見知らぬ遺跡にて
突然の眩しい光とともに、俺・佐藤悠真は見知らぬ場所に立っていた。
そこは薄暗く、古代の遺跡のような空間だった。
石の壁には見たことの無い文字が刻まれ、ところどころに苔や蔦が絡みついている。
「……ここはどこだ?」
直前の記憶は断片的だ。
学校帰りの道、駅のホーム。
ふと背中に衝撃を覚え、体が投げ出される。
誰かの悲鳴、迫り来る列車。
次の瞬間、目の前はこの遺跡の闇に変わっていた。
俺は混乱を押し殺し、周囲を観察した。
無骨な石で出来た四角い部屋の先に、重厚な扉が見える。扉の奥から漂うかすかな冷気と静寂だけがこの場を支配していた。
「…なんだよ、何が起きてるんだ?」
一度深呼吸をし、気持ちを整える。
「……ここにいても仕方がないか」
決意を固め、足を進める。
重厚に見えた扉は、案外簡単に開いた。
扉を進んだ先、周囲を見渡すと、ふと視界の端に鮮やかな光が揺れた。
石造りの台座に一つ、輝く果実のようなものが置かれている。
「これは…果物?」
それは青く透き通る宝石のようで、林檎に似たような、だが見たことのない形をしていた。
果実が放つ不思議な魅力に引き寄せられ、俺はそっと手を伸ばした。
指先が触れた瞬間、果実から放たれる眩い光が俺の体を包み込んだ。
暖かさが全身に満ちていき、意識が拡大していくのがわかった。
「これは……何だ?」
視界が開ける。つい数秒前までいた部屋は跡形もなく、俺はどこかの森の中にいた。
「ここは……どこだ?」
ふと、自分の声が普段より高いことに気づく。
そして、自分が着ている服が、制服ではないことにも。
「……は?」
俺の着ている服は、まるでファンタジーゲームの登場人物が着るような軽装だった。
「なんだこれ……夢?」
混乱した頭でそう呟くと、ふと目の前に文字が現れた。
『貴方は今、夢を見ている』
「……え?」
いきなり現れたその文字列を、俺は思わず口に出して読んでしまった。
『これはあなたの夢であり、同時にあなたの体でもある』
「俺の夢?」
『すまない、佐藤悠真よ』
今度は文字列ではなく、頭の中に老翁のような声が流れる。
『私はこの世界の神。お主の魂をこの異世界に転生させたものだ』
「異世界に転生……?」
『そうだ。お主は一度死んだ。そして数々の魂の中から、お主が選ばれたのだ』
「……でもどうして俺なんだ?」
『それは……お主が選ばれたからだ。そして、お主にしかできないことがあるから』
「選ばれた?」
『詳しい話は後にしよう。今はまずこの世界に慣れることだ』
「慣れるって……」
『まずはその体に慣れてもらおう。
〈ステータス〉と声に出してみよ』
「――ステータス」
すると、俺の目の前に画面のようなものが浮き出てきた。
こんにちは、初投稿です!
なんとなく思いついたノリで書いてみたら、意外とマシになったので投稿してみました。
この小説が皆様に少しでも元気を与える事ができたらとても幸いですので、よろしくお願いします!
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