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37歳のリサイクル人生  作者: 朝霧名月
14/50

37歳、学ぶ

勉強を好きだったかと訊かれたら

宿題は嫌いだったと答える


知らない知識が増える事は嫌いじゃない。


歴史とか

解けなかった計算式が理解した途端、陳腐になる瞬間とか


強制でなければ

遊ぶ事とそう大差ない。


宿題やテストの様に「課せられた勉学」ではないと言う事を理解すれば

案外単純だ。


そして学校のそれは

社会人(オトナ)になった今としては、とるに足らないであったと知る。

なんたって、自分の好きな事を選べるんだもんな。


――と、語ったんだけど

俺の今の職場、まあバイト先なんだけど

リサイクルショップ。


なかなかおもしろいんだよ。

だって、価値を知らない物が、商品として売れていくんだぜ?

んで、その商品を知って行けば

案外、違いが見えてきたりすんのよ。


まず、釣り竿

これなんて、魚が釣れればええやろって感じだったけど

高い竿は

やっぱり、作りがしっかりしてて

握ると例えば5万のと2000円のじゃ、雲泥の差なのよ。

2000円は直ぐに折れそうな、握ってる感じがしないのよ。

こんなん、子どもの時に持っちまったら大変だよ。

1000円の竿なんて使う気になんない。


そっから、工具。特に電気工具。

インパクトドライバっていう。

エヴァンゲリオンに出てきそうな単語の兵器があるんだけど。

以前にも言ったけど、これのマキタって会社の製品。

滅茶滅茶売れるのよ。

多分、その道の人達にとって、このマキタ製品てのは憧れみたいなので

30年くらい前の型でも5000円くらいなら

70過ぎくらいの人があっさり買っていくのよ


俺達で言うと

子どもの頃欲しかったゲームボーイのソフト。みたいなもんかね。

いや、デジカメ。とかの方が値段的に近いのかな

多分、職人さんがまだ若い頃には持つには若くて

持ってても様になる頃には新しい型のが出てるっていう


そんなんが、定価の一割くらいで売ってたら買っちゃうよな


実用性も重要なんだけど


運命の相手と同じで

自分の時間の中ですれ違った大切なモノが

見つかったりしたらいいよな。


そんな時の為に

適正な価格で、買い取ったり売ったりできる様に

色々学んでいかなきゃなって


久方ぶりに思ったりしてんだ。

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