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この性癖は
いわゆる異常性癖、というものだと思う。
だって僕は目の前にいる愛しくてたまらない彼女の肉を喰らいたくてしょうがないのだから。
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今までの僕は至極平凡だったに違いない。
学力も運動も中の上程度。
見た目だってそこらにいるモブ顔だ。
恋なんてしたこともなかった。
女が面倒な生き物だと言うことを理解していたからだ。
そんな平々凡々な僕にとって運命とも言える相手に出会い、それと同時に一生自覚しないでよかったこの性癖を自覚したのは、高校の入学式だった。