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(68)バレンタイン

 バレンタインが、いったいどうしたというんだっ! たかが外国宗教の伝統行事じゃないかっ! と、毎年、一つのチョコレートももらえない干梅はバレンタインをやっかみながら2月14日を迎えようとしていた。やっかんで不貞腐れても、どうなるものでもない。そうとは分かっているのだが、干梅の心にそんな雑念が巡るのは、同級生の川北が毎年、多くのチョコレートを女生徒からもらうのが、ただ悔しかっただけである。^^

『バレンタインなんか無けりゃいいんだ…。ここは松平信綱に異教徒の反乱[島原の乱]を鎮めてもらおう…』

 日本史好きな干梅の心は、三代将軍にでもなったつもりで息巻いた。ところが、である。この年に限り、妙なことに干梅にも数個のチョコレートが下駄箱に忍ばせてあったのだ。息巻いた干梅の心は、下駄箱の中を見た途端、スゥ~っと消滅した。その妙な真実を解き明かせば、同級生の川北が余りにも多過ぎるチョコレートが下校時、目立たないよう、少しずつ他の同級生へお(すそ)分けして下駄箱に入れておいた・・と、話はまあこうなる。

 (いず)れにせよ、バレンタインは、雑念に心を乱す外国の伝統行事であることは疑う余地がない。^^


                  完

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