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37歳のリサイクル人生  作者: 朝霧名月
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37歳、打たれ弱い

20代前半。

理由を問われれば「若さ」と言うしかないが

本当、怖いモノなんてバスの中の尿意くらいしかなかった。


何故なら起こり得る不測の事態のほとんどを、自分の力で何とか出来たからだ。

寝ずに頑張れば、その分給料も貰えたし

一生懸命気持ちを伝えれば、女の子にだって気持ちが通じた。


現在、37歳

自分の力では事態の修繕はおろかむしろ悪化を招く。

女の子に必死でこっちの意図を伝えれば、近付く事を禁じられ

寝ずに働けば、職場で倒れ

貰える給料も、何故か約束より少なく渡されたりする。


老人が「この年まで生きれば怖いものは何もない」

とか言ってるのを聞いたりするけど。


多分、終末の人生を「成功」で終えれる予定の人なんだろうな。と思う。


現代の日本は年老いて行けば行く程支出が増えていく。

真面目に、そして体を壊さず何年も何年も働けば

何か、リスクを背負う様なリターンを狙わずとも

自分と、子どもの自立するまでの費用が確保できる


しかし、一度でも失敗が起きれば

立て直しが利かない事態すら在り得てしまう。


そして年老いて行けば、その失敗がどんどんと高い確率で周囲を舞う様になっていく。

「その年まで生きれば、怖くて外も出らんない」

が実の所正解だと思う。


ぼーっとしながらPS3でYoutubeの水着グラドルのビーチバレー対決なんかを見ながらも、この37歳もそんな不安に駆られる時がある。


いっそ、この不安や恐怖の無い場所に行ければ。とまで考えが行く時すらある。


そこからまだ戻ってこれるのは

たぶん、この話を書いてみようだなんて思えるからだと思う。


そして、たまにだけど

生きてて良かったな。と笑える日があったりするし。

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