表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/100

(2)禍福(かふく)

 サッカーのW杯、カタール[ドーハ]大会が華やかに開催されている。

 サッカー好きの蹴鞠(けまり)はドイツ戦の劇的勝利に酔いしれていた。ところが、である。その喜びも(つか)()、二日後に何気なく見たパソコンのネット記事で代表チームがコスタリカに敗れたことを知りたくもないのに知らされ、すっかりショボくなった。蹴鞠には劇的勝利によって予選突破は確実…という決まりもしていないこの先の大会予測の雑念が、すでに脳裏に刻まれていたからである。

『そ、そんな…ば、馬鹿なっ!! ぅぅぅ…』

 これが代表チームの敗戦を知ったときの蹴鞠の心情である。だが、予選敗退はまだ決まっていない…という心情もほんの(わず)かだが残されていた。

禍福(かふく)(あざな)える(なわ)の如し・・と言うじゃないかっ! だとすれば、次は勝ちだっ!!』

 蹴鞠の雑念は、残りの一試合を(あきら)めない方向へと(かじ)を切っていた。

 そして後日、蹴鞠の希望どおり、試合は劇的な結果を迎えたのである。

 と、まあ、自分に関係ないことに一喜一憂する禍福の雑念に明け暮れる蹴鞠のドーハの喜劇の日々が今日も続いている訳です。^^


                  完

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ