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(52)スパイラル[螺旋{らせん}]

 最近は、どうも沈滞気味だ…と、梅川は歩きながら雑念を巡らせていた。キョロキョロと右横左、さらに右上左上と見回しながら辺りの景色に目をやれば、歩道、道路、中規模ビル、かろうじて残っているアーケード商店街・・と景観は変化していく。数年前に通ったときは人の姿が多く、ザワついていたが…と梅川は思った。景気が沈滞気味だと見て取ったのである。通る人も(まば)らで、マスク姿ばかりである。

『負のスパイラル[螺旋{らせん}]か…』

 梅川は、どうも人類は危うい…と神様か仏様にでもなった気分で雑念を増幅させた。そのとき、いい匂いが梅川の鼻を(くすぐ)った。道路を挟んだ左前方に目を凝らせば、美味(うま)そうなスイートポテトを売る店が見えた。その店の前だけ黒山の人だかりが出来ている。どうも、いい匂いはその店から漂ってくるように思えた。梅川は横断歩道を探したが生憎(あいにく)なかった。梅川は仕方なく車の往来がないのを見計り、左側の舗道へ渡り、店へと近づいていった。

『ココは正のスパイラルだな…』

 梅川は勝手に決めつけて、列の後ろに並んだ。腹が減ってきたのである。食にはスパイラルはないんだ…と、梅川は雑念を結論づけた。

 梅川さんが雑念を巡らせたように、食は人について回る生命現象ですから、正や負のスパイラルという変化がない訳ですね。^^


                  完

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