ところで仕事内容、なんでしたっけ?1
通用門にガックリしつつ、昨日私の部屋だと言われた場所にやって来ましたよ。
扉が開きっぱなしだったのでそーっと覗くと、
ヨレヨレなおっさんとピカピカな室内でしたよ、奥さん!!
床、鮮やかな赤系の絨毯張りだったんだ…
よく頑張ったと褒め、なくていい?そう?
散らかした者が片付けて当然?そ、そうかな?
昨日は存在感皆無だった机とか椅子とか棚とか窓が見えるわ。
あと、壁に凭れ掛かって意識が朦朧としたヨレヨレなおっさんがオプションで付いてます。
「ついてない…ついてないから」
「ついてたらグレます!」
「……目から汁が」
いやー、ちゃんと部屋です!ちゃんとした、部屋です!
感動の余り、同じ言葉繰り返しちゃいました。
どす黒いというか、濃い灰色というか、そんな微妙な汚れっぷりを披露していた天井と壁が、
今は全て美味しそうなクリーム色です。
木製の窓枠と大き目の長机、簡易テーブルと薄茶色のソファセットが湧いてる。
ソファセットは昨日無かったと思うので運んで来たのかな?
素晴らしい…
素晴らしいのよね?
「あ、所長、おはようございます」
「………」
返事がない。ただのしかば、
「い、生きてる、生きてるから」
心の声が読まれた?!
そんなわけないか。口に出してたかな?きっと、たぶん、恐らく。
「あー、なんかものすごくぼーっとする…。今日はとりあえず簡易テーブルの上の冊子読んでおいて。書類の片付けは冊子読み終わってからでいーから。では!私は、寝る!」
「は?ここで?て、もう寝てる?!」
返事がない。やはりただのしか、
「…生き…てる……ムニャ」
寝言でツッコミ入れられた!?私ったらまた口走ってた?
いやそれはいい、それよりも冊子とはなんぞ?
私の机とおぼしきそこにそびえ立つ書類の山とは別に、ソファセットの簡易テーブルに置いてある、私の身長ほどの厚さのソレのこと、かな?
机、うっすら歪曲してますけど…?そもそも手に取れない重そうなコレ、どうやって読むの。
「…二人掛けじゃなく、一人掛けの方のソファ、のびー………る」
糸目の私に是非とも注目したいただきたい。特にそこで寝ている所長。
悟り開いてますスタイルでよく寝れますね。
私なら起きたら体が固まって動けなさそうな形で熟睡なんて出来そうもな…。
そうですね。これはあれですね、
触れたら私の良心がジクジクしちゃう案件ですね。
スルーしましょう。
こういう時は言われた事をとにかくやるに限ります。
思い浮かんだー!忘れたー!思い出したー!から文章に起こす作業に手間取った。スマホで寝ながら書いて、起きてからパソコンで修正するとものすんごい削れていけません。保存してからしばらく寝かせるとまた修正したくなり、を繰り返し。投稿するまでにすごい時間かかる(号泣)この続きもまだうっすらなのでどうしたものか。