(18)決断
決断を鈍らせるのは雑念以外の何物でもない。
その雑念さえ湧かさなければ、岳海が思い描いたコトはスムーズにいくはずだった。それが、である。いらぬ雑念を湧かしたばかりに、岳海の決断は遅れ、描いた構想は大幅に遅れた。その雑念とは、次のようなものだ。
(1)とにかく何か食おう。まずアンパンを買い、そのあと牛乳を買った方がいいか…。
(2)いやいや、距離からしてあの牛乳屋は遠い…。
(3)とすれば、パン屋だが、この時間だとまだ開店していない。
(4)そこへいくと、牛乳屋は朝が早いから開いていることは間違いない。。これからすぐ動くなら、やはり遠くても牛乳屋か…。
(5)待て待てっ! 牛乳屋へ行く途中に、うどんがすぐ食べられる自動販売機があったな…。
(6)自動販売機があるなら、うどんにするか…。だが、暖かいお茶も欲しいな…。
(7)お茶の自動販売機は牛乳屋の前にあったぞ。と、なれば…。
岳海が雑念に沈んでいると、そこへ偶然、屋台のラーメン屋がチャルメラを流しながら通りかかった。岳海は雑念を湧かすことなく決断し、屋台へ飛び込んだ。
生理的な要求は雑念を湧かす暇を与えず、決断を鈍らせません。^^
完




