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(80)いいこと

 当たり前と言えば当たり前の話だが、人は生きていく上で、いいことを求める。誰も悪いことを求めて生きる人なんかいないだろう! と言われればそれまでだが、この若い女性、坂宮もそんな女性の一人だった。今年、二十一になる大手商社に勤めるOLで、顔もそうブスではなかったから、それが返って坂宮にとって災いしていた。坂宮は日夜、自分にいいことはないものか…と()きものが憑いたように雑念を巡らせながら生きていた。まず、奇麗に見せることで若い男性社員達からチヤホヤされたいと高額の化粧品で厚く塗りたくった。結果、塗らない方がいいのに…と、男性社員達に蔭で(そし)られ嘲笑された。それでも坂宮はいっこう気にすることなく、いいことを求めて塗りたくった。結果、坂宮の出費は(かさ)んでいった。余り受けが良くないわ…と、ようやく気づいた坂宮は、もういいわっ! とばかり、いいことを美から食へとチェンジすることにした。その結果、坂宮は十キロばかり太ってしまった。服もサイズが合わなくなり、いいことどころか悪いことづくめになった坂宮はダイエットする破目に(おちい)りった。そのことで坂宮は食でのいいことを断念した。次に坂宮は、いいことを旅に求めた。アチラコチラと旅するにつれ、坂宮の財布は次第に軽くなっていった。その結果は(みじ)めなもので、坂宮に疲れだけが残された。ついに坂宮は、いいことを求めないことにした。すると妙なもので、いいことが次々と坂宮に舞い込んで来るようになった。

 要するに、いいことは雑念を膨らませて求めるものではないようです。^^


                  完

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