まで巡らせる〜、
なんか身体ポカポカポカポカしてきたな。っていうか心地よい感じだ 。
【称号:世界の根幹に触れし者を得ました。】【通常技能:立つを得ました。】
「おぉ、おおおおお!カフスが、カフスがぁああぁぁああぁぁああああぁぁぁあ!」
「もう、またなんかした…ええええぇぇぇえぇ!なんでカフスが生命力を操ってるのよ!」
え、嘘、マジで?全然身体成長した感じ無いよ?やっぱりハゲジジイの言うこと当てにするんじゃなかったぜ。まあいいや、とりあえず(強制情報開示)発動!
[カフス]
•〈種族〉人間
•〈身体状況〉
残体力: 57/57
残魔力:46/46
力:21
速さ:23
賢さ:49
状態異常無し
•〈通常技能〉
*強制情報開示 *言語理解 *寝返り *泣き叫ぶ*立つ
•〈特殊技能〉
*元、拳聖
*自己治癒力上昇
*ゴッドサポート
*俺の魔眼
〈称号〉
*神に干渉されし者
*世界の根幹に触れし者
ぬぴょおぉおおおぉおおぉお!爆上がりじゃん!これ反則じゃん!身体状況すげえ上がってるし!これはすげえわ。俺、生まれて初めてジジイに感謝したわ。でもこれなんかめちゃくちゃ疲れるな、段々、眠たくなってきたわ。称号とか色々増えてるけど、また寝て起きてから確認しよっと。寝る子は育つって言うしね。
おやすみなさい。こうして可愛いベイビーは疲れたから寝たのであった