頭脳派君
竜
本作品の主人公。
冷静沈着。
龍の尻拭い役。
竜「これからそっち向かうから待っててくれ。」
俺は相方の龍にそう伝えると、目の前に広がる光景を眺めた。
そこには腹を抱えて蹲る者や、戦意喪失して座り込む者が沢山いる。
こいつらは龍に喧嘩を売ってきた地元の喧嘩屋集団だ。
頭の奴は龍がどうしても自分がやりたいと言うから、ここに居るのは下っ端だけなのだが。
ヤンキー「竜さん、こんなもんでいいっすかね?」
竜「ああ。ここまでやっとけば後々絡んでくることもないだろ。わざわざすまなかったな。ご苦労さん。」
今俺に話しかけてきたのは、前に龍が潰したチンピラ共だ。
こいつらとやり合った時も龍が単身で乗り込んで後々面倒なことになったのだ。
龍は単細胞だから集団の頭を潰せば終わり、という考えをしていて、後のことを考えずに行動してしまう。
結局、こいつらの頭を潰しても次に頭になった奴が因縁を付けてきてキリがなかったので最終的には俺と龍でチームの奴ら全員ぶっ飛ばしてどちらが上か分からせたのだ。
それからは情報網やこういった時のために利用させてもらっている。
龍はその事を知らないのだが。
知ったところできっと興味を持たないだろう。
そんな事を思い返しながら龍の待つ場所に到着すると、喧嘩屋集団の頭が倒れているそばでアホ面をしている龍がいた。
竜「よう、待ったか?」
?『2人揃ったところで失礼するよ。』
龍に呼びかけた瞬間、そんな声が頭に流れてきて視界が真っ白になった。