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(19)買い物

 買い物は雑念が湧きやすい行為の一つである。

 若い今風ギャルの下房(しもふさ)里美は食品の買い物に家を出た。出たまではよかったのだが、スーパーへ入って買い始めた途端、雑念に悩まされ、半時間ばかり過ぎたというのに買い物のトレーの中は二、三の食品しか入っていなかった。というのも、里美はダイエット中だったからである。

『コレを買ったら、たぶん3キロはオーバーになりそう…。やっぱり、やめとこ…』

 これが里美の(つら)く切実な心理である。そんなことで里美は、手にした美味(おい)しそうなスイーツのパックを未練っぽく元の商品棚へ戻した。このスイーツは、里美が店内へ入ってから三度目の戻しだったが、最初の二度、戻した記憶がどういう訳か里美の脳裏から飛んで消えていたのである。里美は(あたか)も電車線路の環状線のようにスーパーの中を回っていたのである。そしてさらに、里美は回り始めた。これでは、いつまで経っても買い物は終わらない。そのとき、別の見ず知らずの主婦が里美の横を通りかかった。その主婦は、いとも簡単に食品をトレーの中へポイ入れた。よく見れば、片手にはメモを持っている。里美は、このとき(ひらめ)いた。

『私も、そうしよう…』

 買い物をする前にメモを書いておけば、迷うことなくトレーへ入れられる…と考えたのである。書かれた食品を買うだけなら雑念を湧かせることもない。早い話、この雑念は食の欲望のなのである。

 数日後、里美はメモを片手にスーパーで買い物をしていた。ところが、である。書いた食品を手にしてトーレーに入れたまではよかったが、視線は、思わずその横の美味しそうな食品に走っていた。

『これも美味しそうだから買おうかしら…』

 結局、里美は食欲の雑念が邪魔をして、メモを書かなかったときと変わらないほどの時間を(つい)やしてしまったのである。

 買い物は衝動買いをせずに集中しましょう。集中すれば、買い物で雑念が湧きにくくなることは疑う余地がありません。^^


                  完

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