表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/13

その八:演劇とお化け

 自分は高校生になった。絶対に私は演劇部に入りたかった。

 そんな私は、入学式やその他諸々の用事を済ますと体育館のステージに向かった。演劇部の活動場所へ!

 行ってみると僕の他にも見学者はもう来ていた。ひょっろとしたのやデブな奴、そいつらを嫌がらせ半分で追っかけて来た奴らまでいた。

「あの〜、僕らもう帰ります。その、入る気ないんで。」

 嫌がらせできた奴らが帰ろうとしていた。受け答えしている女子の先輩は、にっこりと笑っている。

「時間あるんでしょう。見てきな!場所も時間もあるし、それにここで帰ったら失礼だぞ。」

 部活の先輩は彼らを明るくどすを利かせて脅迫した。さすが演劇部だ。妙なところで感心しつつ勧められた椅子に座り見学する。嫌がらせ達も観念したのか僕の横に座っていた。

 

 練習の熱心さ、芝居にかける意気込みが熱気になって見学者を襲ってきた。

 僕は全体に入ろうと心を決めていた。そんなときに僕は視線を下手の出入り口に向けた。風もないのに暗幕が揺れた。

 そして、ぺたぺたと聞こえて来た。僕はその音をよく聞こうとしたが、音はやんでしまった。私はおかしいなとは、思いつつも演劇部に入部した。後日、僕は音の正体を知ることになる。

 余談だが、その嫌がらせの連中も入部していた。変な話だが、彼らとは後に仲良くなってしまう。人生はへんてこだ。


 


 

 それから数ヶ月後、僕は演劇部の部員として汗を流していた。

 いつものように僕は立ち稽古していた。その当時から僕のやる役はチョイ役ばっかりだった。しかし、僕はチョイ役が大好きだった。今でも愛している。話がそれた。

 チョイ役なのですぐに舞台から降ろされてしまう。そうすると、自然と部活の時間は自主連と裏方の手伝いだ。

 その日は下手の控え室に物を取りに行っていた。

 僕は軽い足取りで暗幕をかき上げつつ、下手の控え室に入り込んだ。お目当ての物はすぐに見つかった。僕はそれを手に取り、もと来た道を引き返そうとした。

 暗幕が風もないのに、ひらりひらりと揺れた。外からぺたぺたと音がする。暗幕の下からはだしの足が出て来た。右足と左足。左右の足は板張りの床を踏みしめ、僕の前を通ってステージへと消えて行った。その足は、足首から先が無かった。

 僕は奥歯をカチカチ言わせながらその場から逃げた。

 それから何度か「足」を見ることになった。たいしたもので見慣れてしまった。

 しかし、僕は見慣れることが出来なかった奴もあった。

 


 ある時、上手の控え室に入ると視線を感じた。その視線をたどるとぐるぐる巻きにされた布の上に女子の生首が乗っかっていた。

「うわああ!」

 無様に叫ぶと生首は消えていた。それが面白かったのか何回も生首の状態になって僕の前に出て来た。今思い出しても背筋が寒くなる。

 僕の他にも見える奴がいたが、この女子は生首では姿を現さなかったらしい。

「いやあ、かわいかった。口説こうかな。」

 平気でそいつは、そんな事をほざいていた。

「冗談じゃねえ!」

 僕はそいつの神経を疑った。そいつはNと言った。こいつは、いろんな意味で酷かった。

 

 次回も演劇部の話です。

 ここまで下手くそな文章を読んで頂きありがとう御座います。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ