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ところで仕事内容、なんでしたっけ?2

冊子に取り掛かる前に、棚に突っ込まれていた膝掛けをそっと所長に掛けてあげました。

色んな意味の空気がひんやりしてたので冷えちゃいけません。

風邪引きます。

これで良心の呵責はギリ無しです。

あ、丸まった。この方は猫科の生き物なのでしょうか。


さてさて、それでは冊子を読もうじゃあーりませんか。

全部は無理そうなのでさらっとの予定。


あら、まあ、嘘みたいだけど本当だわ。

椅子がめっちゃ伸びた。

人として当然試したくなるどこまで伸びるのかな実験。

ええ、ド定番の展開になりましてよ?

頭痛い…

はい、それでは雑事は置いといてメインイベント、冊子です。

ちなみに冊子とは言いますが、1項目毎に端をホチキスで3ヶ所ほど留めたものがドーンと山積みにされ、各項目毎の追加補足がファイリングされて横に積み上げられたものをまとめて冊子と読んでおります。

ねぇ、これ、速読出来てもキツくない?

目次っぽいものが巻物で1枚天辺に置いてあったから広げてみたんだけど、図書館業務はいいとして、「掃除」「洗濯」「ゴミ出し」って、家事!?

今時専業主婦もあんまりやらない項目です。

基本ロボットさんがやってくれます。

ありがとう、うちのロボさん。

あなたがいなければ独り暮らしは無理だったわ。

料理は全て燃え盛り、洗濯物は全て裁断され、掃除したら余計汚れてしまう。

そんな私が普通に暮らせる素敵世界。


「基本的項目」?

よし。今日はこれだけ読もう。

目次を検める。

「どんなに本が嫌いでも私のことは(以下想像にお任せします)」

タイトルに思わず冊子を投げようとして思いとどまる。

本は好きですよ。人並みに程度ですが。

門のガーゴイルズと設置した誰かさんが嫌いなだけで。

以前少し経験した図書館業務と似てはいますが、

都市なんかにあるものとは違って、貸し出しがほぼ無しとのこと。

持ち出せない希少本だらけというのもありますが、まず、目的の本を探さねばならないので持ち出す以前の問題が。

人手が今までほぼ1人だったようで、書物の整理がままならず、年代と月ごとに箱のまま積み上げられている状態。

搬入記録が無かったら(もしくは失くしたら)、

目的の本を探し当てるまで何年かかるやら、ですよ。

生きてる間に見つかればラッキー。それどんな図書館よ。

ダンジョンを活用した空間ゆえに、どこまでも拡張可能なので本が溢れることはないし、

各階にポータルと休憩室があり、疲れないように移動は床やら壁やら家具やらが運んでくれる仕様らしいです。

もちろん普通に移動することもできますし、階段もありますよ?

建物としては見た目とことん普通です。

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