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(45)人と機械

 人が機械を作り出したんだから当然、人がご主人だろう…と雲上は雑念を巡らせて考えた。待てよっ! だが、昨日もパソコンの助けがなかったら課長に怒られるか徹夜だったぞ…と、雲上は最初の雑念を撤回した。課長に言われた予算要求書の作成に取りかかったまではよかったのだ。ところが、前年度に組んだ当初予算が新型コロナの影響で大きく変化し、年度末までに補正予算を二度作る破目になったのである。パソコンのデータ入力によるシミュレーション予測以外に先行き不透明な現実を直視した額は要求出来なかったのである。それが、パソコンを駆使したお蔭で、いとも簡単に要求書を作成出来たのだった。雲上にとって、これはもう、(ひとえ)にパソコン様々だったのである。

『やはり、機械がご主人か…。ということは、俺達は機械を大事にしないといけない・・ということになる。そういや、ここ半年、デスクのパソコンを掃除してなかったな…』

 雲上のパソコンは、ずぅ~~っと(ほこり)(まみ)れになっていたのだった。だが、しばらくすると、また新たな雑念が雲上を直撃した。だが待てよっ! その機械が(いた)んだら、どうするんだっ! 俺は修理できないぞ…。となれば、やはり修理する人が必要となるから人がご主人か…。雲上は益々、雑念の沼に沈み込んでいった。

 人と機械の比較は、卵が先か、ニワトリが先か? のお話に似通っているようです。この雑念に時間を費やすのは先が読めませんから、やめましょう。^^


                  完

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